2021/12/30

【障害者が作る商品】町田市のB型事業所「こころみ」による「七国しいたけ」は贈答品にも！秋のしいたけ狩りが人気

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就労継続支援事業所などで手がける商品には食品が多くあります。東京都町田市で原木しいたけを栽培・加工・販売しているのが、まちだ育成会のB型事業所「こころみ」です。七国山で育つ香りゆたかな「七国しいたけ」と、まちだ育成会の取り組みを紹介します。

町田市で育つ原木しいたけ「七国しいたけ」

「障がい者としごとマガジン」編集部がある町田市では、「七国しいたけ」という原木しいたけが栽培されています。七国山の自然の中にある「こころみ農園」で太陽の光をたっぷり浴びて育ち、肉厚で香りがよいのが特徴。町田市のお土産や贈答品としても人気の高いしいたけです。

七国しいたけを栽培するのは、社会福祉法人まちだ育成会の就労継続支援B型事業所「こころみ」です。「こころみ」では年間を通じて原木しいたけの栽培を行い、秋には「しいたけ狩り」や「しいたけまつり」を開催。特にしいたけ狩りは毎回行列ができるほどの人気を誇っています。

こころみで栽培された七国しいたけは、生の状態で販売されるだけでなく、乾燥しいたけに加工されたものもあります。

しいたけの他にも、生の野菜、切干大根や乾燥きくらげといった乾物の製造・販売も。野菜などは、平日の朝に町田駅前にある「まちだ名産品心和」へ搬入されます。販売前から行列ができるほどの人気商品です。

まちだ育成会は知的障害をもつ方への支援サービスを行う社会福祉法人。花や野菜栽培、原木しいたけ栽培といった農業を手がける施設や手工芸品を製造する施設を運営しています。七国しいたけを栽培するB型事業所「こころみ」もその1つです。

「こころみ」は七国山の頂上付近にあります。屋外での作業が基本ですので、自然の中を原木やホダ木を持って移動するという活動が日常の一部。遠くの置き場へは一輪車に乗せて運び、狭い場所では手で持って運ぶなど、全身の筋肉を使わなければなりません。

自然の移り変わりと作業を通した筋力・体力アップは事業所への出勤率向上にもつながっているのが特徴。健康維持に不可欠な運動習慣を毎日の作業の中で身につけられる仕組みになっています。

「こころみ」では通年で栽培をしているため、年明けの1月上旬から早速しいたけ作業が始まります。

冬に原木への植菌から1年寝かせてホダ木にしたあとは、ハウスに移動させてしいたけの発生・成長を促し、食べごろを逃さずに収穫。収穫後はホダ木を休ませるために森へ運ぶのが中心的な作業となります。

おいしいしいたけを栽培するには、こうした日々の作業が欠かせません。原木しいたけの栽培はとても手間がかかるものですが、「こころみ」の方々は雨が降っても雪が降っても休まず毎日しいたけ作業を続けています。

まちだ育成会では利用者の方々が自然の中で活動できるとともに、施設同士の連携も行っています。

「こころみ」が手がけるしいたけや野菜は、町田駅前のお店や地元のイベントだけでなく、グループの施設である「かがやき」が運営する町田ダリア園内のショップでも販売。「かがやき」のスタッフが手芸品の製造を行う「町田市大賀藕絲館」の蓮田作業を手伝いに行くこともあるようです。

「こころみ」による2019年のしいたけまつりでは、町田市大賀藕絲館の蓮の実を使ったおこわや味噌の販売が行われました。

グループの施設による生産品を他の施設がてがけるイベントやお店で販売することで、より消費者の手元に届きやすい工夫がされています。

「こころみ」の「七国しいたけ」は、地元のイベントやダリア園内のショップ、町田駅前にある「心和」などで購入可能です。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」でも返礼品として「七国しいたけ」と「七国きくらげ」を選べます（2021年7月現在）。

＜ダリア園＞

＜まちだ名産品心和＞

＜ふるさとチョイス＞

返礼品の内容：
- 乾燥しいたけ(スライス約25g×2袋）【賞味期限約4ヶ月】
- 乾燥しいたけ（丸乾約30g×2袋)【賞味期限約3ヶ月】
- 乾燥きくらげ（約20g×2袋）【賞味期限約9ヶ月】
申込条件：何度も申し込み可
ご注意：「在庫なし」になっている場合があります。必要に応じて再入荷のお知らせを受け取れるよう設定をお願いします。
URL：ふるさとチョイス東京都町田市

「ふるさとチョイス」では品切れの場合もありますので、時期をずらして見てみるとよいでしょう。

町田市にお越しの際は、七国しいたけをはじめ市内の福祉事業所が生産するさまざまな商品が集まる「心和」にも、ぜひお立ち寄りください。

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