大人気「古着 de ワクチン」で福祉作業所を募集中! 障害者の就労がリユース×子どもたちのワクチンを支える


私たちの使わない衣類が子どもたちのワクチンになる「古着deワクチン」では、障害をもつ方が専用回収キットを製造しています。現在、同サービスを提供する日本リユースシステム社では、衣類回収に不可欠なこの業務を担う福祉作業所を募集中。SDGs達成にもつながる仕事をあなたの作業所でも始めてみませんか?


画像提供:日本リユースシステム株式会社

「古着 de ワクチン」とは?

「古着deワクチン」は、2010年から始まった衣類のリユースとワクチン寄付を組み合わせて社会問題の解決に貢献する、自立支援型・寄付つきお片付け商品です。長年にわたる社会貢献とビジネスモデルが評価され、2019年には第3回ジャパンSDGsアワード特別賞(SDGsパートナーシップ賞)を受賞。日本の文化である「もったいない」とSDGsをうまく組み合わせ、多くの人々に支持されています。

「古着deワクチン」のサービス内容と特徴

「まだ着られる衣類を捨ててしまうのはもったいない」
「思い出の衣類が二束三文に扱われるのは心苦しい」

そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか? 環境省による「環境とファッション」調査によれば、1年間のうちに全く着用せず手放すこともできない衣類は1人あたり25着あるといわれています。

「古着deワクチン」は、そうしたご家庭に眠る「捨てるに忍びない」衣類を専用回収キットに詰めて送ることで、さまざまな社会貢献とSDGsの9つのゴール達成につながるサービスです。衣類の他にバッグ、靴、服飾雑貨なども送れるため、片づけや断捨離の際にぜひ利用したいサービスの1つとなっています。

「古着deワクチン」は、利用するために専用回収キット(3,300円/税込)の購入が必須となるのが1つの特徴です。サービスを利用する方にあえて負担をお願いすることで、ラオスやブータンといった国の子どもたちにワクチンを寄付する、国内外の障害のある方を雇用し、仕事を依頼するといった大きなメリットを生み出しています。


画像提供:日本リユースシステム株式会社

そして、「古着deワクチン」の最大の特徴であるワクチン寄付は、衣類などが回収・販売される複数の過程で行われます。たとえば、専用回収キットの購入1口につき5ポリオワクチン、カンボジアの店舗で衣類等が売れた際に1商品につき1ポリオワクチンを寄付などです。これまでに累計で約385万人分のワクチンを世界の子どもたちに寄付してきました※。

回収した衣類などの選別・販売などでは輸出した先の国での雇用やビジネスの創出にもつなげています。特にカンボジアの古着deワクチンセンターでは、ポリオによる後遺症をもつ障害者、ストリートチルドレンだった若者を中心に雇用することで、ハンデを抱える方々の経済的自立を支援。「支援を受けていた側が支援の側に回れるように」をテーマに、小売で商品が売れた数に応じてポリオワクチンを寄付することで、さらに他の誰かを助けられるようになることを目指しています。

※2022年1月31日時点、関連事業を含む。

「古着deワクチン」を始めた理由と事業の拡大

「古着deワクチン」を手がける日本リユースシステム社は、もともと開発途上国とビジネスを行ってきました。その中で、ワクチンを接種すれば防げる病気で多くの子どもたちが亡くなっていることを知り、ビジネスを通じた継続的な取り組みによって解決する方法を模索したといいます。

一方で、日本では廃棄衣類の増加と環境への影響が問題にもなっていました。

廃棄衣類と環境問題、ワクチン寄付を組み合わせたビジネスの仕組みができれば、「社会問題を解決し、衣類を活かし、子どもたちの命を救える素敵な未来に繋がるのでは」という思いが、「古着deワクチン」のシステムとなったのです。

サービスを提供し始めた当初は月間5,000件程度の利用でしたが、現在は3倍となる月間平均1万5,000件にまで増加。学生、20代の方、中高年の方など、性別を問わず幅広い利用者を獲得しています。

2020年以降のコロナ禍では「ステイホーム」の影響から家の片づけをする方も増え、さらに需要が右肩上がりに。2021年にはカンボジアの首都プノンペンに「古着deワクチンセンター」をプレオープンし、2022年春頃に正式オープンを迎える予定です。

サービスの利用者からは「世界の子どもたちの命を救えて、国内の障害をもつ方達の応援にもなる取り組みに共感しました」といった声が寄せられているとのこと。海外で現地雇用されている方も「毎日がとても楽しいです。利用者の皆様が大切にされていたお洋服をたくさん販売し、自立した生活を手に入れ、自分にもっと自信をつけて仕事の幅も広げたい」と意欲的に働いています。

こうした「古着deワクチン」の衣類等の回収では、専用回収キットの製造や発送を担う福祉作業所が大きな役割を担っています。作業所の利用者の方、職員の方ともに、SDGs達成につながる業務として、大きなやりがいをもって取り組んでいるようです。

福祉作業所が担う重要な役割


画像提供:梅の木の家共同作業所

日本リユースシステム社では、福祉作業所や障害のある方を「古着deワクチン」事業の「パートナー」と呼んでいます。作業所の方々の助力がなければ「古着deワクチン」のシステム自体が成り立たなくなるからです。

作業所が担うのは、専用回収キットの製造や発送。1作業所あたり1か月で3,000キット以上(最大1万キット)を製造しているとのことです。

障害をもつ方のお仕事につながること自体も、多くのサービス利用者から「古着deワクチン」が支持されている主要な理由となっています。

「古着deワクチン」の業務に携わる福祉作業所は、現在6か所。SDGsの浸透やコロナ禍の巣ごもり需要で受注率がアップし、それにより作業を依頼する福祉作業所の数も増えてきました。

今、「古着deワクチン」では、こうした業務を担当してくれる障害者福祉作業所を募集しています。「やってみたい」という作業所の方は、ぜひ下記までご応募ください。

  • 古着deワクチン」福祉作業所募集 応募先
    日本リユースシステム株式会社
    「古着deワクチン」運営担当:辻本 様
    メールアドレス:atr.mt@nrscorp.jp

「古着 de ワクチン」の業務を担う「梅の木の家共同作業所」

「うちの作業所で受注できるかな?」と心配な方もいらっしゃるかもしれません。具体的に作業をイメージするには、実際に業務を担っている就労継続支援B型事業所「梅の木の家共同作業所」の取り組みがご参考になるでしょう。1日の作業スケジュールや作業のポイント、作業所の利用者の方、職員の方の声をご紹介します。


画像提供:梅の木の家共同作業所

「古着deワクチン」に携わる方の人数・障害種別・作業内容

今回お話をうかがったのは、東京都府中市にある「梅の木の家共同作業所」。精神障害をもつ約10人の方と支援スタッフ3人の方が他の作業と並行しながら「古着deワクチン」の作業を担当しています。

梅の木の家共同作業所では以下の4工程で作業を進め、月間5,000キットを製造しています。

  1. チラシ類の丁合・封入
  2. 専用回収袋折り
  3. 専用回収キット梱包箱の事前折り目つけ
  4. 専用回収キット梱包箱へのチラシ類と専用回収袋の梱包

「古着deワクチン」の業務を受注するきっかけとなったのは、福祉系ネットワークで知り合った団体からの紹介でした。初回の受注から継続して受注しており、日々キットの製造と発送を行っています。

1日のスケジュールと作業のポイント

梅の木の家共同作業所の1日の作業は、午前と午後の2時間ずつというスケジュールです。通常9時45分に開始して15時15分に終了しますが、繁忙期は希望者のみ1時間の残業も行っています。

作業は原則として分業制をとっており、各工程で点検するポイントも決めています。

分業するにあたっては、障害特性に応じた作業の振り分けが基本です。一方で、作業ペースに余裕がある方の場合は、チャレンジ的要素として不得意作業に取り組んでもらうこともあり、利用者の方のスキル向上につなげているとのことでした。

コロナ禍以降は密や接触を避けるために、一人ひとりが独立した作業工程に。その際も、ミスを防ぐために適宜点検を入れ、各利用者の方に負担のない進め方を考えながら進めているとのことです。

作業所の利用者・職員の方の声

「古着deワクチン」の業務について、作業を担当する利用者の方や支援スタッフの方からは、「楽しい」「やりがいを感じる」といったコメントが寄せられています。

強化袋を折る際に力を使うがスポーツをしているみたいで楽しい。開発途上国に暮らす、日本の質の高い衣類を喜んでくれる人たちに届ける仕事に携われて嬉しい。
梅の木の家共同作業所 利用者の方

日々、利用者さんへ高い工賃を用意出来るよう努めているが、それが国際的な社会貢献に直結するので、いつも以上のやりがいを感じながら作業に取り組める。実際に古着deワクチンキットを購入し、個人的にもSDGsを意識した行動を考えるようになった。
梅の木の家共同作業所 支援スタッフの方

専用回収キットの製造は、作業を担う方の収入につながるとともに社会貢献にもつながるもの。さまざまな人がお互いに助け合いながら働ける仕組みが、「古着deワクチン」にはあります。

「古着 de ワクチン」日本リユースシステム社からのメッセージ


画像提供:日本リユースシステム株式会社

最後に、福祉作業所の皆様へ日本リユースシステム社で「古着deワクチン」運営を担当する辻本さんからメッセージをいただきました。

「私たちは、日本の障がいがある方が自分の特性を発揮して仕事をし、自立して他の誰を支援できるようになれる社会を目指しています。最近は「ソーシャルファーム」という形で、このような社会づくりのためにさまざまな福祉作業所や団体、会社も取り組みを進めています。

この趣旨に賛同し、自分たちも何かしたいと思っていたという福祉作業所の皆様と、ぜひ「古着deワクチン」のパートナー関係を築き、一緒にこの事業を推進していきたいと考えています。

これまで、作業に当たる障害者の親御さんには、「自分の娘や息子が誇りを持って作業をしている」と喜ばれてきました。また、「自分たちの作業が他の国の子どもたちの命を救い、雇用を生む仕事の一環となる」「作業を通して、『支援される』側から『支援する』側になり、自分に自信が出た」と喜んでくださる方もいらっしゃいます。

受注した仕事をただこなすことを目標にするのではなく、仕事を通して障害がある方が自分にできる形で自立し、誰かを助ける。誰かを助けることで、さらに自分たちも輝く。そんな素敵な社会づくりのため、「自分たちも一歩踏み出してみたい」という福祉作業所の皆様のご応募を、心よりお待ちしています。」

ご応募は、下記メールアドレスへご連絡いただければとのことです。

取材協力・画像提供:
日本リユースシステム株式会社
社会福祉法人白梅会 梅の木の家共同作業所

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