アビリンピック過去問題|第39回全国(2019)ビルクリーニングとオフィスアシスタント


アビリンピック競技種目の内容は、障害をもつ方が実際に行っている職種や業務内容をもとに考えられています。競技種目「ビルクリーニング」と「オフィスアシスタント」は、清掃や事務を担う方に多く見られる作業内容が課題。「ビルクリーニング」ではオフィス清掃のスキルを、「オフィスアシスタント」では書類の発送や封筒の仕分けを行うスキルが競われます。

競技種目「ビルクリーニング」の概要と評価ポイント

アビリンピック競技種目「ビルクリーニング」は、オフィスなどを清掃する技能を競う種目。基本的に毎年同じ課題が出され、多くの選手が参加してきた。年々選手のレベルも上がっています。

身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加可能で、2019年大会には46名の選手がエントリーしました。

「ビルクリーニング」には、2つの課題があります。まずは順番に全ての選手が課題1に取り組み、休憩をはさんで再び全ての選手が課題2に取り組むという流れで競技が進められます。

<「ビルクリーニング」の課題内容>

  • 課題1
    1. カーペット床を掃除機を使って清掃する
    2. ごみ シュレッダーで裁断した紙 50ml
    3. 制限時間 7分
  • 課題2
    1. 弾性床を乾式モップと水拭きで清掃する
    2. ごみ おがくず 50ml
    3. 机上を水拭き・から拭きする
    4. 制限時間 10分

<「ビルクリーニング」の主な評価ポイント>

  • 決められた手順に従って作業を行っているか
  • 安全に作業を行っているか
  • 区画への出入りの際は(部屋への出入りと同様に)挨拶をできているか
  • 時間内に片付けまで完了できるか

2019年大会でも、前回の大会と同じ9:00-17:30で実施。とはいえ、1人の選手あたりの競技時間は短いため、待ち時間は適宜体を動かすなどして自分の順番を待つことになります。

競技種目「ビルクリーニング」を実施している地方アビリンピックは比較的多く、全国アビリンピックと同じ課題内容で競技が行われています。

詳しい課題内容については以下の記事をご覧ください。

(関連記事)
アビリンピック過去問題|第17回東京(2018)ビルクリーニング

競技種目「オフィスアシスタント」の概要・変更点と評価ポイント

アビリンピック競技種目「オフィスアシスタント」では、郵便物を管理するスキルが競われます。「発送準備」と「郵便物仕分け」の2つの課題があります。内容については、大きな流れや内容はあまり変わらないものの、毎年仕分けの方法や分量が少しずつ変化しているのが特徴です。

身体障害者・知的障害者・精神障害者が参加可能で、2019年全国大会は40名の選手がエントリーしました。

2019年大会での変更点は、「送付書類のピックアップ」という作業が加わり、書類の折り方が「片袖折り」になったり「冊子への正誤表挿入」が加わったりしたこと。前回大会で全体的な難易度が上がりましたが、今大会でさらに作業内容が増えたことになります。

書類の折り方や正誤表の入れ方、送付書類のピックアップの仕方などは、事前に配布される課題Aに「参考資料」として記載されていました。

以下の評価ポイントを意識しながら、素早く正確に作業を進められるよう練習を繰り返すことが好成績につながるでしょう。

<「オフィスアシスタント」の評価ポイント>

  • 制限時間内に、どれだけ多く完成させられるか
  • 指示通りに折れているか
  • 宛名ラベルに間違いがなく、しわのないように貼り付けられているか
  • 正確に封筒の仕分けができているか

競技本番で使えるもの・使えないもの

「オフィスアシスタント」では、書類を取りやすくするために指サックを持ち込むことが認められています。指サックは会場にも用意されているので、特にこだわりがない場合は持参しなくても構いません。

<競技本番で使えるもの>

  • 指サック(会場に用意されているが、持参してもよい)
  • 障害特性等により作業に必要な補助具(拡大鏡など。事前申請が必要)

<競技本番で使えないもの>

  • 折り板(持ち込みも不可)
  • 本番で使えるもの以外のもの

「オフィスアシスタント」の制限時間と競技の流れ

「オフィスアシスタント」の競技全体の時間は、説明や練習時間を含んで120分程度です。各課題の練習時間と競技時間は以下のようになっています。

<「オフィスアシスタント」各課題の練習時間・競技時間>

  • 課題1「発送準備」
    1. 練習時間 15分間
    2. 競技時間 40分間
  • 課題2「郵便物仕分け」
    1. 練習時間 5分間
    2. 競技時間 10分間

2019年大会では、9:00〜11:00の時間で実施されました。

「オフィスアシスタント」では、多くの書類や作業を限られた時間内にこなさなければなりません。しかも、指示とは異なる折り方やしわなどがないよう、丁寧かつ正確に進める必要があります。

課題1では集中力を保って作業を進めること、課題2では素早く正確に仕分けることが高評価を得るポイントになるでしょう。

「オフィスアシスタント」の課題概要

競技種目「オフィスアシスタント」の練習を行う際は、課題Aを参考に何度も練習を繰り返し、自分に合った時間配分を見つけましょう。練習の中で自分が見落としやすいポイントを把握することも大切です。

課題1:発送準備

課題1「発送準備」では5つの作業を行います。

大まかな流れは以下のようになりますが、1セットずつ封入・封かんまで終わらせる、「全ての書類を折って次の工程に入る」といったように工程ごとにまとめて進めるなど、具体的な進め方は各自がやりやすいように工夫して構いません。

<課題1「発送準備」の概要>(50通分)

  • 文書を片袖折りにする(印刷不良のものを取り除く)
  • 冊子への正誤表を挿入する
  • 送付書類をピックアップする(印刷不良のものを取り除く)
  • 宛名ラベルを貼る(封筒の基準枠内に貼る、印刷不良のものは取り除く)
  • 封入・封かんを行う

課題にある指示内容をよく確認し、書類の向きや宛名シールの角度でミスをしないよう気をつけましょう。封かんは封筒口を折り返すだけで、のり付けは行わないでください(審査で封筒の中の書類を確認する必要があるため)。

制限時間内に封入・封かんまで終わっているものが「完成品」として評価対象になります。

課題2:封筒仕分け

課題2「封筒仕分け」は、受診した郵便物(封筒)100通を社員名簿を見ながら6つの部署に仕分けるスキルを競う課題です。

とにかく数が多く、中には宛名が社員名簿にないケースもあります。社員名簿は、所属部署別と五十音順の2種類が支給されるので、上手に使い分けて効率よく進めましょう。

<課題2「封筒仕分け」の概要>(50通分)

  • 封筒の宛名の氏名をもとに社員名簿から所属部署を調べる
  • 封筒を該当する部署に仕分ける
  • 氏名が社員名簿にない場合は「不明」として仕分ける

制限時間内に仕分けられた封筒が「完成品」として評価対象になります。

障がい者雇用に関する最新ニュース しごとマガジンのダイジェスト 障がいと仕事に関する最新ニュースを読もう! メルマガに登録する 就職を目指す障がいのある方の就労サポート!就労以降支援事業所全国検索
就職、職場定着に真に役立つ情報をわかりやすく解説。
あなたの就労に活用ください。
TOP