2021/10/31
目の見えない方・見えにくい方の多機能視覚支援機器「オーカム・マイアイ2」「オーカム・マイリーダー2」
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「視覚障害」と一口にいっても、全盲や弱視、視野狭窄など多様であり、見え方、見えなさは一人ひとり違います。
ただ「自由に情報を得たい」「自由に出かけたい」という思いは同じでしょう。そうした不自由さを解消するツールに視覚支援機器があります。
今回は、様々ある視覚支援機器の中でも、最先端技術を活用したウェアラブルツール「オーカム・マイアイ2」「オーカム・マイリーダー2」をご紹介します。
もくじ
インターネット環境なしでこの高機能!オーカム・マイアイ2
オーカム・マイアイ2は、眼鏡につけて使用するディバイス。マグネットと結束バンドで固定するので、あらゆる眼鏡にもつけられます。
サイズは100円ライターくらい、重さは22.5gで重さを感じず、付けていることを忘れてしまうくらいです。
機能①活字の読み上げ
書籍、印刷物、郵便物やレストランのメニュー、パソコンの画面など、あらゆる活字を読み上げてくれます。
オーカムの前にテキストを持ってくると、まずは撮影。カメラで読み取り、数秒後に読み上げが始まります。読み上げ音声は男性と女性から選択できます。読み上げスピードや音量も自由に変えられます。
縦書き、横書き、英語にも対応しています。
また、テキストが逆さになっていたら「テキストが逆さになっています」と教えてくれます。
ただし、手書きの文字は認識せず、雑誌、マンガ、新聞の様なレイアウトが複雑な物を全盲の方が理解する事は難しいようです。読んで欲しいところを指で指して読み上げる機能もあるので、弱視の方はレイアウトが複雑でも理解する事は可能です。
手ブレや光の加減で読み取り精度が変化するので、長い文章などに使う場合は、屋内で座って使うのがいいでしょう。
機能②顔を認識し目の前の人物情報を教えてくれる
⽬の前にいる人物や、人物に名前を登録する事ができ、人物の情報を教えてくれます。オーカム・マイアイ2ユーザーからは「以前は上司から声をかけられ恐縮していたが、今はこちらから先に挨拶できるようになりました!」という声も寄せられています。
この機能を使うには、まずは顔写真を撮影し、対象の人物を登録します。正面、上下左右と撮影すると認識精度がアップします。100人まで登録が可能です。
登録されていない人は「男性1人と女性2人がいます」などと教えてくれます。また、マスクなどをしていて、顔の認識ができない場合は「人物がいます」と表現します。名前を登録した人物がカメラに映ると「◯◯さん」と、自動的に名前を教えくれます。
機能③色・紙幣、日時を教えてくれる
オーカム・マイアイ2は日常の利便性が追求されています。その1つが色の識別。指で示すと何色かを教えてくれるのです。この機能は洋服のコーディネートに便利でしょう。
紙幣を教えてくれるのも、会計のときに便利です。
紙幣には触ってわかるように凹版印刷により、ざらつきを持たせたマークがついています。ただしこれは2004年以降の印刷のもの。またシワなどでわかりにくい場合もあります。オーカム・マイアイ2にかかれば、正確に紙幣の種類や枚数を教えてくれます。
そして日時。
オーカム・マイアイ2の前で腕時計を見るポーズを取れば、「2021年10月24日。日曜日。午前9時30分です」などと教えてくれます。日付を忘れがちな筆者にはありがたい機能です。
機能④バーコード読み取りで製品名を教えてくれる
流通している製品には必ずバーコードがついています。
これを読み取ることで、今手に持っているのが「ポテトチップス コンソメ味」なのか「のり塩味」なのか教えてくれるのです。買い物にも便利です。
オーカム・マイアイ2のデータベースにある商品であれば登録しなくても製品名を教えてくれます。登録されていないバーコードは、200点まで登録できるので、自分が普段使うものや好きなアイテムは登録しておくと、自由にお買い物を楽しめます。
これらの機能はすべてインターネット環境なしで使用できるというから驚きです。検索の時間がないので、読み上げまでの速さもストレスフリー。散歩しながら使うと周囲の看板を読み上げてくれます。今どこにいるのかリアルタイムで実感できると好評です。
オーカム・マイアイ2の読み上げ機能を使うには約30cm の距離を取る必要があります。これで姿勢良く読書ができるようになった、という感想も。それまで5cmまで近づけないと読めず、10分で頭痛やめまいがしていたという方も、疲労の軽減、内容の正確な把握や集中力の維持にも繋がっているそうです。
情報弱者になりがちな視覚障害の方にとって、自由に情報が得られることは、不安の解消だけでなく、自分の力で生きていく張り合いや実感にも繋がっていくことでしょう。
全盲のYouTuberここちゃんが実際に使用した動画が公開されています。使い方などぜひ参考にしてください。
【視覚障がい児】オーカムマイアイ2を体験してみた│ここチャンネル【視覚障がい児チャンネル】
「小さくて高機能」は自動車の最先端技術の応用から
オーカム・マイアイ2のこの高機能の秘密は、自動車に使われる自動運転技術「コンピュータービジョン&AI」。これは、画像処理技術とAIを掛け合わせた、自動車の衝突防止システムで、自動車の自動ブレーキ等で採用されている画像処理技術です。
各国の自動車メーカーに採用されている最先端の衝突防止システムで、開発したのはエルサレムに本社を置く、モービルアイ社。現在はインテル社の子会社となっています。オーカム社はモービルアイ社の創業者によって、2010年に設立され、日本にやってきたのは2018年。オーカムシリーズは現在まで日本国内で約500台が販売されています。
そして技術は日々進化するもの。スマートフォンのOSアップデートのように、オーカム・マイアイ2も最新技術へのアップデートは無料で行えるようになっています。1度手に入れれば、最新技術を常に使うことができるのです。
オーカムはいくらで買える?どこで買える?購入の補助制度は?
オーカム製品にはフルスペックの「オーカム・マイアイ2」と、読み上げ機能のみの「オーカム・マイリーダー2」があります。
オーカム・マイリーダー2
-
- 価格:¥248,000(非課税)
- 機能
- 活字の読み上げ機能
オーカム・マイアイ2
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- 価格:¥498,000(非課税)
- 機能
- 活字の読み上げ機能
- 目の前にいる人物の顔認識 (100人まで名前登録可能)
- 色の認識
- 紙幣の認識
- 日時の読み上げ
- バーコードの認識(200個まで製品名登録可能)
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購入への給付制度
高機能なのは納得ですが、簡単に手が出せる価格ではありません。
そこで、オーカムは厚生労働省が規定する「日常生活用具給付等事業」の対象にもなっています。お住まいの自治体によって対応が異なるので、まずは問い合わせて見てください。自治体で現在対象になっていなくても、当事者からの要望で給付対象になることもあります。
また、給付枠も改定や認定が変化しています。かつては、「活字文書読み取り装置(¥99,800)」の枠のみでしたが、「視覚障害者用読書器(旧 拡大読書器)(¥198,000)」への給付認定が増えてきています。
ゆっくりですが、確実に利用へのサポートも進んでいるのです。
〈参考〉
日常生活用具給付等事業の概要│厚生労働省
オーカムを購入以外に使う方法│じぶんテック社
購入する以外にもオーカム・マイアイ2やオーカム・マイリーダー2を使うことができます。
今回オーカムを体験させてくれた、じぶんテック株式会社では企業へのレンタルも行っています。
月額19,800円で導入できるので、障害者雇用を進める企業には合理的配慮としても提供しやすいでしょう。
また、拡大鏡や読み上げソフトなどは、「書類作成やデータのとりまとめ等の事務作業をパソコンで行う視覚障害者のために、障害特性に配慮した措置と認められる」ため、障害者作業施設設置等助成金の対象となっています。
オーカムの導入は、任せられる業務が増えるだけでなく、従業員の働きやすさやモチベーションアップにも繋がります。企業の成長戦略の一つとして検討する価値があるでしょう。
(関連記事)
「障害者雇用納付金制度に基づく助成金」一覧|受給条件・対象者・支給額など
まずは無料体験。東京と大阪の体験会や全国の販売店
じぶんテック株式会社では、東京と大阪で毎月2回、無料体験会を開催しています。また、全国にあるじぶんテック株式会社の販売店でも無料体験も受け入れてくれます。
オーカム・マイアイ2の使い方は直感的で簡単ですが、多機能なので使いこなすには教えてもらうのが確実です。事前予約をすると、スタッフがマンツーマンで使い方をレクチャーしてくれます。コロナ対策もしっかり行っての開催なので、気になるかたはぜひ問い合わせてみてください。
体験時間は、おひとり1時間。また、同伴や複数人での体験も受け入れています。
無料体験会
東京会場
東京都中央区銀座1-22-12 藤和銀座一丁目ビル 8F
新富町駅2番出口から徒歩 2分
東銀座駅A7出口から徒歩 4分
銀座駅から徒歩 6分
大阪会場
大阪府大阪市中央区東平2丁目5−4 ノバプロスペリテ 901
谷町九丁目駅 徒歩2分
大阪上本町駅 徒歩5分
じぶんテック株式会社ではもちろん販売も行っていますので、気に入ったら購入も可能です。各自治体への補助金サポートも行っているので、まずは問い合わせてみてください。
〈お問い合わせ先〉
じぶんテック株式会社
〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-12藤和銀座一丁目ビル 8F
TEL:03-6555-4605
MAIL:info@jibuntech.co.jp
じぶんテック株式会社 公式サイト
東京と大阪での体験会の開催日時は、じぶんテック株式会社のTwitterで確認ください。
じぶんテック株式会社Twitter
ユーザーが増えれば機能のさらなる向上や、販売価格の低下などより多くの人に使いやすくなっていきます。
今回案内してくださった、じぶんテック株式会社代表取締役の谷口郁馬氏。
代表自らていねいに解説くださり、現状や課題、今後のビジョンも語ってくださいました。
医療の進歩により、低年齢からの視覚障害は減少傾向にあります。一方で高齢化により中途での視覚障害は増えています。視力の低下や喪失は他人事ではないのです。視覚を失うことでうつを発症し、引きこもりになる傾向も指摘されています。今まで当たり前に出来ていたことが、自分でできなくなる。どれだけ辛いことでしょう。
そうした現状も未来も、照らしてくれるのがこのオーカム・マイアイ2です。
日常生活のあらゆる場面であなたの目になるオーカム・マイアイ2。
谷口代表は「未来を照らすツールになる」と熱く語ります。