読売グループの事業団が障害者福祉を支援—読売グループによる障害者の活躍支援


多くのイベントが中止・延期となり休業を余儀なくされた福祉作業所も多く見られるコロナ禍。売上減による負担を減らしニューノーマルな働き方に向けた設備・環境改善の支援として、読売グループの「読売光と愛の事業団」が10の福祉作業所に助成を行いました。読売グループでは、自社グループでの障害者雇用にも取り組んでいます。

読売グループがコロナ禍の福祉作業所に助成、「読売福祉文化賞」も募集中

2021年2月、読売グループの社会福祉法人 読売光と愛の事業団は、「生き生きチャレンジ」として10の福祉作業所に対して総額500万円の助成を行うことを発表しました。「生き生きチャレンジ」は毎年実施しており、2020年にも16の福祉作業所に助成を行っています。

助成先となった作業所、助成内容、助成額は以下のとおり。コロナ禍での売上減への対策として新規事業を立ち上げたり新しい設備を導入したりするための助成となっています。

読売光と愛の事業団では、障害者の福祉に関する助成の他、新時代の福祉の担い手を顕彰する「読売福祉文化賞」なども実施。2021年の募集は9月30日までで、受賞者には副賞として活動支援金100万円が贈呈されます。

<第19回 読売福祉文化賞 募集概要>

  • 部門
    • 一般部門(福祉全般が対象):3件
    • 高齢者福祉部門(高齢者支援活動が対象):3件
  • 賞品:トロフィー、活動支援金100万円
  • 応募方法:申請書など必要書類を光と愛の事業団まで郵送
  • 応募締め切り:2021年9月30日(消印有効)

読売福祉文化賞の詳細は、以下の公式ページでご確認ください。

【参考】
生き生きチャレンジ 10福祉作業所の助成決定|読売光と愛の事業団

読売新聞が「The Valuable 500」に加盟

障害者の活躍を支援する読売グループでは、読売新聞が国際イニシアチブ「The Valuable 500」(以下、V500)に加盟しました。

読売新聞東京本社のコミットメントとして、以下の内容が発表されています。

<読売新聞東京本社のコミットメント概要>

  • 報道関係
    • 新聞報道を通じて障害者福祉制度の在り方、社会が取り組むべき課題などを幅広く問いかけ、障害者に優しい社会の実現を推進する。
    • スポーツをはじめ、文化や芸術、社会活動など多様な分野における障害者の方々の活躍を発信する。
  • 社会貢献活動
    • パラリンピックの公式パートナーとして、パラリンピアンの活躍を応援する。
    • 「日本パラスポーツ大賞」などの顕彰事業を通じた障害者スポーツの振興への取り組みを継続する。
    • 「読売福祉文化賞」で創造的な福祉事業に取り組む個人や団体を顕彰し、福祉活動の新たな担い手に光を当てる。
    • グループ関連の社会福祉法人「読売光と愛の事業団」に対して資金的、人的支援を続け、不ループ企業・法人を含む障害者支援のための幅広い社会貢献活動を継続する。
  • 社員の活躍推進
    • 障害者雇用に積極的に取り組み、一人ひとりの適性・意欲・ライフスタイルに応じて力を発揮できる職場づくりに努める。
    • 社員向け研修でダイバーシティ推進の重要性を取り上げる。
    • 最寄り駅から読売新聞ビルへのバリアフリー化、各階に車椅子対応の多目的トイレ設置などに加え、障害者でも訪れやすく働きやすい環境を整備する。

    出典:「The Valuable 500」コミットメント|読売新聞東京本社

読売新聞での障害者雇用は?勤務体制・設備・採用活動など

社会貢献活動については前項でご紹介したとおり。では、社員の活躍推進として、読売新聞ではどのような取り組みを進めているのでしょうか。

読売新聞ビルの設備・施設・制度

読売新聞の職場環境整備で特徴的なのは、施設や設備が充実していることでしょう。最寄り駅から本社ビルまでバリアフリー化されているだけでなく、本社敷地やビル内のバリアフリー化が進んでいます。車椅子利用者のためのエレベータ、トイレを完備するほか、読売新聞ビル北通用口付近には補助犬等のトイレも設置。難聴用電話機も利用可能とのことです。

健康管理や通院に使える施設では、「健康ケアルーム」と「読売クリニック」があります。健康ケアルームは社員用。常勤の保健師と看護師がさまざまな健康上の相談に応じる施設です。

一方、内科・整形外科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科・心療内科をもつ読売クリニックは、読売新聞社を母体とする保健医療機関。読売新聞ビル6階にあり、大学病院や総合病院とも連携しています。職場から通いやすく、補助犬の同伴も可能です。

勤務地によっては通院などのための勤務上の配慮が可能となっています。

読売新聞社の採用活動とキャリア形成

読売新聞社では、障害者の採用を常時行っています。応募は、就労に際して必要なサポートを記入する書類を作成し、他の必要書類とともに郵送する形です。

応募資格は、指定の年月までに4年制大学を卒表または卒業見込みの方か、同程度の学力をもつ方で、障害者手帳を所持している方。加えて、勤務先に公共交通機関を利用して通勤できる方です。


出典:障がい者の方へ|読売新聞

読売新聞社の障害者採用ページには、障害をもって働く先輩社員のコメントが掲載されています。新聞社というと取材を行って記事を書く仕事をイメージしますが、コメントしている社員の担当業務は、広告や校閲など。社内に多彩な業務があることが分かるでしょう。

車椅子ユーザーである社員の方は、メディアの多様化や新聞広告の新しい価値の模索、SNSとの連動など、社会の流れによって常に仕事が進化する点が仕事のやりがいになっているようです。

社内のバリアフリー化で移動に支障がないため、他の部署との連携もスムーズ。担当業務ではエキスパートを目指せる環境もあり、長期的にキャリアを形成していく上でも安心と述べています。

一方、聴覚障害をもつ校閲担当の社員は、新聞の生活面・国際面・社会面などさまざまな原稿をチェック。専門知識を活かし、日本語の意味を解説するコーナーも執筆しています。

取材記者以外の職種で障害をもつ社員が活躍していること、さまざまな障害をもつ社員が働いており、会社側も障害者の受け入れに慣れていることを読売新聞社の魅力と語りました。

【参考】
障がい者の方へ|読売新聞

読売グループの基本理念と主な事業

福祉の取り組みを進めている読売グループは、どのような理念で事業を展開しているのでしょうか。2000年に新しくなった基本理念「読売信条」と現在の主な事業内容を見ていきましょう。

「読売信条」とは

読売グループには、報道・言論機関として進むべき方向を定めた「読売信条」があります。1946年に定められた読売信条は「真実・公平・友愛」「左右の独裁思想と戦う」など4項目で構成され、2000年1月1日に現在のものとなりました。

新しい読売信条では「個人の尊厳と基本的人権に基づく人間主義を目指す」などとし、自由主義、人間主義、国際主義が基本理念として掲げられています。

こうした読売信条は、障害者の活躍推進にも関わる重要なもの。V500の加盟にあたっても、障害をもつ人々が生き生きと活躍できる社会の実現を目指すとともに、取材・報道その他の幅広い活動を積極的に進めていくとしています。

【参考】
報道姿勢|読売新聞へようこそ

読売グループの主な事業

読売グループは140年以上の歴史をもつ「読売新聞」を中心とした「総合メディア集団」です。手がける事業内容は多岐にわたり、グループ本社の下に約150の企業・団体があります。2021年4月時点で国内取材拠点数293か所、海外取材拠点数27か所、印刷工場数は30か所。朝刊発行部数は2020年11月時点で735万1854部を誇ります。

まず、報道・言論の分野で読売新聞が手がけるメディアは、大きく分けて6つ。1つは世界最大の発行部数を誇る「読売新聞」。1874年に創刊し、現在も主力媒体です。子ども向け新聞には「読売中高生新聞」「読売KODOMO新聞」があります。前者は10代向け、後者は小学生向けの新聞です。英語学習者などに活用されているのは日刊英字新聞「The Japan News」で、1955年から発行しています。

こうした4紙に加え、各種書籍やムック本、テレビ番組、時代の流れに合わせた事業も展開。代表的なものは、ニュースサイトなどのデジタルサービスです。

また、グループ企業で見ていく場合、主要な企業は7社あります。読売グループではこれらの企業を「基幹7社」と呼びます。

他に、福祉関係のグループ企業・団体として障害者福祉への貢献で登場した読売光と愛の事業団や、公益財団法人 正力厚生会もあります。

報道などの主力事業とともに、出版やプロ野球球団、レジャー施設等の運営、各種福祉施設の運営と助成など、読売グループはさまざまな分野で活動を展開中。特に、読売光と愛の事業団による活動は障害者福祉とも深く結びつき、福祉作業所の工賃アップや事業拡大等の支えの1つとなっています。

【参考】
読売新聞グループ概要|読売新聞へようこそ
グループ会社一覧|読売新聞へようこそ

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