アビリンピック過去問題|第39回全国(2019)フラワーアレンジメント


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アビリンピック競技大会の中でひときわひと目を引く競技種目「フラワーアレンジメント」。支給された材料を使い、花束・テーブル飾り・ウェディングブーケといった美しい作品を製作する種目です。

2019年全国大会では、作品の大きさや課題の順番などが2018年大会から変更されました。

競技種目「フラワーアレンジメント」の課題内容と変更点

アビリンピック競技種目「フラワーアレンジメント」では、会場で支給される花材などを用いて、課題で指定されたスタイル・大きさの作品を製作します。課題は3つあり、「花束」「食卓テーブル装飾」「花嫁の花束」となっています。

身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加可能で、2019年大会には6名の選手がエントリーしました。

今大会では2018年大会からの変更点が多く見られます。特に、取り組む課題の順番や完成寸法の変更には注意が必要です。各課題のスタイルに変更はありません。

<課題1「花束」の製作条件と寸法>

  • スタイル:ラウンド
  • 製作条件:スパイラルテクニックで構成、完成作品は花瓶に入れる
  • 完成寸法:
    直径 37cm(±2cm以内)
    高さ 結束部より25cm(±2cm以内)
    ステムの長さ 結束部より14cm(±1cm以内)

<課題2「食卓テーブル装飾」の製作条件と寸法>

  • スタイル:ホリゾンタルオーバル(作品の展開は360°)
  • 製作条件:180cm×90cmのテーブル上に製作
  • 完成寸法:
    幅75cm(±2cm以内)
    奥行き30cm(±2cm以内)
    高さ17cm(±2cm以内)

<課題3「花嫁の花束」の製作条件と寸法>

  • スタイル:キャスケード(自然に流れ出る感じ)
  • 製作条件:
    ブーケホルダーを使用
    落下防止処理をする
    ハンドルはリボン処理
  • 完成寸法:
    全体の長さ55cm(±2cm以内)
    幅30cm(±2cm以内)

以上のように、作品の完成寸法については課題1「花束」と課題3「花嫁の花束」が前大会よりも小さめに設定されました。製作の練習する際は、完成寸法が規定範囲内かどうかをあらためてしっかり確認しましょう。

会場で支給される材料と設備、選手が持参するもの

2019年大会の「フラワーアレンジメント」で支給された花材は、2018年大会とほぼ同じです。

変更点としては、2018年大会で支給された「アンスリューム白 5本」の代わりに、今大会では「トルコ ピンク 5本」になっていることです。また、「かすみ草(またはリモニューム)」は前大会では1本のみでしたが、今大会は3本支給されました。

<2019年大会「フラワーアレンジメント」支給花材>

  • ばら(赤・白・ピンク):各10本
  • SPバラ(白・ピンク):各5本
  • カーネH(ピンク・白):ピンクは10本、白は5本
  • SPカーネ(白・ピンク):各5本
  • トルコ(白):5本・八重咲
  • トルコ(ピンク):5本・八重咲
  • ミニガーベラ(P系):10本
  • アルストロメリア(白):5本
  • ブルーファンタジー:2本・枝咲
  • オレンジューム:2本
  • ミスカンサス:1束
  • かすみ草(またはリモニューム):3本
  • ヒペリカム:3本
  • 笹葉ルスカス:10本
  • アイビー:5本
  • レザーファン:15本
  • ミリオグラタス:2本
  • ゲイラックス:10本
  • ゴットセフィアーナ:5本
  • スマイラックス:1本

<2019年大会「フラワーアレンジメント」支給資材>

  • 結束紐:2m
  • ブーケホルダー:1個・松村○直窓空き
  • リボン:4m
  • 花瓶:1個・ピューレット
  • 吸水性スポンジ:1個
  • ブーケスタンド:1個(高さ 550mm 内径約25mm)
  • フラワーベース:1個

会場側で用意される設備については、テーブルの幅が前大会よりやや広く、高さがやや低くなっています。

<2019年大会「フラワーアレンジメント」で用意される設備>

  • テーブル:180cm×90cm×70cm程度
  • 丸椅子(ガス式高さ調節機能付き・コマ有)
  • テーブルクロス
  • 花バケツ
  • ゴミ袋

選手が自分で会場に持ち込めるのは、例年同様、フラワーアレンジメントでいつも使う道具一般です。

<選手が持参するもの>

  • 補強のためのワイヤー(裸、コーティング)
  • フローラルテープ
  • 両面テープ

「フラワーアレンジメント」の制限時間と競技スケジュール

「フラワーアレンジメント」の3つの課題には、それぞれ制限時間が設けられています。制限時間内に仕上がらない場合は、そこで打ち切り。少し時間に余裕をもって仕上げ、残り時間で使った道具や材料の片付けを行いましょう。

今大会では各課題の制限時間に増減が見られるとともに、課題と課題の間にある休憩時間も明記されました。

<「フラワーアレンジメント」各課題の制限時間>

  • 課題1(花束) 50分
    休憩時間 30分
  • 課題2(食卓テーブル装飾) 70分
    休憩時間 30分
  • 課題3(花嫁の花束) 60分

競技の開催時間は午後1時30分〜午後5時30分でした。

「花束」と「食卓テーブル装飾」の時間は5〜10分増え、「花嫁の花束」の時間は30分減っています。そのため、「花嫁の花束」では特に注意が必要。これまで1時間以上かけて製作してきた場合は時間切れとなってしまうため、より効率的に製作できるよう技術を磨き、手順を工夫しなければならないでしょう。

「フラワーアレンジメント」の評価ポイント

競技種目「フラワーアレンジメント」では、製作の目的や全体のバランス、美しさなどを基準に評価が行われます。どのような花材選びが適切なのか、スタイルや製作条件の指示に沿った作品になっているかどうか、製作中も意識しながら進めましょう。

全体に共通する評価ポイントは、以下の4点です。

<「フラワーアレンジメント」3課題共通の評価ポイント>

  • 目的に合った花材を選んでいるか
  • 作品は、製作の目的から考えて適切な配色になっているか
  • フラワーアレンジメントの基礎技術があるか
  • 花の個性を活かしたデザインになっているか

これに加えて、課題別に以下の点も重視されます。

<「花束」の評価ポイント>

  • 円形になるよう適切に花材を配分しているか
  • 結束部分を軸に茎をスパイラル状に構成しているか

<「食卓テーブル装飾」の評価ポイント>

  • 全体の形が左右対称になっているか

<「花嫁の花束」の評価ポイント>

  • 実際に手に持った時のバランスや全体のアウトラインが整っているか
  • ハンドルのリボンがきちんと巻かれているか

地方アビリンピックの「フラワーアレンジメント」課題で練習

「フラワーアレンジメント」を競技種目として採用している地方アビリンピックは、まだあまり多くありません。関東では東京都と神奈川県のみ。関東以外では、愛知県・新潟県・宮崎県・香川県などで開催されています。

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)の各支部公式ページにある地方アビリンピックのページから過去問題を見られる場合があります。競技の進み方や支給される花材、製作条件など、臨機応変に対応できるよう練習するとよいでしょう。

過去の全国大会の「フラワーアレンジメント」については、以下の関連記事でも紹介しています。

(関連記事)
アビリンピック過去問題|第38回全国(2018)フラワーアレンジメント
アビリンピック過去問題|第37回全国(2017)フラワーアレンジメント

また、地方アビリンピックの「フラワーアレンジメント」課題内容は、JEEDの各支部の公式ページをご覧ください。

【参考】
地方アビリンピック|JEED

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