就職活動はいつから何をやるべき?障害別新卒・中途のスケジュールを解説!


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みなさん、こんにちは。
今日は「仕事をしてみよう!」という皆さんに向けて、雇用をする企業がどのようなスケジュールで動いているのかというお話をしたいと思います。
今回は、障害をオープン(開示)にするケースとクローズ(開示しない)とするケースに分けて、また、新卒での就職なのか、中途採用での就職なのかに場合分けをして見ていきたいと思います。

クローズかつ新卒

この場合は、卒業年度からお仕事をする前提となります。たとえば、令和7年3月に卒業する場合、その翌月の令和7年4月からお仕事をするわけです。
大学生の方であれば、3年生の始めぐらいからインターン先企業を調べだすところからスタートでしょうか。順調に行けば4年生の早いタイミング(ものすごく早いと3年生の間に)内定をもらう形になるでしょう。
さまざまな就職情報が世にあふれていますので、情報を探すことは難しくないでしょう。もちろん、正しい・適切な情報を探す努力は欠かせません。
また、高校生の方であれば、ご家族の方や就職担当の先生と意思疎通をしながら、就職活動をすることになるでしょう。3年生の夏から秋にかけて就職先が決まるのが一般的のようです。

オープンかつ新卒

障害を開示するケースでもクローズの進め方と大きくは変わりません。
大学生の方であれば、各校の就職課の方、ハローワークや障害者雇用に知見のある就職エージェントを活用して就職活動を進めていくことになります。
クローズのケースに比べると情報が限定されていますので、プロの力を借りながら、早めに活動を始めるといいでしょう。
また、高校生の方についてもクローズの進め方と大きくは変わりません。ご家族の方や就職担当の先生と意思疎通をしながら、就職活動をすることになるでしょう。

新卒の就職活動解禁日とは一つの目安

政府は、人材育成のためにも学生が学業に専念し、安心して就職活動に取り組める環境づくりのため、企業の就職・採用活動の日程を方針として示しています。

  • 広報活動開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
  • 採用選考活動開始:卒業・修了年度の6月1日以降
  • 正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日以降

この場合、就職活動解禁とは3月の「広報活動の解禁」を指します。
この指針は混乱を避けるためにも、来年以降も踏襲される可能性が高いものです。
ただし厳格に定められたルールではないので、企業によっては3月より前の時期にも広報活動が行われていることもあります。また、経団連に所属していない外資系企業は、この方針に縛られることはありません。

担当教官と相談しながら学業に支障ない範囲で、まずは情報収集から始めると良いでしょう。

【参考】
2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方 丨内閣府

クローズかつ中途採用

企業が中途採用をするケースは、一般的に欠員補充や業務拡大による人員増員です。企業ごとにタイミングが異なりますので、希望する企業があるのであれば、定期的にホームページの「採用情報」を閲覧するようにしましょう。
また、ハローワークインターネットサービスの検索機能を活用し、名前は知らなかったけど、条件の合う企業を探すことができると、隠れた優良企業に出会えるかもしれません。
さらに転職エージェントに登録してみるのもいいでしょう。企業情報の提供はもちろん、履歴書や職務経歴書、面接についてもアドバイスがもらえます。

オープンかつ中途採用

クローズの場合と同じく、企業が中途採用をするケースは、一般的に欠員補充や業務拡大による人員増員ともいえるのですが、オープンの場合には、法定雇用率制度に対する企業側の対応も絡んでくるので多少様子が変わってきます。

(関連記事)
【令和5年障害者雇用状況】民間企業で過去最高の実雇用率2.33%!精神障害者雇用が大きく増加

上記記事でも障害者雇用状況の紹介がされていますが、企業は毎年6月1日現在の障害者雇用の状況を報告する必要があります(一般に61報告と言われます)。ここで法定雇用率を満たしていないと、一定のペナルティを受ける可能性があるわけです。

場合によっては社名公表もされることもあり、その企業はESG(※)の意識が低いというレッテルを貼られるおそれもあります。

編集部註※ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス/企業統治)を組み合わせた言葉。ESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した投資活動や経営・事業活動を言います。ESGが示す環境・社会・ガバナンスの3つの観点への取り組みや配慮が不十分な企業は長期的に成長が見込めない企業だということを意味します。

(関連記事)
2022年度 障害者雇用の企業名公表 指導が多い産業はどれ?

そのようなこともあり、5月中には法定雇用率を満たしておきたいという企業側の思惑があり、春先からオープンの求人が増える傾向があります。

また、61報告で法定雇用率を満たしていない企業にはハローワークから求人を出すように促されます。その結果、秋にもオープンの求人が増える傾向があります。秋には各地で合同面接会も開かれます。

というわけで、春と秋にオープンの求人が増える傾向があるわけですから、そのタイミングを意識して、心身を整えたり、就職に必要なスキルを身につけることができると有利に就職活動を進めることができるでしょう。

何から初めていいかわからないという方は、ハローワークや就労移行支援事業所に相談をしてみましょう。

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資格試験予備校での講師・教材制作、IT企業での管理部門を経て、就労移行支援事業所「ルミノーゾ町田」施設長。採用を経験していることから、採用者に刺さる履歴書や面接の指導を得意とする。また、集合研修の講師等を現在も行っており、分かりやすい・実戦的な指導を得意とする。

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