2020/09/11
相模原市に強豪ブラジルのチームがやってくる
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来年に延期となった東京オリンピック・パラリンピックですが、選手の方々はトレーニングを続け、事前キャンプ地として受け入れる自治体側も準備を行っています。コロナが収まって、パラリピアンと会える日を待ちましょう。
今回も、相模原市で事前キャンプを行う国を見ていきます。前回カナダを紹介しましたが、今回はブラジルです。前回のパラリンピックは地元リオで開催ということもあり、ブラジルは下記の14個もの金メダルを獲得しています。
5人制サッカー
水泳 50m自由形男子(クラスS5) ダニエル・ディアスさん
水泳 100m自由形男子(クラスS5) ダニエル・ディアスさん
水泳 200m自由形男子(クラスS5) ダニエル・ディアスさん
水泳 50m背泳ぎ男子(クラスS5) ダニエル・ディアスさん
ボッチャ 混合ペア(クラスBC3)
陸上 100m男子(クラスT45/46/47) ペトゥルシオ・フェレイラ・ドス・サントスさん
陸上 400m男子(クラスT20) ダニエル・マルチンスさん
陸上 4×100m男子(クラスT11-13)
陸上 走幅跳男子(クラスT11) リカルド・コスタ・デ・オリベイラさん
陸上 円盤投男子(クラスF11) アレサンドロ・ロドリゴ・シルバさん
陸上 円盤投男子(クラスF54/55/56) クラウジネイ・バチスタ・ドス・サントスさん
陸上 走幅跳女子(クラスT1) シルバニア・コスタ・デ・オリベイラさん
陸上 やり投女子(クラスF37) シルレネ・コエリョさん
今回はこの中から5人制サッカーとボッチャを紹介していきます。
サッカー:ブラインドとは思えないスピードとテクニックが魅力
ブラインドサッカーとも呼ばれる5人制サッカー。ブラジルは過去4大会優勝と、最強国として君臨しています。さすがサッカーの国です。
選手
フィールドに立つ4人とゴールキーパー。フィールドの4人は視覚障がい者で、障がいの度合を公平にするため、アイマスクを装着します。ゴールキーパーは、弱視の方でも、一般の方でもOKで、アイマスクは装着しません。
コートとボール
フットサルと同じで、ゴールポストはそれよりも少し大きめのものが利用されます。サイドに高さ1メートルの壁があるのが特徴です。その壁を利用して壁パスなどもできるところなどは、選手のテクニックの見どごろです。
視覚が完全に遮断されるので、音だけが頼りです。まずはボールです。ボールの中に鉛がはいっており、音が鳴るようになっています。選手はこれでボールの位置だけでなく、スピードや転がり方まで把握するそうです。
ルール
ゴールキーパーがフィールドの状況を見ることができるので、声で守備陣に指示をします。
そのほかにも、フィールド外から指示をすることができる2人がいます。1人は相手のゴール裏にいて、ゴールの位置(角度や距離)を選手に伝えることができます。もう1人はサイドの外にいて、中盤の選手に指示をすることができます。前者は「ガイド」と呼び、後者は監督、もしくはコーチがその役を担います。
また、守備側がボールを持った相手に向かうときは衝突を防ぐために、守備側が「ボイ」と声をかけないといけません。
このように選手は音だけで、状況を把握し、瞬時にドリブルやパス、シュートを行っていきます。そのスピードとテクニックを観客は楽しむことができます。
もちろん、選手がプレー中は静かにしていないといけません。ただ、ゴールが決まった時だけ、歓声をあげることができます。
ボッチャ:戦略性が高い「地上のカーリング」
ボッチャは、日本もリオの時に銀メダルを獲得し(混合団体 クラスBC1-2)話題になったので、覚えている方もいらっしゃるかと思います。基準となる白いボール(ジャックボール)に近い方が点数を獲得できることと、その戦略性の高さから「地上のカーリング」とも呼ばれています。ルールを確認していきましょう。
選手
脳性麻痺などの障がいを持った方となり、障害の程度によってクラス分けされています。障がいによって、アシスタントのサポートがあったり、ボールを転がすためのランプと呼ばれる滑り台を利用したりします。
ルール
まず基準となる白いジャックボールを投げます。そのあと各選手・チームが交互に6個のボールを投げる、もしくは転がします。
ボールは赤、もしくは青色です。すべてのボールを投げ終わると「1エンド」です。最終的に白いジャックボールに一番近いボールを投げた側がそのエンドの勝ちとなります。
点数はジャックボールを中心として相手のボールを半径とする円内にある自分のボールの数となります。個人・ペアでは4エンド、団体は6エンドの合計得点で競います。
ボールの投げる戦略
目標に近くに狙う「アプローチ」、他の球に当てて飛ばす「ヒット」、他のボールを押して近づける「プッシュ」の3種類があります。それぞれ選手の得意、不得意があり、相手の得意・不得意と自分の得意を合わせて戦略を練っていきます。
地上のカーリングと例えられますが、基準となるジャックボールに当てることで、基準点の位置を変えることができるという点でカーリングとは異なります。より戦略の幅が広がります。ミスショットだと思ったのが、実は重要な一投ということもあり、最後の一投で大逆転ということもあり得るのがボッチャの醍醐味です。
ブラジルが強い気になる競技は他にもいっぱい
リオパラリンピックで、ブラジルが惜しくも銀・銅メダルに終わった競技はいろいろあります。その中でもゴールボール、卓球、馬術などは、別の機会にご紹介したいと思います。是非、相模原に来るブラジルのパラリピアンを応援してください。
まとめ
・ブラジルはパラでもサッカーは強い。選手のテクニックに注目。
・基準点を動かせることで、ボッチャの取れる戦略は幅広い。
