アビリンピック過去問題|第38回全国(2018)フラワーアレンジメント


アビリンピックにおいて、鮮やかな花々で来場者の目を引き付ける競技といえば「フラワーアレンジメント」。フラワーアレンジメントは、日常の食卓からお祝い事、パーティまで、さまざまな場面で必要とされる技能です。

支給される材料が同じでも選手によって全く異なる表情の作品が出来上がるのが、この種目最大の魅力となっています。

2018年大会の課題内容は前大会と概ね同じ。ただ、作品の基準寸法や支給される材料に一部変更が見られました。

競技種目「フラワーアレンジメント」の課題内容と変更点

「フラワーアレンジメント」は、与えられた材料の花を用いて、指定のスタイル・大きさで作品を作り上げる競技種目。課題には、「花束」「ウェディングブーケ」「テーブル飾り」の3つがあります。

身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加可能です。

「フラワーアレンジメント」課題となる作品の種類やスタイルは前大会と同じ。作品の大きさについては、「ウェディングブーケ」と「テーブル飾り」で前大会よりやや小さめの寸法が指定されました。

<課題1「花束」の製作条件と寸法>

  • スタイル:ラウンド
  • 製作条件:テーブルに自立する
  • 完成寸法:直径45cm以内、高さは結束部より27cm以内、ステムの長さは結束部より14cm以内

<課題2「ウェディングブーケ」の製作条件と寸法>

  • スタイル:キャスケード(自然に流れ出る感じ)
  • 製作条件:ブーケホルダーを使用、落下防止処理をする、ハンドルはリボン処理
  • 完成寸法:全体の長さ60cm以内、幅35cm以内

<課題3「テーブル飾り」の製作条件と寸法>

  • スタイル:ホリゾンタル
  • 製作条件:180cm×75cmのテーブル上に製作
  • 完成寸法:幅80cm以内、奥行き30cm以内、高さ18cm以内

作品全体のバランスや雰囲気を大切にしつつ、花の魅力を十分に引き出して使用目的に合った作品を製作しましょう。

制限時間と競技スケジュール

「フラワーアレンジメント」の課題には、それぞれ制限時間が設けられています。制限時間内に仕上がらない場合は、そこで作業打ち切りです。

<「フラワーアレンジメント」各課題の制限時間>

  • 課題1(花束):最長45分
  • 課題2(ウェディングブーケ):最長90分
  • 課題3(テーブル飾り):最長60分

前大会は、昼の休憩を挟んで午前と午後に分けて開催されましたが、2018年大会では午後1時30分〜午後5時までの時間帯でまとめて実施されました。

もし時間内に製作が完了して余裕があるなら、作品がはえるようにテーブルや周辺の後片付けをしておきましょう。

会場で支給される材料と設備、選手が持参するもの

「フラワーアレンジメント」では、多くの花材が支給されます。中には、これまで扱ったことのない花材もあるかもしれません。

2018年大会では、以下の花材が支給されました。大部分は2017年大会と同じですが、今大会ではデルフィニュームのかわりにブルーファンタジーが、カラー(白)のかわりにミスカンサスが、利休草のかわりにアイビーが支給されています。

<2018年大会「フラワーアレンジメント」支給花材>

  • ばら(赤・白・ピンク):各10本
  • SPバラ(白・ピンク):各5本
  • カーネH(ピンク・白):ピンクは10本、白は5本
  • SPカーネ(白・ピンク):各5本
  • トルコ(白):5本・八重咲
  • ミニガーベラ(P系):10本
  • アルストロメリア(白):5本
  • ブルーファンタジー:2本・枝咲
  • オレンジューム:2本
  • アンスリューム(白):5本
  • ミスカンサス:1束
  • かすみ草:1本
  • ヒペリカム:3本
  • 笹葉ルスカス:10本
  • アイビー:5本
  • レザーファン:15本
  • ミリオグラタス:2本
  • ゲイラックス:10本
  • ゴットセフィアーナ:5本
  • スマイラックス:1本

<2018年大会「フラワーアレンジメント」支給材料>

  • 結束紐:2m
  • ブーケホルダー:1個・松村○直窓空き
  • リボン:4m
  • 花瓶:1個・ピューレット
  • 吸水性スポンジ:1個
  • ブーケスタンド:1個
  • コンポートドリーム:1個・セロン製(直径14cm・高さ10cm)

会場側で用意される設備については、テーブルの幅がやや狭くなり、丸椅子が新たに用意されました。

<2018年大会「フラワーアレンジメント」で用意される設備>

  • テーブル:180cm×75cm×74.5cm程度
  • 丸椅子(ガス式高さ調節機能付き・コマ有)
  • テーブルクロス
  • 花バケツ
  • ゴミ袋

選手が自分で会場に持ち込めるのは、フラワーアレンジメントでいつも使う道具一般です。持参する資材では、特に以下のものを忘れずに持っていきましょう。

  • 補強のためのワイヤー(裸、コーティング)
  • フローラルテープ
  • 両面テープ

評価ポイントと2018年大会の講評

「フラワーアレンジメント」の3つの課題で高評価されるには、きちんと評価ポイントを意識して製作することが重要。評価ポイントは課題それぞれに設けられていますが、共通するポイントもあります。

3課題共通の評価ポイント

3つの課題で共通する評価ポイントは、主に花材選びと全体的なバランスに関わる基準となっています。

<「フラワーアレンジメント」3課題共通の評価ポイント>

  • 目的に合った花材を選んでいるか
  • 作品は、製作の目的から考えて適切な配色になっているか
  • フラワーアレンジメントの基礎技術があるか
  • 花の個性を活かしたデザインになっているか

しっかり技術を身につけた上で、目的と仕様に沿った実用に耐え、かつ美しさと芸術性を備えた作品製作をしなければなりません。

各課題の評価ポイント

次に、各課題の評価ポイントです。

<「フラワーアレンジメント」課題1の評価ポイント>

  • 円形になるよう適切に花材を配分しているか
  • 結束部分を軸に茎をスパイラル状に構成しているか

<「フラワーアレンジメント」課題2の評価ポイント>

  • 実際に手に持った時のバランスや全体のアウトラインが整っているか
  • ハンドルのリボンがきちんと巻かれているか

<「フラワーアレンジメント」課題3の評価ポイント>

  • 花材の配置や配分がバランス良くできているか
  • 全体の形が左右対称になっているか
  • 花材の特徴を適切にとらえて使えているか

各課題は作品の基準寸法が決められていますので、その基準を超える大きさの作品にならないよう、十分に注意してください。

2018年大会の講評と全国アビリンピック過去問題

2018年大会「フラワーアレンジメント」の講評では、それぞれの選手が高いレベルの作品を完成させたと評価されていました。競技終了の際は、会場からも大きな拍手が上がったとのことです。

「フラワーアレンジメント」の課題は事前に公開されます。どの花材を使うか検討し、繰り返し製作の練習を行って基礎技術を確かめ、作品のバランスや配色を整えていきましょう。

なお、実際に出題された課題内容や大会の様子については、以下のページから見ることができます。

【参考】
過去3年の技能競技課題(参考資料)|独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
第38回全国アビリンピック大会概要|独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構

【関連記事】
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