アビリンピック過去問題|第17回東京(2018)パソコン操作とパソコンデータ入力


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東京アビリンピック競技種目「パソコン操作」と「パソコンデータ入力」は、いずれも参加者が特定の障害をもつ人に限られた種目。パソコン操作は視覚障害者のみ出場可能で、パソコンデータ入力は知的障害者のみが出場できます。同じ障害をもつ選手同士の競技なので、自分の実力を測りやすいのも特徴です。

今回は、第17回東京アビリンピック(2018年度)の課題を紹介します。

競技種目「パソコン操作」とは? 参加可能条件と評価ポイント

東京アビリンピックの「パソコン操作」は、Excelを使ってデータ分析を行う競技種目。取り組むのは2つの問題です。視覚障害者のみが出場可能で、問題に取り組む際はパソコンのモニターに表示される文字を音声化するソフトや画像等の拡大ソフトを利用します。

課題の指示に従って速く正確にデータ分析ができているか、体裁の整った表やグラフが作れるか等が評価ポイントです。

競技は使用されたソフトは、Microsoft Office Excel 2016とスクリーンリーダー(JAWSまたはPC-Talker)です。

制限時間と課題の概要

パソコン操作では2つの問題が課され、その中に7つの課題があります。問題1の課題は2つで、人事台帳の整理という内容。問題2の課題は5つで、出勤簿の作成という内容の競技です。

制限時間

制限時間は60分です。
この時間内に2つの問題をこなさなければなりません。1つの課題にかけられる時間は平均10分未満です。

課題の概要

パソコン操作の課題では、数式を用いてしてされた項目を入力する必要があります。特にIF関数をしっかり使えるようにしておきましょう。解答は、いずれもExcelファイル内の指定されたシートに入力します。

問題1の概要

問題1は、人事台帳の整理です。解答は「問題1解答」シートに記入します。

課題1は、入職年月日を基に指定されたセルに勤続年数を入力すること。形式が「○年○か月」の形になるよう、関数を用いて入力するのが条件です。もし入職年月日が空白の場合は、勤続年数も空白となるように処理します。

課題2は、職員共済組合有効期限を指定されたセルに入力することです。有効期限は、更新手続きを行った日が属する年の3年後の誕生月の月末です。たとえば誕生日が6月13日の人が2016年3月29日に更新手続きを行った場合、有効期限は2019年6月30日になります。

問題2の概要

問題2は、出勤簿の作成です。解答は「出勤簿解答」シートに記入します。

解答にあたっては、以下の条件に従わなければなりません。

  • 基本就業時間:勤務開始時間9:00、勤務終了時間17:30
  • 残業時間:残業開始時間17:30、残業終了時間23:00
  • 休憩時間:1時間
  • 終了時刻切捨単位:10分
  • その他:早出はなく、8:00より前の出勤もない

課題1は、出勤時刻を基に、開始時刻を指定セルに入力することです。開始時刻は基本就業開始時時間である9:00。出勤時刻が空白の場合は開始時刻も空白となるよう、関数を用いて処理します。

課題2は、退勤時刻を基に、終了時刻を指定セルに関数を用いて入力します。このとき、退勤時刻は10分繰り下げとなるように、また、退勤時刻が空白なら終了時刻も空白になるよう処理しましょう。

課題3では、休憩時間を指定セルに入力します。

課題4では、基本終業時間を指定セルに入力します。このとき、コアタイムは9:00-17:30で、基本就業時間は7時間30分となります。出勤時刻又は退勤時刻が空白の場合はいずれも空白となるよう、IF関数を使用して入力しましょう。

課題5では、実労働時間を指定セルに入力します。残業扱いになるのは17:30以降で、日付を超えて超過勤務をした場合にも対応できるように、関数を用いて入力しましょう。

課題6では、指定セルに残業時間を入力します。基本就業時間が9:00-17:30の7時間30分であることを考慮し、関数を用いて入力します。

競技種目「パソコンデータ入力」とは? 参加可能条件と評価のポイント

競技種目「パソコンデータ入力」は、パソコンにデータを入力する速さと正確性を競う競技です。知的障害者のみが参加可能です。

課題は3つあり、Microsoft Office 2016を用いて指定された文書を作成します。

パソコンデータ入力の評価ポイントは、速く正確なデータ入力ができているか、作品をプリントアウトした場合に、きちんと体裁の整った文書になっているかなどです。

制限時間と課題の概要

パソコンデータ入力では、タイプの異なる3つの課題をこなします。取り組む順番が決められており、それぞれ事前に説明も行われます。

いずれの課題でも、固有名詞や数字等に入力ミスがないか、しっかり確認しながら進めましょう。

制限時間

競技全体の制限時間は90分ですが、課題ごとに30分の制限時間が設けられています。最初の競技を始める前にまず全体説明があり、各課題の開始前にも準備と説明の時間があります。

最初の全体説明から最後の後処理まで途中旧駅はありません。競技時間自体は90分ですが、全体では100分以上になる可能性があるため、トイレ等は全体説明が始まる前に済ませておきましょう。

課題の概要

パソコンデータ入力における競技課題は3つ。アンケート入力、帳票等作成、ワープロ入力です。

アンケート入力

アンケート入力の制限時間は30分で、読者アンケートを指定のフォームに入力していく課題です。

入力項目は、

  • 名前とフリガナ
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • アンケートの回答

など。

名前や住所に漢字変換ミスがないか、メールアドレスの入力に間違いはないか等を確認しながら進めましょう。

帳票等作成

制限時間30分で、請求書などの帳票を作成します。

金額はもちろん、社名や住所、電話番号、FAX番号、注文日、注文番号といった細かい部分にも入力ミスがないか気をつけながら作成しましょう。

最終的に印刷して体裁が整っているかどうかも採点されますので、印刷範囲の指定やプレビューでの確認も忘れずに。

ワープロ入力

ワープロ入力競技では、Wordを用いて指定の文書を制限時間30分以内に速く正確に入力します。タイピングの正確さと速さを競う課題です。

入力する文章は、省庁が公開している文書(白書)等のもので、スペースを含めて2,000字程度の長さです。グラフや表は含まれていません。

英字・数字や句読点、記号等の全角・半角は、見本の文書通りに入力しましょう。

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