アビリンピック過去問題|第17回東京(2018)製品パッキングと喫茶サービス


アビリンピック競技種目には、製品やサービスの提供に関わる技能を競う種目もあります。今回紹介するのは、「製品パッキング」と「喫茶サービス」の過去問題。「製品パッキング」では、お客様に商品を届けるのに不可欠な化粧箱を組み立てる技術を競います。一方、「喫茶サービス」では、実際に観覧者等にお客様になってもらい、入店〜退店、クリーンナップまで、お客様に気持ちよく過ごしてもらえる技術を競います。

それでは、第17回東京アビリンピック(2018年度)の「製品パッキング」と「喫茶サービス」それぞれの競技課題を見ていきましょう。

競技種目「製品パッキング」とは? 競技における評価ポイント

東京アビリンピックの競技種目「製品パッキング」は、化粧箱の蓋と身をそれぞれ制限時間内にできるだけ多く、きれいに組み立てる競技です。身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加できます。

評価基準は6つ。採点では、数よりも出来映えが重視されることが分かります。

  • 折り目がしっかりと折れているか
  • しわや汚れがないか
  • 間違った折り線が入っていないか
  • 順番どおり正しく組み立てられているか
  • 化粧箱のへりの厚みがきちんと作られているか
  • 時間内でできた数量がどれだけあるか

毎年同じような競技課題なので、普段化粧箱の組み立てを行っている人には取り組みやすいでしょう。

化粧箱の組み立てに慣れていない人でも評価ポイントが明確なので、何に気をつけて組み立てればよいかが分かりやすい競技です。

制限時間と課題の概要

製品パッキングには2つの課題があります。課題1は化粧箱(蓋)の組み立て、課題2は化粧箱(身)の組み立てです。

製品パッキングは事前に課題が公開されるため、どのような化粧箱を組み立てるかが分かります。当日も組み立ての練習時間はありますが、事前に箱のできあがりイメージや組み立てる順番などを確認しておきましょう。

制限時間

競技課題の制限時間は、課題1、課題2ともに、それぞれ20分です。

課題1と課題2の間には20分の休憩時間があります。また、各競技開始前に課題の説明と練習時間が10分ずつ設けられています。

当日の流れ

当日は、まず競技種目全体についての説明が5分ほど行われます。

その後、課題1の説明と組立の練習が10分間あり、課題1の競技開始。課題1終了後は、20分の休憩時間です。

休憩時間には、トイレや水分補給等行うため、席を離れる選手も多く見られます。

休憩時間終了後は、課題2の説明と組立の練習が10分間あり、課題2の競技が開始されます。

課題1 化粧箱(蓋)の組み立ての概要

課題1は化粧箱(蓋)の組み立てです。制限時間20分以内に、最大20個の蓋を組み立てます。

競技材料はカットのみの材料が用意されているため、競技開始とともに屑取り作業を行いましょう。屑取り作業が終わったら、1つずつ折り目をつけながら、ていねいに組み立てていきます。

組み立てる順番を守り、化粧箱のへりの厚みをきちんと作れているかに注意。出来上がった化粧箱は同じ向きに並べましょう。時間内に20個完成すれば完了です。

課題2 化粧箱(身)の組み立ての概要

課題2の化粧箱(身)の組み立ても、蓋の組み立てと同様に屑取り作業から始めます。

身の組み立ては、蓋の組み立てよりも手順が多ため、特に順番を間違えないよう気をつけましょう。

出来上がった化粧箱は同じ向きに並べておき、時間内に20個完成すれば完了です。

競技種目「喫茶サービス」とは? 競技で設定されたシチュエーション

東京アビリンピックの競技種目「喫茶サービス」は、2人1組のお客様を入店から退店まで接客し、テーブルのクリーンナップまで1人で行う競技です。身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加できます。

シチュエーションの設定は毎年ほぼ同じで、観覧者がお客様役として競技を手伝ってくれます。

競技で用いられる「飲食店舗等の設定」は、カジュアルスタイルのカフェ。冬の日曜日、回転直後の午前10時という設定です。

来店するのは2人1組のお客様で、うち1人は車イス利用者です。

カフェのメニューは、以下の6種類という設定。

  • コーヒー
  • アイスコーヒー
  • レモンティー
  • アイスレモンティー
  • ミルクティー
  • アイスミルクティー

テーブルセッティングは、テーブル番号表示札、紙ナプキン、メニューの3つです。

喫茶サービスでの評価ポイントは、「お客様に気持ちよく過ごしてもらいたい」という気持ちが表れた接客になっているかどうか。具体的には、身だしなみや言葉遣いの適切さ、お客様と接する際の動作の丁寧さが評価されます。

制限時間と課題の概要

喫茶サービスには一応制限時間がありますが、スムーズな接客を心がけていれば、時間はあまり気にならないでしょう。入店時の対応からテーブルのクリーンナップまで、さまざまな物を扱うので、何がどこにあるか把握しておかなければなりません。

制限時間

選手1人あたりの制限時間は10分です。

選手が競技委員に競技開始を伝えたところから始まり、テーブルのクリーンナップを終えて選手が競技終了の旨を競技委員に伝えるまでの時間が10以内になる必要があります。

当日の流れと課題の概要

当日は、選手が1人ずつ競技を行います。自分の順番になる前にトイレ等を済ませておきましょう。

自分の順番になったら、厨房カウンターと準備カウンターにそれぞれ何が置いてあるのかを確認します。競技会場のレイアウトは以下のようになっています。

確認が終わったら、自分の番号と氏名を競技委員に伝え、競技開始です。

まず、車イス利用のお客様とその友人であるお客様の合計2名が来店するので、お迎えしてお客様を客席に案内しましょう。車イス利用者の方の席では、椅子を片付けます。

準備テーブルでおしぼり、水、注文伝票を準備。お客様におしぼりと水を出し、注文を聞きます。

注文品を厨房カウンターに伝え、注文品を受け取り、お客様に提供しましょう。

お客様が1分ほどで飲み終わって席を立つので、退店を見送ります。その後、準備テーブルからお盆や布巾を取ってきて、テーブルのクリーンナップを行います。車イスのお客様のために片付けた椅子も、客席に戻しましょう。

片付け等終わったら、競技委員に競技が終了したことを伝えます。

10分という制限時間は決して短くはなく、むしろ余裕のある時間設定。慌てず落ち着いて接客を行うことが、高評価のポイントです。自分がカフェに行ったらどのような言葉遣いや表情、所作で接客されたいかをイメージしておくと取り組みやすいでしょう。

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