障害者雇用から社会参加の支援まで「インクルーシブ」な社会に向けて—アクサ損害保険株式会社が「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選出


保険で知られるAXAグループは世界で57の国と地域で事業を展開。約16万人の従業員がいます。障害者雇用にも2015年から取り組んでおり、日本でも東京都や経済産業省で表彰されたり、障害者スポーツの支援・参加を続けたりしてきました。

では、AXAグループの日本国内での具体的な取り組みを見ていきましょう。

日本のAXAグループ各社の障害者雇用、社会参加支援の取り組み

AXAグループではグループ全体の行動指針である「Our Commitments(コミットメント — 私たちの誓い)」の1つに「One AXA(ひとつのチーム)」を掲げています。ダイバーシティ&インクルージョンを進める理由は、異なる考え方や多様な経歴・経験が長期的な成長には不可欠であるから。日本のグループ会社でも、さまざまな取り組みが見られます。

アクサダイレクト(アクサ損害保険株式会社)における取り組み

2020年3月、アクサダイレクト(アクサ損害保険株式会社)は「新・ダイバーシティ経営企業100選」(経済産業大臣表彰)に選定されました。

「新・ダイバーシティ経営企業100選」とは、女性活躍推進、障害者雇用、働き方改革等の取り組みを評価したもの。同社は、それぞれの従業員の多様性を認め、それを活かすために女性社員や障害のある社員の活躍を推進してきました。

大企業では特例子会社を設立したり障害者が働く特定の部門を設置したりする例も多いものです。しかし、アクサダイレクトでは、さまざまな部門に障害のある社員を配置しているのが特徴。お互いにサポートし合えるインクルーシブな職場づくりを目指しているからです。

そうした職場での支援事例としては、発達障害をもつ社員が社内異動により以前と全く異なる仕事の担当になったという例があります。その社員の障害特性に対する理解のために受け入れチームに対する出前講座を実施。ジョブコーチなどの外部支援とも連携し、図や写真を使った手順書を作成しました。こうした支援により、従来よりも幅広い業務を担えるようになり、活躍しているそうです。

同社の障害者雇用での具体的な職務としては、公式サイトの障害者採用ページが参考になるでしょう。たとえば、一般事務・庶務として働く場合の職務内容は以下のように記載されています。

<アクサダイレクトの障害者雇用での職務例>

  • 郵便、宅配分の仕分け
  • パソコンによりデータ入力、作成
  • 書類整理、ファイリング業務
  • 応接室、給湯室等の整理整頓
  • その他庶務業務

また、同社では社外に向けての取り組みも行っています。2020年9月〜11月に地域貢献プログラムとして分身ロボット「OriHime」を活用し、入院中の子どもたちとのリモート交流会を実施しました。

2020年は感染症流行の影響で、入院中の子どもたちに対する面会は厳しく制限されていました。そこで、まず9人の子どもたちに約10日間OriHimeを貸し出し、外出できない子どもたちにお出かけや他の人との交流を楽しんでもらうことに。子どもたちはタブレットを使ってOriHimeを操作します。学校行事に参加したり友達と一緒に授業を受けたり、ご家族と団らんしたりなど、それぞれに楽しく過ごしていました。

最終日、今度はそれぞれのOriHimeをアクサダイレクトの各拠点に招待。社員と交流・買い物などを行い、交流会の後には購入したものと社員からのメッセージをそれぞれの子に送付しました。

アクサ生命における取り組み

アクサ生命でも、全社的に障害者雇用を推進しています。2019年6月1日時点では134名の障害者を雇用し、雇用率2.29%を達成。さまざまなスポーツの障害者アスリートも在籍していることも特色の1つです。

アクサ生命の障害者雇用の特徴は、「チャリティではなくチャンス」という合い言葉。障害のある社員が十分に力を発揮できれば、業務の質が向上するだけでなく同僚も勇気づけられ、モチベーション向上や会社経営への参画意識が高まるからです。障害のある社員の家庭・友人・支援者など多くの人々からの信頼を得られ、会社の発展につながるとも考えています。

そうした取り組みを行い、同社は2017年に東京都の「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」を受賞しました。本社のほぼ全部門に障害のある社員が在籍し、さまざまな業務に従事していることが評価されています。

具体的な職務例としては、たとえば以下のような職務で募集が見られます。

<アクサ生命の障害者雇用での職務例>

  • 一般事務サポート・PC・電話・メール等
  • 研修・教育周りのサポート業務・案内メール作成・データ作成
  • 研修資料(データ)配布・WEB研修開催中のサポート等
  • 営業事務
  • 会議資料作成・印刷
  • 電話対応、接客対応(応相談)

社員からは「風通しの良い雰囲気が素晴らしく過ごしやすいと感じています。障害者採用で入社しておりますが、責任度合いの高い業務も任せていただいています」といった声が聞かれました。

アクサ生命では、2006年から日本のAXAグループ各社と共同でブラインドサッカー日本選手権(アクサブレイブカップ)も協賛。大会当日の運営にボランティアで社員も携わっている他、ブラインドサッカーの普及に向けてクラブチームが独自にクラブ運営できるようマネジメント力を身につけるためのサポートも行っています。

アクサダイレクト生命における取り組み

アクサダイレクト生命の保険は、『2020年度版 昨年最も選ばれた「保険ランキング」』で複数の保険商品が第1位を獲得する人気商品です。障害をもっている場合、「引受基準緩和型」でアクサダイレクト生命の保険を検討した方もいるでしょう。

また、スポーツでは2016年から日本ボッチャ協会シルバーパートナーとして、日本選手権大会の支援やボッチャの普及に取り組んできました。ボッチャは、障害の有無にかかわりなく楽しめる競技。パラリンピックの正式種目でもあります。

社内でも全従業員参加のボッチャ対抗戦を定期開催し、2019年度は車いす投球の疑似体験なども行われました。

【参考】
2020 Annual Report | アクサ・ホールディングス・ジャパン
令和元年度 新・ダイバーシティ経営企業100選 ベストプラクティス集|経済産業省
募集職種一覧 障がい者採用|アクサダイレクト
アクサダイレクト地域貢献プログラム
入院中の子どもたちと分身ロボット“OriHime”(オリヒメ)を通してリモートで交流|アクサダイレクト

アクサ生命が推進するコーポレート・レスポンシビリティ活動|アクサ生命
障害者採用|アクサ生命

障害者雇用の取り組みは2015年から 2019年にはValuable 500へ参加

日本国内だけでなく、AXAグループは世界的にも2015年から障害者雇用に取り組んできました。2019年9月にはValuable 500にも参加。以下のような障害者インクルージョンのコミットメントを発表しています。

<AXAグループの障害者インクリージョンのコミットメント>

  • 職場において、障害を理由に不当な扱いを受けることを減らす
  • どのような障害のある社員であってもサポートできるよう、管理職の社員へトレーニングを提供する
  • オンラインでのコミュニケーションのためのアクセシビリティ・ガイドラインを発行する
  • どのような能力を持つ人でも参加できるという文化を推進する施策を進める

障害者雇用の推進によって、多様な人々がもつ多様な能力を活かし、それぞれの専門性をより高める機会を得られるという考え方が基盤にあります。

【参考】
Disability Inclusion: spotlighting each person’s abilities|AXA
AXA | Valuable 500

AXAグループ(日本)の企業理念と主な事業

AXAグループは保険および資産運用における世界的なリーディングカンパニーです。日本では、保険事業と資産運用事業以外にアシスタンス事業なども手掛けています。

本項では、AXAグループ全体の行動指針と国内の主要事業である保険事業を担う会社を見ていきましょう。

AXAグループの行動指針 Our Commitments —私たちの誓い

AXAグループには、全社共通の行動指針があります。それが、「Our Commitments —私たちの誓い」です。

<AXAグループのOur Commitments —私たちの誓い>

  • Customer first お客さま第一
    私たちは、すべての行動をお客さまを思うところから始めます。
  • Courage 勇気
    私たちは、他者を勇気づけて行動を促し、自ら学び、成長につながる機会を求めます。
  • Integrity 誠実
    私たちは、責任を持ち、常に有言実行を約束します。
  • One AXA ひとつのチーム
    私たちは、多様性と協調性を通じてともに成長することを追求します。素晴らしい判断、革新性に富んだ発想そして持続的な成功は他者の知性、支援、そしてエネルギーなくしては実現できません。

特に障害者の雇用や社会参加に大きく関わるOne AXAでは、協働することが最も大切なスキルであると位置付けています。そのため、他のメンバーと協力して業務に当たれるかどうかが、昇進・採用・報酬決定でも重要視されています。

国内における主な子会社と業務内容

日本におけるAXAグループの保険事業は、今回取り組みを紹介した以下の3社が中心的に担っています。

  • アクサ生命保険株式会社
    日本におけるAXAグループ保険事業のリーディングカンパニー
  • アクサダイレクト生命保険株式会社
    日本初のインターネット専業保険会社
  • アクサ損害保険株式会社(アクサダイレクト)
    通販型の自動車保険、バイク保険、ペット保険、就業不能保険などを扱う

主な事業内容は

  • 生命保険業免許に基づく保険の引き受け
  • 保険料として収受した金銭等の資産運用として、有価証券投資、不動産投資、貸付等の業務
  • 国債等の引き受け
  • 他の保険会社(主に国内グループ会社)の保険業に係る業務の代理又は事務代行

など。これらの会社に出資し、経営管理・監督しているのがアクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社です。

【参考】
アクサ生命 アニュアルレポート2020|アクサ生命
2020 Annual Report|アクサダイレクト生命保険
2020 Annual Report | アクサ損害保険

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