東京アビリンピック2021開催! 大会結果・競技種目・受賞選手の所属企業は?


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昨年度に引き続きコロナ禍での開催となった東京アビリンピック2021。2022年2月19日に無観客で実施し、東京アビリンピック初となるYouTubeでのライブ配信も行いました。実施された競技種目と受賞選手の所属企業をご紹介します。

東京アビリンピック2021の開催日・会場・感染症対策

東京アビリンピック2021は、コロナ禍の影響で昨年度に引き続き無観客開催でした。

しかし、今年度は新しい試みとしてライブ配信を実施。直接会場に来られない支援者やご家族、選手の友人、アビリンピックファンなど、多くの方が競技の様子を楽しめる大会となりました。

開催日、会場は以下のとおりです。

<東京アビリンピック2021の大会概要>

  • 開催日:2022年2月19日
  • 開催時間:9:00 – 15:30
  • 開催場所:東京障害者職業能力開発校、職業能力開発総合大学校

当日の感染症対策では、滞在時間の短縮、入場者の制限などが実施されました。

<東京アビリンピック2021の感染症対策(一部)>

項目 内容
滞在時間の短縮 開会式・閉会式は実施しない
競技結果は公式ページに掲載
メダル・症状等は後日郵送または参加者を限定した表彰式で授与
選手受付は競技会場で競技ごとに実施
競技時間の短縮
参加者数が多い種目は複数の時間帯で実施し三密を避ける
競技終了後は速やかに帰宅
人数制限 選手と専門委員会関係者以外は競技会場に入室不可
原則として無観客開催
選手1名につき介助者または引率者1名のみ参加できるが競技中は別室待機
建物内をスタッフが巡回し、声かけを実施
体調不良の者の参加不可 所定の「体調確認チェックシート」により、大会前の一定期日から毎日の検温・体調管理を実施
当日に発熱・咳・倦怠感等の症状がある場合は入場不可
医師等から自宅待機等を指示されている方の入場不可
その他 会場でのマスク着用依頼
会場での手指消毒依頼

【参考】
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための大会の留意事項|JEED東京支部

2021年度大会で実施された競技種目と課題概要

2021年度東京大会の実施競技種目は、昨年度と同様、13種目です。課題概要および制限時間は、それぞれ次のようになっています。

<実施された競技種目と概要>

競技種目 競技時間と課題概要
ワード・プロセッサ 競技時間:90分

作表、書簡文作成、文章入力の3つの課題を各自の時間配分で完了させる

DTP 競技時間:105分

仕上がりサイズB4縦で、「東京の魅力再発見」をテーマとする観光スポットフォトコンテスト募集のためのポスターを制作する

ホームページ 競技時間:90分(事前課題あり)

既存サイトに「企業におけるDX化」をテーマとした情報提供を社内HPで行うことを想定し、DXについて解説するトップページ、DXの事例紹介ページ等を作成する

表計算 競技時間:75分

表計算機能、簡易データベース機能、グラフ作成機能を用いる課題を制限時間内に各自の時間配分で完了させる。昨年度の競技時間から5分短縮。マクロ作成課題は出題なし

データベース 競技時間:90分

指示に従い、操作しやすく画面が見やすい新規データベースをAccessで作成する

オフィスアシスタント 競技時間:約100分(休憩含む)

課題1:発送準備課題

送付状に基づき、冊子を含む書類ピッキング、書類の種類に応じた封筒の選択、ラベル貼り、封入・封緘を30通分行う

課題2:封筒仕分け課題

名簿と照合しながら郵便物を社内の部署別に仕分ける

ビルクリーニング 競技時間:(1) 7分 (2) 10分

課題1:カーペット床清掃

課題2:弾性床清掃及び騎乗清掃

各課題内容は例年と同様

喫茶サービス 競技時間:制限時間なし

3月の平日午後のカフェという設定で2名(1名は車いす使用)のお客様の入店から退店まで接客する

製品パッキング 競技時間:95分(休憩含む)

課題1:化粧箱(蓋・身)の組立

課題2:小箱・中箱の組立と全体のセットアップ

制限時間内に最大25セットを作成

ネイル施術 競技時間:(1) 20分 (2) 45分

課題1:ネイルケア(右手のみ)

課題2:カラーリング(マット赤・両手)

右手はポリッシュ、左手はジェル

フラワーアレンジメント 競技時間:(1) 30分 (2) 40分

課題1:バスケットアレンジメント

テーブル中央に置くことを想定し、ラウンドスタイルで製作する

課題2:グリーンバーアレンジメント

受付や壁際に置くことを想定し、ホリゾンタルで製作する

パソコン操作 ※視覚障害者のみ参加可能

競技時間:60分

各種関数を用いてエクセルデータを処理する

パソコンデータ入力 ※知的障害者のみ参加可能

競技時間:90分

表計算ソフトを用いたアンケート用紙からのデータ入力、帳票作成(昨年同様の内容)、ワープロソフトを用いた文章修正を行う

受賞した選手の所属企業

こうした競技課題に挑戦し見事入賞を果たした選手は、どのような企業に所属しているのでしょうか。今大会で金賞を受賞した選手の所属企業を見ていきましょう。

<金賞の選手が所属する企業>

  • 株式会社日立ハイテクサポート(ワードプロセッサ・表計算)
  • 株式会社旭化成アビリティ 東京営業所(DTP)
  • 株式会社日立ゆうあんどあい(オフィスアシスタント)
  • 株式会社バンダイナムコウィル(製品パッキング)
  • 株式会社JALサンライト(ネイル施術)
  • 東急リバブルスタッフ株式会社(フラワーアレンジメント)
  • 株式会社テクノプロ・スマイル光が丘サービスセンター(パソコンデータ入力)

この中で、日立ハイテクサポートとバンダイナムコウィルは他の競技種目でも銀賞や銅賞を獲得。両社とも全国アビリンピックでも入賞経験をもつ実力派です。

日立ハイテクサポートは、障害のある社員とない社員が協力しあって働く「ハイブリッド型」が特徴で、障害のある方がキャリアを目指す場合、それに応じた育成やキャリアパスが可能となっています。

バンダイナムコウィルでは、入社後数カ月間、社内の多様な業務を体験しながら自分にあった業務を見つける仕組みを導入。得意分野を生かす業務をメインにしつつ、本人にとって少し難しい業務にチャレンジする社員も多いようです。同社公式サイトの社員紹介では、支援スタッフのサポートが充実しているようすが伺えます。

JEEDの事例集や公式サイトなどで、ぜひ両社の取り組みをチェックしてみてください。

他の競技種目の受賞者を輩出した企業については、下の受賞者名簿に掲載されています。

【参考】
第20回東京障害者技能競技大会入賞者名簿|JEED東京支部

受賞者を出した企業の取り組みを社員のスキルアップに活用しよう

障害者雇用では「何ができないのか」といった点に意識が向くことが多いかもしれません。しかし、現在は「何が得意か」「どのようにしてスキルアップにつなげるか」といった視点が、障害をもつ社員のやる気やスキルアップに有効だとして注目されています。

具体的な取り組みについては、それぞれの社員の障害特性、事業所の状況によって異なるでしょう。アビリンピックの各大会で成績を残している企業や障害者雇用の好事例集など、実際に良い結果が出ている企業の取り組みを参考にするのがおすすめです。

同時に、市区町村の支援機関、就労移行支援事業所等の定着支援なども、ぜひご活用ください。この「障がい者としごとマガジン」でも、社内での支援や外部機関との連携など、さまざまな取り組みをシリーズでご紹介しています。

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