アビリンピック過去問題|第17回東京(2018)DTP


チラシや冊子の制作で使われるDTP。広告や編集に携わる障害者にとって、アビリンピックで出される競技課題はスキルアップに役立ちます。

今回は、第17回東京アビリンピック(2018年度)の課題を紹介します。

競技種目「DTP」とは? 競技で使われたOSとソフトウェア

DTPとは、出版物の編集やデザインをパソコンで行い、印刷すること。競技種目「DTP」では、課題で出されたテーマに合ったポスターを作成します。身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加できます。

第17回東京大会で出された課題は、B4判1枚のポスター制作。縦・横位置は自由です。事前に課題の概要と採点基準が公開されるので、必要な要素や大まかなレイアウトを考えることができます。

大会当日には、素材として使える写真やイラスト、ロゴ等のデータが提供されます。また、テーマに基づいたテキストデータも提供され、写真・ロゴ・テキストデータの効果的な使用が要求されます。

最終的な完成作品の印刷以外に、制作途中で2回だけテスト出力が可能。競技時間終了が近づくとプリンタが混み合うため、時間に余裕をもって行いましょう。

使用されたOSはMicrosoft Windows 8.1、ソフトはAdobe Photoshop CCよびIllustrator CCです。

制限時間と課題の概要

DTPでは事前に課題の一部が公開されることが多く、東京大会の場合は使用機器、採点基準、制限時間などが分かります。

当日の競技で提示される制作条件に則った上で魅力的なポスターを完成させましょう。

事前準備

東京アビリンピック種目のDTPでは、事前に公開される課題の一部や概要を見ておく必要があります。評価ポイントに合わせ、大まかなレイアウトや必要な操作を検討しておきましょう。

ただし、競技前に作成したレイアウトや操作のメモを持ち込むことはできません。アイデアは頭の中に入れていきましょう。

制限時間

DTP競技の標準時間は1時間45分、最大でも2時間で打ち切られます。途中のトイレ休憩はありません。

また、パソコンに不具合が生じても時間延長はありませんので、事前の動作確認は必須です。もし競技中に不具合が生じた場合は、すぐに競技委員に申し出ましょう。

当日持ち込める物

サムネイルやレイアウトを考えるための道具として、以下の持ち込みは認められています。
 鉛筆
 色鉛筆
 定規
 カラーマーカー
 電卓

競技中に用具の貸し借りはできませんので、上記で必要な物は忘れずに持っていきましょう。

事前に配布された課題や作成したメモ、参考書、その他デジタル記憶媒体を持ち込むことはできません。

課題の概要

大会当日には、具体的なテーマや指示が記された課題が配布されると共に、使用可能な画像データやテキストデータが提供されます。それらの指示に従い、提供されたデータを用いながらテーマに合った魅力的なポスターを制作しましょう。なお、印刷工程に配慮できるかもポイントですので、ネイティブ入稿やPDF入稿の理解と実践が求められます。

全体の大まかな流れは以下のようになります。
1. 機器の動作チェック
2. 課題が裏返しで配布される
3. 「始め」の合図で課題を表にしてテーマや仕様等を確認
4. ラフ用紙を使ってレイアウトを考える
5. パソコンでポスターを制作する(画像はフォルダにまとめる)
6. テスト出力する(高解像度PDFにしてから印刷)
7. 必要に応じて作品を修正する
8. テスト出力する
9. 完成作品を提出する(高解像度PDFと印刷したもの)

課題のテーマと意図

第17回東京大会での課題は「フードロス」についてのアイデアエピソード・フォトコンテスト募集ポスター制作です。

フードロスに対する市民の意識向上および朝食の習慣づけの啓蒙という観点から、「残り物で作る朝ごはん」のアイデアエピソードとフォトコンテストを実施するという設定。フードロスを身近な問題として感じてもらい、市民が参加したいと思えるようなポスターを作成うする必要があります。

制作条件と支給材料

ポスター制作にあたっては、以下の制作条件を守りましょう。
 仕上がり:B4サイズ(縦・横位置は自由)、片面カラー
 カラーモード:CMYK
 出力サイズ:A3、トンボを配置(裁ち落としは3mm)
 使用フォント:Windows搭載フォント、Illustratorバンドルフォント

当日、以下の材料は支給されますので自分で用意する必要はありません。
 カラープリンタ用紙(3枚):テスト出力と最終作品出力用
 課題データ(写真画像4点、ロゴ4点、イラスト5点、テキストデータ):ポスター制作用素材
 A4サイズ下書き用紙(3枚):ラフ用

課題データについては、いくつかの注意点があります。まず1つめは、写真画像の解像度は72ppiのRGBで用意されていますが、ポスター制作は解像度200ppiのCMYKで進めますので、解像度やカラーモードの調整が必要です。また、画像のトリミング、拡大縮小、回転、色調補正、フィルタ処理等は自由ですが、変倍は不可です。

2つめは、ロゴとイラストの使用についてです。ロゴは、4つのうち必ず1つを使う必要があります。しかし、イラストは使っても使わなくても構いませんし、自分で作成しても使ってもOKです。

3つめの注意点は、テキストデータです。必ずポスター内に配置する必要があります。囲み罫や配色、大きさ、書体、その他効果については自由です。

仕上がった作品の提出方法

テスト出力でも最終作品出力でも、印刷する際は、高解像度PDF文書(PDF/X-1a:2001)で保存(ファイル名は、競技者番号と氏名で設定)してから印刷しましょう。

最終的に提出するのは、仕上がった作品のPDF/X-1aデータと、作品を印刷した用紙(競技者番号と氏名を記入したもの)です。手順は以下のようになります。
1. 最終作品フォルダに、使用した画像データとPDF文書を入れる
2. 競技委員から「やめ」という終了の合図がある
3. 競技時間終了後、競技委員の指示に従って作品の印刷を行う

データの保存等で時間切れにならないよう、時間に余裕をもって保存やテスト出力を行ってください。

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