アビリンピック過去問題|第17回東京(2018)ホームページ


アビリンピックの競技種目「ホームページ」は、大会前に事前課題としてベースとなるサイトを作成し、大会当日にサイトを改良するという競技です。

テーマや要望に沿って制作を進めるため、サイトの提案から改善までの実践的なスキルアップに役立ちます。今回は第17回東京アビリンピック(2018年度)の課題を紹介します。

競技種目「ホームページ」とは? 競技で使えるPCや開発環境

競技種目「ホームページ」は、架空の設定に従って数ページで構成されるホームページを作成する競技です。

毎回異なった設定やテーマが与えられ、そのテーマに関連したコンテンツを制作します。大抵の場合、「トップページ」と「作品紹介」を含む最低3ページの作成が必要です。身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加できます。

ソース編集用のエディターおよび画像編集ツール、XAMPPなどの開発環境の利用は可能ですが、ホームページビルダーやDreamweaverといったホームページ作成専用ソフトの使用はできません。

作成する際にJavaScript、PHP、SQLは使用できますが、Flashは使用不可です。また、ホームページはアクセシビリティを考慮して作成する必要もあります。

画像・動画・音楽・テキスト等は課題用に自分で制作したものかフリー素材を用いましょう。

基本的には、事前課題でホームページの大部分を作り上げることになります。ただし、その際に他人に手伝ってもらってはいけませんし、以前作ったホームページを再利用することもできません。事前課題で作成した作品はCD/DVD1枚に入れて当日会場に持って行きましょう。

大会当日に使われたPCはWindows PCで、スーパーマルチドライブとUSB3.0および2.0を搭載したもの。ディスプレイは17インチの液晶ディスプレイです。

制限時間と課題の概要

ホームページの課題のうち事前課題に制限時間はありません。事前課題が公開されたら、なるべく早く取り組むとよいでしょう。事前課題公開の際、当日課題の概要や制限時間、採点方法、注意事項なども公開されます。

事前課題

第17回東京大会の事前課題は、「防災強化キャンペーン」と題し、日本における「自然災害の対策」の取り組みを紹介するものです。

「大地震による震災」や「台風や暴風による天災」などの災害経験に基づき、「減災」(災害被害を軽減する)ために有効で有用な情報ページの作成が求められました。

ホームページの構成は、最低限以下の3ページを含む必要があります。
 「トップページ」
 言語を切り替えられるように設定して外国人が災害情報を得られるようにする
 国の施策や全国各地で取り組んでいる防災関連のトピックスを紹介する
 「防災・減災対策」
 次の2つの項目を最低限設け、画像で見やすく、選択しやすいようにする
 “どんな予防対策を取らなくてはいけないか?”
 “どんな避難行動をとるべきか?”
 「作品紹介」
 競技者がどのような考えでこのホームページを作成したか説明する

以上を作成したら、CD/DVDに保存し、競技者の氏名を記入。当日の競技終了後に指示に従って提出しましょう。

当日課題の制限時間

当日課題の制限時間は90分です。途中のトイレ休憩等はありませんので、事前に済ませておきましょう。

また、機器トラブルがあっても時間の延長はできません。動作確認は競技開始前にしっかり行い、もし競技中にトラブルが発生した場合は競技委員に速やかに申し出ましょう。

当日の流れと当日課題の概要

当日の競技の流れは概ね以下のようになります。
1. 機器の動作確認
2. 競技委員の「始め」の合図で競技開始
3. 事前課題として作成した作品を競技用PCにコピーする
4. 必要に応じて、用意したツールや素材をPCにコピーする
5. 課題に従い、作品を改良する
6. 競技委員の「やめ」の合図で競技終了するので、完成した作品をDVD-RWに保存し提出する

第17回東京大会の当日課題で示された改善点は、以下のようなものでした。
 「トップページ」の改善
 広報・啓発活動を強化するため「SNSサイト」を活用できるよう1つ追加する
 SNSの投稿記事では、トップページの「防災関連のトピックス」、サブページの「防災・減災対策」の内容を紹介する
 「防災・減災対策」の改善
 「サイト内検索フォーム(検索機能)」を設置する
 検索ボタンはわかりやすい表示になるよう工夫する
 「作品の説明」
 改善前のホームページと改善後のホームページを、どちらも閲覧できるようにリンクする
 どのような修正・改善・追加を行ったのか、箇条書きでポイントを書く(ページデザインは審査対象外)

SNSサイトの追加やサイト内検索フォームの追加はよく出題されますので、必ずできるようにしておきましょう。

採点方法

ホームページの採点基準は3つあります。

1つめは「技術力」。適切にソースを記述できているか、見やすく記述しているかだけでなく、聴覚障害者でも利用しやすいなど、アクセシビリティに配慮して作成してあるかが審査されます。配点は50点です。

2つめは「芸術性」。見る人の目を引き付けやすいかどうかが審査されます。配点は30点です。

3つめは「独創性」。閲覧者が驚くような見栄えや仕組みになっているか等が審査されます。配点は20点です。

なお、事前に持ち込まれた素材等は審査対象にはなりません。そのため、画像やアイコンなどの素材そのもので評価を上げることは難しいと考えておきましょう。まずは「技術力」での高評価を狙うほうが無難です。

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