2023/07/20
障害者雇用枠での面接|聞かれる質問と事前準備について
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就職・転職をするためには避けて通れない面接。ですが、面接に苦手意識を持っているひとも多いのではないでしょうか。緊張しすぎて頭が真っ白になりうまく話せなかった、自信のなさや動揺が立ち振る舞いに出てしまったなど、苦い思いをした経験もあるかもしれません。
しかし、面接でやり取りされる質問の意図と受け答えのコツについて掴めれば、面接は難しいものではありません。十分に準備を整えて、あなたの意欲的な姿勢や能力・スキルを採用担当者に知ってもらいましょう。
面接で聞かれる質問事項とは?
面接で聞かれる質問は企業や採用担当者によって多少異なりますが、高い頻度で問われる内容はほぼほぼ決まっています。
あなたに興味関心を持ってもらうためには、何のエピソードをどのように組み立てて話すのが効果的か考えて練習をしておきましょう。伝えたいことを分かりやすく話すためには回答の添削も必要。紙に書き起こすと内容を客観的に捉えられるためおすすめです。
テストや試験と同様、質問に対する答えを用意してあるという状況は、本番での自信にも繋がります。面接当日に余計な緊張や不安感を招かないためにも準備は大切です。
余談ですが、採用担当者が見るのは質問への受け答えだけではありません。服装やマナー、面接中の態度なども含めて総合的に判断されます。面接が初めてという方は、一般的な面接マナーについても身に付けておく必要があるでしょう。
障害についての質問内容
障害者雇用枠の面接では必ず応募者の障害についての質問があります。障害や症状の悪化により急な欠勤や退職などの可能性がないか、同僚や上司とのコミュニケーションに問題はないか、就業に対して大きな問題を抱えてないかなどを判断することが目的です。
個人的な内容なため他人に話すのは抵抗があるかもしれませんが、企業にとっては応募者が自身の障害をきちんと把握し、管理・コントロールできているか、安定して長く働ける人材であるかを知る重要な要素となります。
採用担当者にネガティブな印象を残さないためにも、できるだけ正直に答えた方がいいでしょう。隠しごとをしているような素振りは不信感に繋がるため注意が必要です。
想定される障害についての質問は下記のような内容です。
- 障害・病名、発症したきっかけ
- 具体的な症状のこと
- できること・できないこと
- 通院や薬の服用のこと
障害の名前や程度よりも、どんな症状があってそれをどのように自身で管理しているのか、できること・できないことは何なのかが重要視されます。障害を発症した後に就業した経験があれば、何時間の稼働を週何日、どのくらいの期間続けてこられたのか、できないことについてどのように対処してきたかなども知らせておきたい内容です。
また、できないことや体調に影響することについて、配慮して欲しい点があれば余計な遠慮はせずに知らせておきましょう。実際に配慮が受けられるどうかは企業の判断次第ですが、働き始めてから伝えて配慮が受けられないと分かった場合、双方にとって不幸な結果となる可能性もあります。採用担当者から必要な配慮について質問がなかったとしても、伝えておいた方がいいでしょう。
障害についての質問が全くなければ、障害者の雇用に踏み出したばかりか、日の浅い会社という可能性もあるので、障害に対し理解や配慮が得られるか注意が必要です。
仕事についての質問内容
障害者雇用枠の求人は職種を限定して募集されている場合もあれば、応募者の経験や適性を見て配属が決まるオープンポジションでの募集もあります。
職種を明示している場合は企業が求める人材とあなたに乖離はないか、オープンポジションの場合は雇用したらどのような仕事を任せることができるのかを見極めるために、下記のような質問を受けるでしょう。
- これまでの経歴
- 志望の動機
- 得意とする分野、苦手な分野
- やりがいを感じるのはどんな時か
- パソコンやその他のスキルの有無
面接でよく聞かれるのは応募者の経歴についてです。これまでにどのような職種を経験して、どのような業務を担当していたのか、その仕事を通してやりがいを感じたのはどんな時かなど、熱意ややる気が伝わるようまとめておきましょう。
面接という場では何を話すかも大事ですが、それ以上に “どのように話すのか” が重要視されます。誰にも負けない能力や優れた経歴がなくても問題ありません。これまでにやってきたことや大切にしていることなどを客観的視点から順序立てて伝えることがポイントです。
人柄・性格についての質問内容
障害や経歴に比べれば質問される頻度は低いですが、応募者の人柄や性格をさらに掘り下げるために下記のような質問がある場合もあります。
- 転職・離職の理由
- 長所・短所
- これまでの成功体験
- 休日の過ごし方・リフレッシュの方法
離職の理由や短所などは、伝え方によって応募者の印象を悪くしてしまう可能性があります。事実を偽る必要はありませんが、言い回しや表現を工夫してポジティブな印象を残す回答ができれば、面接通過や採用に近づくことができるでしょう。
質問はありますか?と聞かれたら
ほとんどの面接では、最後に採用担当者から「質問はありますか?」という問いかけがあります。特に疑問に思っていることがない場合でも、「ありません」と答えるよりは何か企業や業務に関連することを質問した方が意欲的な姿勢を感じられます。
また、面接を通して言い残してしまった自分の能力やスキルなどがあれば、「質問ではないのですが、少しアピールの時間をいただいてもいいですか?」などと前置きをした上で、自分を売り込む時間に変えるのもひとつの方法です。
