2021/11/18
アビリンピック神奈川2021の実施種目と受賞選手が所属する企業
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アビリンピック神奈川2021が10月後半の2週にわたって開催されました。2020年度はコロナ禍で大会中止となったため、2年ぶりの開催です。実施する競技種目や定員を減らすとともに、一部の種目では課題内容の変更も見られました。受賞した選手の所属企業とあわせてご紹介します。
アビリンピック神奈川2021で実施された競技種目
2021年度のアビリンピック神奈川は、新型コロナ感染症対策として実施競技種目と定員を減らし、さらに例年とは異なる大会日程で開催されました。
実施種目と大会日程は以下のとおりです。
<実施された競技種目と定員>
※いずれも身体障害者、知的障害者、精神障害者が参加可能
競技種目名 | 定員 |
ホームページ | 5 |
ビルクリーニング | 22 |
表計算 | 5 |
喫茶サービス | 8 |
製品パッキング | 8 |
オフィスアシスタント | 12 |
<大会日程>
実施日程 | 実施競技種目 |
10月24日(日) | ビルクリーニング
製品パッキング オフィスアシスタント |
10月31日(日) | ホームページ
表計算 喫茶サービス |
大会当日は午前中に競技が実施され、観客や併催イベントなしでの開催でした。表彰式・閉会式も行われず、入賞結果は大会終了後に公式ページで公開されています。
当日の感染症対策
アビリンピック神奈川2021では、競技種目や定員、課題内容を調整するなどして選手や支援者が多く集まったり長時間滞在したりすることを避ける工夫がなされました。
同時に、通常は観客を入れて開催されているところを無観客開催とし、人が集まりやすい表彰式や閉会式も中止しました。
その他の基本的な感染症対策では、以下のような対応を実施しています。
<選手・介助者・大会スタッフの感染症対策>
- 来場前に必ず検温する(非接触型の体温計を利用)
- 体調等チェックシートを提出する
- 会場入口でマスク着用・検温・消毒を実施
<会場での感染症対策>
- 受付・競技会場への消毒液の備え付け
- 使用済みマスク、ティッシュペーパー用ゴミ袋の設置
- 設営時と競技終了後の会場の消毒
体調等チェックシートには、過去2週間の体調の変化や受診・服薬の状況、感染リスクが高い状況の有無などに関するチェック項目があります。また、提出不要ではあるものの、大会前2週間の毎日の体温や症状の有無を記入できる用紙も用意されました。
実施された競技種目の概要と受賞選手が所属する企業
アビリンピック神奈川2021で実施された競技種目は、例年と同様の内容で実施されたものと通常より少ない課題で実施されたものがあります。
<実施された競技種目の概要>
競技種目 | 課題概要と競技時間 |
ホームページ | 競技時間:60分
デリバリーサービスに関するホームページの作成を行う。例年同様、事前課題に取り組んでから大会当日に指示に従って修正・改良する。 |
ビルクリーニング | 競技時間:1人10分
「弾性床清掃及び机上清掃」のみ実施。作業手順は例年と同様。 |
表計算 | 競技時間:前半40分・後半40分
例年同様、4つの課題(表の編集・データ処理・関数式による表の完成・グラフ作成)に取り組む。 |
喫茶サービス | 競技時間:
課題(1) 1人5〜7分 課題(2) 1人10〜15分 例年同様、店内での準備から接客、退店後のクリーンナップまで行う。課題2では突発事項への対処が求められる。 |
製品パッキング | 競技時間:
課題(1) 10分 課題(2) 15分 課題(3) 10分 例年同様、コーナー材の折り曲げ、化粧箱や仕切等の組立、商品の梱包を行う。課題内容の説明、練習、休憩等を含めると全体の実施時間は2時間程度。 |
オフィスアシスタント | 競技時間:
課題(1) 30分 課題(2) 10分 例年同様、発送準備と封筒の仕分けに取り組む。発送準備で使う資料のサイズ、種類等も2019年大会の課題と同様。 |
以上の競技種目で受賞した選手は、次の企業等に所属しています。
<受賞選手が所属する企業等>
- ホームページ
- 富士ソフト企画株式会社(金賞)
- ビルクリーニング
- 株式会社日立ゆうあんどあい(金賞・銀賞)
- 表計算
- 富士ソフト企画株式会社(金賞)
- 株式会社ココカラファイン ソレイユ(銀賞)
- 第一生命チャレンジド株式会社 神奈川事業部(銅賞)
- 喫茶サービス
- 神奈川能力開発センター(金賞)
- 製品パッキング
- 株式会社スタンレーウェル(金賞)
- 株式会社バンダイナムコウィル(銀賞)
- 富士ソフト企画株式会社(銅賞)
- オフィスアシスタント
- 株式会社日立ゆうあんどあい(金賞)
- 株式会社バンダイナムコウィル(銀賞・銅賞)
全体として特例子会社に所属している選手の受賞が目立ちました。
受賞選手の所属企業の取り組みを参考にスキルアップ!
各企業の障害者雇用や合理的配慮に関する取り組みは、公式ホームページや独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(以下、JEED)の事例集などで公開されていることがあります。この「障がい者としごとマガジン」でも、いくつかの企業についてご紹介してきました。
今回受賞者が出た企業の取り組みや公式サイトは以下のとおり。どのような取り組みによってスキルアップを果たしたのか、ぜひご確認ください。
富士ソフト企画
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日立ゆうあんどあい
- 公式サイト:日立ゆうあんどあい
ココカラファイン ソレイユ
- 公式サイト:ココカラファイン ソレイユ
第一生命チャレンジド株式会社 神奈川事業部
スタンレーウェル
- JEEDモデル事例:
事業の維持・発展は人間性の尊重から~品質向上の工夫と提案制度~(2003年度作成) - 親会社公式サイト:スタンレー電気株式会社
バンダイナムコウィル
- JEEDモデル事例:
パッケージ組立てから3Dプリンター操作まで(2019年度掲載) - 公式サイト:バンダイナムコウィル
障害者雇用におけるスキルアップや合理的配慮の内容などで課題が出てきた場合、他社での取り組みが解決のヒントになることも多いものです。職場環境の整備や目標設定、フィードバックなど、可能なところから検討してみましょう。
【参考】
第19回神奈川県障害者技能競技大会~アビリンピック神奈川2021~の入賞結果について(11月1日更新)|JEED 神奈川支部