2020/01/08
2020年の障害者雇用を考える
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みなさん、こんにちは。
2020年を迎えました。
オリンピック&パラリンピックイヤーの幕開けですが、新年ということで色々とチャレンジをしてみたくなるタイミングかもしれません。
普段、東京都町田市の就労移行支援事業所「ルミノーゾ町田・ルミノーゾ町田シバヒロ前」で仕事をしていますので、就労移行支援事業所からみた2020年の障害者雇用の方向性について述べていきたいと思います。
障害者雇用は堅調
就労移行支援事業所で仕事をしていると利用者さんと一緒に求人票を見る機会も数多くあります。
多くの企業から障害者枠での求人が出ています。
実際多くの県で過去最高水準の障害者雇用となっているようですが、原因としては
- 法定雇用率の上昇
- 中小企業を中心とした人手不足
が挙げられます。
法定雇用率の上昇はいうまでもありませんが、障害者雇用の数を増やす必要があるので、求人数に直結するのが当然です。
また、人手不足を理由に求人の範囲を広げる企業が増えつつあるのも昨今の特徴と言えるでしょう。
清掃などの作業系の求人だけではなく、事務系の求人も増えている印象です。
受入企業の多様化
特例子会社を設立する規模の会社だけでなく、いわゆる中小企業と言われる企業まで受入企業が多様化しています。
この背景には、ハローワークを代表とする公的機関による就労サポートや、我々のような就労移行支援事業所による就労・職場定着のサポートの活用があると思われます。
実際に我々の事業所にも「障害者雇用をしてみたいんだけど、どこから着手すればよいのだろう?」という問い合わせが増えています。
また、この「障がい者としごとマガジン」もそうですが、インターネット上での情報も増えてきたことから障害者雇用は特別なことではないという認識も広がりつつあるようです。
受入企業の戸惑い
さて、上記と反するようですが、障害者雇用の裾野が増えつつある一方で、
「何をやってもらっていいかわからない」
「でも法定雇用率にひっかかりたくない」
という企業を中心に本業とあまりシナジーのない農園作業などでの障害者雇用が目立つになってきました。
障害者の就労の場が増えること自体は好ましいことと言えますが、「CSR(企業の社会的責任)にためにやってます」感の強い障害者雇用は(特に不況時に)継続性があるのか少し心配ともいます。
試行錯誤の末に
と少し不安な面も上げてみましたが、各企業で障害者雇用の試行錯誤が続くのではないのでしょうか。
ハローワークや就労移行支援事業所といった利用できる社会的資源を上手に使いながら各企業が実績を上げていく年になると思います。
- どういう仕事をお願いできるのか
- 仕事はどうお願いすればよいのか
- 業務マニュアルはどう作ればよいのか
- コミュニケーションはどう取ればよいのか
などなど、企業・障害者・就労移行支援事業所が三位一体になって良い職場を作っていければと思います。
そして、このような実績、歴史を積み上げていく中で、企業にとっても、仕事をされる障害者の方にとってもより良い体制ができていくことを期待しております。
最後に
昨年、ルミノーゾ町田の利用者さんと一緒に採用面接に同行した企業さんでは
「リーマンショックなどあって、従業員のリストラをしなければならないこともあったけど、障害者の方のリストラは一人もしなかった」と説明いただけました。
貴重な戦力として企業になくてはならない存在になっているということですよね。大変うれしいお話でした。
企業のみならず、今年はなにかチャレンジしたいという障害者の皆さん、ぜひ一歩踏み出してみましょう。