2020/05/18
発達障害に向いている仕事は? 特性を生かして自分らしく働くために知っておきたいこと
本ページはプロモーションが含まれています
発達障害と診断された、あるいは自分が発達障害かも…と思ったときに、仕事をどのように続けてよいのか、就職活動をどのように行えばいいのを悩む方も多いでしょう。今回は、発達障害の特性をみながら、発達障害を持つ方に向いている仕事があるのか、発達障害と付き合いながら仕事をする方法などについて紹介します。
発達障害とは?
発達障害は生まれつきの脳の特性のひとつで、病気とは異なるものです。発達障害には自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症、チック症、吃音などがあります。
発達障害でみられる特性は、どの発達障害なのかによってさまざまです。図が示すように、同じ発達障害といっても、たとえば自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症(ADHD)では特性に差があることがわかります。
また、いくつかの発達障害を併せ持つパターンもあることから、同じ障害を持つ方同士でもまったく似ていないように見えることがあります。このように、発達障害とひとくちにいっても個人差が非常に大きいのです。
発達障害の特性が現れる時期
発達障害では自身の発達障害に気づくまでに時間がかかることも。子どもの頃には発達障害の特性に困っていなくても、社会人になって働き始めることでミスや困りごとが増えて、そこで初めて「自分は発達障害ではないか?」と受診する方がいます。
また、前述のようにいくつかの障害を併せ持つパターンでは行動や困りごとが複雑となり、成人してからうつ病などの二次障害を発症することもあります。
発達障害の人が向いている仕事はある?
個々によって発達障害の程度や特性の現れ方が異なるため、発達障害の人にはこの仕事が向いている、と一概には言えません。しかし、周囲から発達障害の特性について十分な理解を得られた発達障害の方の中には、成長につれて症状が目立たなくなる方や、特性を上手に利用して仕事で活躍している方もいます。
発達障害と付き合いながら働きたい方は、まずは自分の特性や得意なこと、苦手なことを把握することから始めるとよいでしょう。じっとできない特性がある方は外回りの仕事を探してみる、一人でコツコツと仕事をすることが好きであれば、そうした環境で仕事ができる職種・職場を探してみるなど、特性を踏まえて仕事探しをすれば入社前と入社後のギャップを小さくできます。ほかにも、可能であれば自分の特性をあらかじめ企業に伝えておくと、特性に応じた理解や対応をしてくれる場合もあります。
発達障害での仕事探しに役立つサービス・サポート
発達障害が注目されるようになった今、発達障害を付き合いながら仕事をしたいとの方に向けて、就労支援を行うサービスが増えています。発達障害の方に向け就労支援を行う施設やサービスは以下の通りです。
- 発達障害支援センター
- 就労移行支援事業所
- 地域若者サポートステーション(サポステ)
- ハロートレーニング
→ 関連記事:大人の発達障害 ~就労へ向けて~
また、企業においても「障害者雇用」や「特例子会社」の制度を利用して発達障害を含む障害者を雇用しているところもあります。ほかに、一般企業で働くことが難しい方に向けた「就労継続支援A型事業所」「就労継続支援B型事業所」もあり、発達障害を持っていても働く機会を得られる場は広がりつつあるといえるでしょう。
→ 関連記事:就労継続支援とは?A型とB型の違いや就労移行支援との併用について解説します
(参考サイト)発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
(参考サイト)厚生労働省:政策レポート(発達障害の理解のために)