2024/08/21
障害者雇用に採用サイト活用を!天職市場「サクラテンリク」が制作代行
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キャムコムグループの天職市場が、2024年6月に新サービス「サクラテンリク」をリリースしました。最初の活用事例は、大成建設株式会社の障害者採用サイトの改修です。
今、企業が自ら採用サイトを持つ重要性とは何か? 「サクラテンリク」担当者への取材内容とあわせてお伝えします。
画像提供:キャムコムグループ
もくじ
天職市場の新サービス「サクラテンリク」とは
採用マーケティングコンサルティング事業を行う株式会社天職市場(以下、天職市場)は、キャムコムグループがもつ障害者雇用の総合力を活かしたサービス「サクラテンリク」を2024年6月にリリースしました。
サクラテンリクは障害者の採用に特化した採用サイト制作サービスであり、ATS(採用管理システム)も利用できます。障害者の法定雇用率達成のためだけでない、障害者の定着・活躍につながる採用サイト構築が、本サービスの大きな特徴です。
これまでの採用活動は、外部の採用サイトへの求人情報掲載が主流でした。しかし近年は、それに加えて自社サイトにも掲載する企業が増えています。こうした変化の中で、天職市場は、障害のある求職者向けの情報が大きく不足している現状に気づいたといいます。同社の独自調査によれば、約100社の採用サイトで障害者採用サイトを設置している企業は、わずか4%でした。
障害者雇用に積極的な企業でも、その取り組みを求職者に十分に伝えられていない企業は多く見られます。天職市場は、自社の採用マーケティング・ノウハウと、グループの特例子会社である株式会社綜合キャリアトラスト(以下、綜合キャリアトラスト)の障害者雇用ノウハウを掛け合わせた共創事業として、サクラテンリクを生み出しました。
なぜ企業は採用サイトをつくるべきなのか?
外部の求人サイトへの情報掲載だけでなく、企業自らが採用サイトを持つべき理由の一つは、企業サイトをチェックする求職者が非常に多くなったことです。
求職者にとって、採用後に働く会社の雰囲気や状況は、なるべく知っておきたいもの。「どのような人材が求められているのか」が明確になっていれば、企業にとっても求職者にとっても、ミスマッチを抑えることができます。また、自社の採用サイトがあれば、企業側の担当者は採用活動に関わるデータの分析が可能になり、採用ノウハウの蓄積にも役立ちます。
企業が設置する採用サイトは、現在の採用活動に直接効果を発揮することに加え、将来への投資にもなるということです。
障害者・支援者の声を反映した「サクラテンリク」の特徴
サクラテンリクの最大の特徴は、キャムコムグループがもつ採用マーケティング・ノウハウと障害者雇用ノウハウによる共創で、障害者採用に特化した、わかりやすく見やすい採用サイト構築ができることです。
担当者によれば、ほかにも次のような導入メリットがあげられます。
【サクラテンリク導入メリット】
社会や当事者に認知されやすくなる |
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特化サイトを簡単に制作・運用できる |
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障害者雇用を効果的に進められる |
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なお、具体的な採用サイトのコンテンツやわかりやすさには、綜合キャリアトラストで働く社員、同社が運営する就労移行支援事業所の通所者、支援者の合計100名近くの方へのヒアリング結果が活用されました。
例えば、障害者採用サイトに掲載してほしいコンテンツとして、
- 障害のある従業員がどのように働いているのか(求職者にとっては同じ障害のある従業員の働き方が気になる)
- 企業がどのような配慮をしているのか(現場のサポート、ジョブコーチ、定期面談など)
- 職場実習をさせてもらえるのか
- 障害のある従業員の1日の流れ、スケジュール(1人を追うタイプがわかりやすい)
- 実際に勤務している障害者の仕事内容、やりがい、同僚のこと、配慮内容、勤続年数、応募動機、入社後に感じていることなどを含むインタビュー記事
- 人事・教育担当者からの障害のある求職者へのメッセージ
などがあげられたとのこと。
コンテンツの形式や留意点については、
- 従業員の様子、業務内容、職務スペース、雰囲気など、社内をイメージできる動画や写真があるとよい
- わかりやすい短めの動画がよい
- 合理的配慮がされている場所の写真や業務中の動画があると、なお良い
- インタビューは動画でなく記事でも読みたい(動画だと落ち着かない人もいる)
- ミュート状態で再生しても内容がわかる動画(字幕つき動画など)
- レベルが高すぎる人やエースのような人だけの紹介だと、尻込みしてしまう
といった声があったそうです。
「サクラテンリク」活用事例:大成建設株式会社
大成建設株式会社 障がい者採用サイト
画像提供:株式会社天職市場(PR TIMES)
ここで、サクラテンリクの最初の導入事例となった大成建設株式会社(以下、大成建設)の採用サイト改修を見てみましょう。
同サイトの構成は、次のようになっています。
【大成建設の障害者採用サイトの構成】
大項目 |
中項目 |
トップ画像 | ― |
メッセージ(テキスト) | ― |
30秒で分かる大成建設 (30秒動画・字幕あり) |
部門紹介、社員紹介 大成建設の取り組み |
社員インタビュー (テキスト・画像) |
志望動機・入社理由、仕事内容・役割 受けているサポート 就活中の方へのメッセージ 上司からのメッセージ 1日のスケジュール |
各障害への対応内容 (テキスト・画像) |
聴覚障害、上下肢障害、車いす利用 精神障害、発達障害 入社後のフォロー体制 臨床心理士からのメッセージ等 |
障害者採用 募集要項 (テキスト) |
― |
The Valuable 500 参加に関するメッセージ (テキスト) |
― |
職種別・雇用形態別の求人情報等 (検索機能) |
― |
※「大成建設株式会社 障がい者 採用サイト」から編集部作成
この形に決定するまでのプロセスでは、
- 天職市場から企業へのヒアリング
- 現在の採用サイトに追加・拡充すべきコンテンツやサイト構成の提案・協議
- 決定されたコンテンツに必要な素材の収集、インタビュー、撮影等
などが行われました。制作中は、随時、大成建設によるチェックも実施しています。
今回は、特に障害者採用強化を目的とするユーザビリティ向上に主眼が置かれています。具体的には、
- 操作性向上や内容の肉付け
- 当事者・支援者へのヒアリングで多く寄せられた動画コンテンツ、写真などの追加
- 上司や臨床心理士からのメッセージといった第三者のコメントの掲載
などです。企業イメージを大切にしつつも、障害のある従業員への取り組みが、よりわかりやすい採用サイトとなるよう改修が行われました。
本事例では、リリース前のパイロットケースとして天職市場からコンテンツの提案を行い、大成建設と協議しながら制作が進められました。
今後のサービスでは、より簡単に構成を検討・決定できるよう、さらなる利便性向上を目指しています。例えば、事前に用意されたコンテンツメニューから、クライアント企業が「レストランでメニューを選ぶように」選んでもらえるようなシステムを準備しているとのことです。
今後は情報保障やアクセシビリティへの取り組みも
サクラテンリクでは、障害のある求職者のより広い層に対応した採用サイト構築に向けて、ウェブアクセシビリティの強化も検討していくとのこと。色覚障害に対応したカラーユニバーサルデザイン、聴覚障害者や読字障害者などに対応した読み上げソフトのプラグインなどです。
サクラテンリクを展開する意義について、担当者は次のように語りました。
市場・価値観・手法のトレンド変化から採用活動には「求職者を選ぶ」でなく「求職者に選ばれる」ことが必要となりました。
「どう出すか」
「何を PR するか」
求める求職者に選ばれるために、本当に必要とされている情報が集約された採用専門サイトの重要性が増していることは、障がい者採用にとっても同様です。
ところが、1,000 名以上の従業員を抱える企業について調べると、健常者の中途採用サイトは 70%近くに上る一方、障がい者雇用サイト実装率はわずか 4%(※天職市場調べ約 100 社)。通常の採用情報だけでなく、障害配慮など就業に向けてより多くの情報が必要とされ、求職者本人だけでなく家族や支援機関など第三者の意見が介在しやすい障がい者雇用においては、より丁寧な採用情報の発信が必要だと考えています。だからこそ、「サクラテンリク」は、障がい者雇用コンサルティングを手掛けるグループ会社 綜合キャリアトラストのノウハウと障がいのある求職者の声を反映し、障がいのある求職者とその関係者に本当に必要とされる情報を集約した専用採用サイトをご提供したいと考えています。
(サクラテンリク 担当者)
2024年4月からは法定雇用率が2.5%となり、2026年7月にはさらに2.7%へ引き上げられます。自社で障害者採用サイトを設置することは、障害者雇用を「特別なもの」ではなく、新卒採用・中途採用と同様に「採用の一つの形」として定着させる第一歩。初めての障害者雇用でも、これまで行ってきた障害者雇用の強化でも、採用マーケティングに伴走するパートナーは、具体的な取り組みを進めようとする企業にとって心強い存在といえるでしょう。
【取材協力】
株式会社天職市場
株式会社綜合キャリアトラスト
【参考・関連サイト】
天職市場 公式サイト
【障がい者をお持ちの求職者の意見を反映】障がい者採用サイト制作サービス『サクラテンリク』を開始|天職市場(キャムコムグループ)