町田市にインドネシアのパラバドミントンチームがやってくる


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町田市にインドネシアのパラバトミントンチームがやってくる
新型コロナウィルスの影響で、オリンピックの日程が延期に伴い、パラリンピックも延期になってしまいました。残念ですが、あらためて開催を期待して待ちたいところですね。

以前、「障がい者としごとマガジン」の編集部がある町田市にやってくる南アフリカのパラリンピック情報をお伝えしました。今回は、町田市にやってくるもう一つの国・インドネシアを見ていきましょう。

→前回の記事:町田市は2020東京オリンピック・パラリンピック 南アフリカ代表のホストタウン

町田市は、インドネシアのパラバドミントンと、オリンピックの空手、バドミントンの事前キャンプ地となっています。

特にバドミントンは、インドネシアの国技とも言われているほどで、世界ランキング上位に入る強豪です。さらに代表チームがキャンプで使用する予定のサン町田旭体育館は、町田市民にも馴染みの体育館ですよね。世界の強豪チームが、市民に馴染みの体育館でキャンプするなんて、ワクワクしませんか?

そこで今回は、パラバドミントン競技について紹介していきます。また、せっかくなので前回のリオパラリンピックでインドネシアが銅メダルをとったパワーリフティングについても併せてご紹介します。

※ルールなどの掲載情報は2020年3月現在のものです。

パラバドミントンは来る東京オリンピックからの新種目!

パラバトミントンは2020東京からの新種目!

前回のリオパラリンピックでは、インドネシアは銅1つのみです。バドミントン強豪国なのに、ちょっと寂しい結果です。実は、リオパラリンピックまでは、パラバドミントンが競技として選ばれていなかったのです。そのため、インドネシアはパワーリフティング女子の41kg級、ニ・ネンガー・ウィディアシさんの銅1つで終わってしまいました。

今年の東京パラリンピックで、初めてパラバドミントンが競技として選ばれたので、インドネシアの活躍に注目したいです。

パラバドミントンのルール

まずはクラス分けを見ていきましょう。基本ルールはバドミントンと変わらず、コートも同じものを使い、ネットの高さも同じです。しかし、クラスによってルールが少し異なるところがあります。

WHクラス

WHクラスは車椅子クラスです。WH1とWH2の2クラスあり、WH1の方が障害は重くなります。

WHクラスの特徴は、通常のコートの半分しか使いません(シングルスの場合)。また、ネット近く(ネットとサービスラインの間)にシャトルが落ちた場合、アウトになるのも特徴です。さらにシャトルを打つ瞬間は、胴体の一部が車椅子に接していないといけません。

その結果、WHクラスはスピードのあるスマッシュは少ないですが、狭いコートの厳しいコースを狙ったり、相手の動かして揺さぶったりといったテクニック面、それに対応するために片手でラケットを持ちながら車椅子を機敏に動かす選手の動きが見どころになります。

SLクラス

SLクラスは下肢に障害があるクラスです。SL3とSL4の2クラスがあり、SL3の方が、障害は重くなります。そのため、SL3はWHクラスと同じくコートの半分のみ使用します(シングルスの場合)。

SU5クラス

SU5 は、上肢に障害があるクラス、SH6は、低身長症のクラスです。SL、SU5、SH6クラスの場合、相手を揺さぶるテクニックに加え、豪快で高速なスマッシュなども見どころです。

今までのクラスはシングルスですが、ダブルスもあります。WHクラス(男子/女子)と、 SL/SUクラス(女子/混合)で、WHクラスでもSLクラスの選手でも通常のダブルスコートの広さで行われます。ただし、WHクラスの場合、ネット近く(ネットとサービスラインの間)にシャトルが落ちた場合はアウトとなるルールは残ります。

インドネシア代表が銅メダルをとったパラ・パワーリフティング

インドネシア代表が銅メダルをとったパラ・パワーリフティング

せっかくなので、前回のリオパラリンピックでインドネシアが銅メダルをとったパラ・パワーリフティングを見て行きましょう。

パラ・パワーリフティングはパラリンピックの中でも人気競技の一つです。下肢に障害を持った人のみが行います。専用のベンチプレス台に仰向けに横たわって、バーベルを持ち上げます。一般のベンチプレスと異なるのは、下肢もベンチプレス台の上に乗せることです。

一般の場合、ベンチプレス台に横たわった際に、足は床につけて、バランスを取るとともに、足で踏ん張ることができるのですが、パラ・パワーリフティングの場合、それができないため、バランスを取るのも一苦労です(足を布製のストラップで台に固定することはできます)。

今までみてきたパラスポーツのような障害の重度によってクラスが分かれることはなく、体重別となっています。男女ともに10クラスに分かれています。ただし、下肢を切断している場合、その度合いによって体重に一定の重量を加算して分類します。

パラ・パワーリフティングのルール

パラ・パワーリフティングは競技ルールも厳密です。ただおもりのついたバーベルをあげれば良いというものではありません。

まず、選手はバーベルを腕が完全に伸びた状態で支えます。その後、審判の指示でバーベルを胸の位置で一旦止めて、一気に元の位置まで押し上げます。この時に左右のバランスが崩れてしまってはいけません。選手の一瞬の集中力が、成功、失敗に関わるので、このとき、会場は静寂に包まれます。

バーベルを押し上げて静止させます。審判が「ラック」と合図をしたらバーベルをラックに戻すことができます。審判3人の判定によって成否がきまります。白ランプが2つ以上で成功、逆に赤ランプが2つ、3つの場合は失敗となります。会場にいる観衆も成否が分かるので、成功の場合は一気に大歓声が上がります。選手も喜びを爆発させます。この静寂からの大歓声も見どころです。

選手は3回、バーベルをあげることができます。持ち上げる重さは自分で指定できます。その中で一番重い重量を持ち上げた選手が優勝となります。

まとめ

  • 東京パラリンピックの新種目・パラバドミントンに注目!
  • パラバドミントンは選手の動きや駆け引きに注目。
  • パラ・パワーリフティングの静から動へと一瞬で変わる会場の雰囲気を楽しもう。

なお、2020年3月1日にパラ・パワーリフティングの世界記録保持者(310キロ)で、東京オリンピックでも世界記録更新が期待されていたイランのシアマンド・ラーマンさんが亡くなられました。障害があるにも関わらず、一般の人の記録よりも重いベンチプレスを挙げる選手で、大人気の選手でした。東京でも雄姿が見れるものと思っていたので大変残念です。心から哀悼の意を表します。

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