2020/04/27
横浜市はパラ陸上競技の強豪チュニジア代表の東京パラリンピック事前キャンプ地に
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東京オリンピック、パラリンピックが新型コロナウィルスの影響で1年延期になりました。中止とはならなかったので、1年後にパラリンピアンの皆さまとお会いできるのを楽しみにしつつ、コロナと戦っていきましょう。
東京オリンピック、パラリンピック関連では、今まで町田市、相模原市で事前キャンプを行う国々とメダル獲得競技を見てきました。
今度は、この2市に隣接する横浜市で事前キャンプを行う国々を、数回に分けて特集していきます。なお、横浜市は英国、チュニジア、イスラエル、ベナン、ボツワナ、コートジボワール、モロッコ、ブルガリア、アルジェリアと9か国もの事前キャンプ地に選ばれています。
今回は、リオパラリンピックで金7個、銀6個、銅6個を獲得したチュニジアの金メダル獲得競技を見ていきます。
陸上競技を得意とするチュニジア
チュニジアは北アフリカの国で、地中海に面しています。アフリカの地図を見たときに、地中海にボコッと飛び出している一部がチュニジアです。アルジェリア(西)とリビア(南東)に挟まれた位置で、地中海の向こう側はイタリアです。
チュニジアは陸上競技が強く、オリンピックでも過去に金メダルを獲得しています。リオパラリンピックで獲得した金、銀、銅のメダルは、すべて陸上競技です。そのうち金メダリストは下記の方々です。
100m男子(クラスT34) ワリド・クティラさん
1500m男子(クラスT38) アッバース・サイディさん
1500m女子(クラスT12/T13) スマイヤ・ブーサイードさん
砲丸投げ女子(クラスF32) マルワ・ブラーフミさん
砲丸投げ女子(クラスF41) ラウア・トゥリーリさん
円盤投げ女子(クラスF40/41) ラウア・トゥリーリさん
こん棒投げ女子(クラスF31/32)マルワ・ブラーフミさん
1大会で30人の金メダリストが生まれる陸上100mに注目!
陸上競技の100mは、オリンピックや世界陸上などでよく見ると思います。日本では9秒台がでて、近年盛り上がっています。
これがパラリンピックの競技となると、障害の度合いによってクラス分けが発生し、なんとリオパラリンピックでは陸上100mの競技だけで30人の金メダリストが生まれています。東京パラリンピックでも29種目が用意されています。障害の違いによる走り方や、タイムの違いなどを見るのも楽しみです。
障害の度合いは“T+2桁数字”であらわされますが、既に「町田市は2020東京オリンピック・パラリンピック 南アフリカ代表のホストタウン」で説明をしていますので、こちらをご確認ください。
チュニジア代表マルワ・ブラーフミさんが金メダルを獲得した「こん棒投げ」
リオパラリンピックでは、投てき競技でチュニジアの女性選手が複数の金メダルを獲得しました。その中で注目したいのが、パラリンピック独自の「こん棒投げ」という種目です。ボウリングのピンに似た長さ約40センチメートル、重さ397グラムのこん棒を投げて距離を競います。
なぜこん棒なのか?それも障害者ならではの理由で、握力がなくても投げることができる形状だからです。
こん棒投げに関しては、投げ方に制限がないのも特徴です。障害の具合によって、後ろ向きに投げたり、下手で投げたり、いろいろな投げ方をする点を注目してみてください。
そのほかの投てき競技の砲丸投げや円盤投げは、オリンピックと同じルールです。一つだけ違うのは、視覚障害のある選手には、「コーラー」と呼ばれるサポート役がいて、手拍子や声で投げる方向を伝えます。選手とコーラーの阿吽の呼吸も一つのポイントです。コーラーの合図が聞こえなくなるといけないので、観客は音を立てることができないのですが、静寂の中で選手の一投をじっくりと見ることができます。
まとめ
- 横浜市で事前キャンプを行うのは9か国
- チュニジアを応援するなら陸上競技に注目
- パラリンピックの投てき競技も注目。とくにこん棒投げは、パラリンピック独自種目