2026/10/28
「みんなの脳世界」今年も開催!2026年11月7日・8日、視覚障害・発達障害に関する体験展示も
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2026年11月7日(土)・8日(日)の2日間にわたり、「みんなの脳世界2026〜超多様〜」が開催されます。入場料は無料。子どもから大人まで楽しめるニューロダイバーシティ体験型展示イベントです。
今年は、産官学から大学・研究所・企業・団体などが集まり、100展示を予定しています。イベントの日程・会場・アクセスと、障害のある人に関係の深い展示をご紹介します。

もくじ
「みんなの脳世界2026〜超多様〜」の開催日程・会場・アクセス
「みんなの脳世界」は、ニューロダイバーシティをテーマに、大学や研究所、民間企業、団体などが出展する年1回の体験型展示イベントです。会場は5つの展示エリアに分けられ、多様な見え方や感じ方、最新技術を用いた感覚の拡張、社会づくりの視点などを体験できます。
【みんなの脳世界 5つの展示エリア】
|
エリア名 |
番号 |
展示の特徴 |
| 多様な世界 | No.1 | 一人ひとりの脳や神経の多様性に気づく体験 |
| 多彩な五感 | No.2 | 視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚を様々な角度で体験 |
| 個の拡張 | No.3 | テクノロジーを用いた個人の能力の拡張を体験 |
| 環境の調整 | No.4 | 多様な人々が参加するために必要な視点や環境調整を体験 |
| 社会の創造 | No.5 | ニューロダイバーシティ社会の実現に向けた知見・技術の体験 |

基礎的な研究・社会実装が進む技術から最新の研究まで、私たちの感じ方・考え方に関する様々な知見・ツール・設備などが集まります。入場料は無料。ニューロダイバーシティを全身で感じられる2日間です。
【イベントの開催日程・会場・アクセス】
| イベント名 | みんなの脳世界2026〜超多様〜 |
| 開催日程 |
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| 会場 |
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| アクセス |
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| 公式サイト | https://minnou.jp/ja/2026/ |
車で来場する場合は、地下1階の時間貸駐車場を利用できます(20分ごとに300円)。また、ビル1階・2階には飲食店も多数入っており、食事・休憩に便利です。
次項からは、展示エリアごとに障害のある人に関係する体験展示の一部をご紹介します。
【多様な世界(No.1)】ディスレクシア・自閉症・視覚障害などの研究・体験
1つ目の「多様な世界」エリアでは、一人ひとりの脳・神経の多様性に気づき、その違いをお互いに尊重することをテーマとする体験展示が行われます。「自分以外の人」の多様性だけでなく、「自分自身」も多様な人の1人であることを感じられるエリアです。
障害のある人と関係が深い展示には、例えば次のようなものがあります。
【「多様な世界」の展示例】
| あなたの「読みやすい」を見つけよう! 「読み」の多様性を体験する MyTypeプロジェクト | 出展者 | MyTypeプロジェクト(発達性ディスレクシアの社会モデルデザインプロジェクト) |
| 概要 | アプリ「MyType Finder」を用いたフォントやレイアウトで変わる「読みやすさ」の体験 | |
| 自閉症から解き明かす「こだわり」の謎 | 出展者 | 帝京大学理工学部 |
| 概要 | マウスを用いた自閉症の「こだわり」に関する脳の仕組みの研究 | |
| どうして運動が不器用なの? ―動きのひみつ― | 出展者 | 慶應義塾大学文学部 北洋輔研究室 / 畿央大学 信迫研究室 |
| 概要 | タブレットでの簡単なクイズを活用した運動に関する脳のしくみと発達性協調運動症(DCD)の紹介 | |
| 視覚障碍者も”視える”世界 | 出展者 | 芝浦工業大学 |
| 概要 | 視覚障碍者も視ることができるようにサポートする様々な手法の紹介 |
障害のある人もない人も、見え方や感じ方の違いを実際に体験する展示が特徴のエリアです。
【多彩な五感(No.2)】上肢まひ・認知症の支援と「触力検査」
2つ目の「多彩な五感」エリアでは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚について、自分の感覚を確認したり他の人の感覚を疑似体験したりできます。AIやVR(バーチャルリアリティ)といった最新技術を用いた体験も可能です。
展示には、次のようなものがあります。
【「多彩な五感」の展示例】
| 見て、感じて、動かす―錯覚と力覚のリハビリ体験 | 出展者 | 国立大学法人広島大学 人間システム拡張学研究室 |
| 概要 | 「ミラーセラピー」と人工筋を内蔵したグローブを用いた、脳卒中による上肢片まひのリハビリ体験 | |
| おばあちゃんAIと心の流れを追ってみよう | 出展者 | 東京工芸大学 片上研究室 |
| 概要 | 認知症の人が体験する見え方・感じ方やコミュニケーション方法を「AIのおばあちゃん」との会話を通じて体験 | |
| 触力検査 | 出展者 | B Lab +名古屋工業大学 ハプティクス研究室 / 稲盛科学研究機構+慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Embodied Media Project + 株式会社NTTドコモ |
| 概要 | 触覚の鋭敏さを測定する触力検査を通じて、触覚が敏感すぎる人や感じにくい人の状態や特性を把握 |
他にも、共感覚の体験や触覚・聴覚に関する知見など、「知らなかった!」を体験できる展示があります。
【個の拡張(No.3)】「よむサポ」や外出困難な人に便利なシステム
3つ目の「個の拡張」エリアは、テクノロジーを活用した能力の拡張をテーマとするエリアです。AIやVRなどを使った交流・遠隔操作、個人の特性に由来する「読みにくい」を解決するアプリなどがあります。
【「個の拡張」の展示例】
| からだで動かす、移動の新しいかたち | 出展者 | 株式会社Humonii |
| 概要 | 手を使わずに自分の体の動きで操作する乗り物の紹介 | |
| 自分にぴったりの「読みやすさ」を体験しよう! | 出展者 | ゼッタリンクス株式会社 |
| 概要 | 漢字のふりがな表示や分かち書きなど、多様な特性に合わせてWebページを自分好みに調整できる読字支援ツール「よむサポ」の体験 | |
| 遠くの世界と、身体でつながる | 出展者 | 名古屋工業大学 触覚学研究室 |
| 概要 | 映像・音・触覚で遠くの世界でも自分で体験できるシステムを紹介。全方位カメラ・触覚センサー・振動を伝える椅子の体験 |
新しい技術を活用することで、今の自分の知覚や能力の理解につながる様々な見方・感じ方を体験できます。日常生活に役立つツールも複数ありますので、「自分ならどう使うか」を考えながら体験してみると楽しいでしょう。
【環境の調整(No.4)】「カームエリア」設置や特性を見つけるカード
「障害」の捉え方は、個人の「能力の欠如」という見方から、「環境とのミスマッチによって生じる困りごと」に変わってきました。障害の有無にかかわらず誰もが参加できる社会を実現するには、社会の側にある「環境」を変えていかなければならないという考え方です。
これをテーマとするのが、4つ目の「環境の調整」エリアです。「物理的な環境や社会の仕組み、常識、関わり方をどのように調整すればいいのか」を探求する体験ができます。
【「個の拡張」の展示例】
| ロービジョンメガネと白杖でココテープを歩いてみよう! | 出展者 | PLAYWORKS株式会社 |
| 概要 | 視覚障害者の見えにくさを体験する「ロービジョンメガネ」と白杖を使い、床に触覚的な手がかりを与える「ココテープ」の上を歩く体験 | |
| 音がつつむカームエリア ー立体音響がもたらす、脳と体の「ひと息」ー | 出展者 | Neuroinclusive Design Studio |
| 概要 | 周囲とのつながりを感じながらも音・視線の刺激を和らげて一息つける空間の体験。AURAL SONIC(調音材)パネルと立体音響技術を用いた「カームエリア」の設置・体験展示 | |
| ニューロダイバーシティ研修・困りごとカード | 出展者 | 超多様 |
| 概要 | 感覚や発達の特性による困りごとを見える化した「困りごとカード」を用いて、困りごとに対する共感度を共有し、新しく困りごとを提案する体験展示 | |
| 自分の得意と苦手を知る、特性発見カード | 出展者 | 株式会社日本総合研究所 |
| 概要 | 自身の得意・不得意や働きやすい環境を整理することができる「特性カード」を使って自分の特性について考え、共有し、自身もニューロダイバーシティの当事者であることを体感 |
様々な特性・困りごとを知るとともに、生きづらさの解消に必要な視点・技術に触れてみましょう。
【社会の創造(No.5)】認知行動療法やアクセシビリティ、職場事例の共有
そして5つ目のエリアが「社会の創造」エリアです。ここでは、ニューロダイバーシティの観点を反映した技術・ツール・環境調整の社会実装に関する展示が多く見られます。4つ目までのエリアを体験して気づいたことや「こうしたらいいのでは?」を振り返り、他の人の見方も知ることができるでしょう。
【「社会の創造」の展示例】
| 見つけやすい、しゃべる点字ブロック | 出展者 | 金沢工業大学インクルーシブディベロッパーズ |
| 概要 | 視覚障害者の見えにくさを体験できるメガネを装着し、点字ブロックの色の重要性や「コード化点字ブロック(しゃべる点字ブロック)」を体験 | |
| こころは、どうやって元気になる?:認知行動療法(CBT)でつなぐ、予防から支援まで | 出展者 | 同志社大学心理学部 石川研究室 |
| 概要 | 子ども向けの認知行動療法やこころの健康教育で使われる教材・活動の体験と、子どもの心に関する研究・実践の紹介 | |
| 見て・聞いて・触って!みんなでゲーム | 出展者 | 国立大学法人筑波技術大学 |
| 概要 | 障害の有無にかかわらず、皆がゲームを楽しめるようにするための「ゲームアクセシビリティ」の体験展示 | |
| ニューロダイバーシティ&インクルージョンフォーラム | 出展者 | 株式会社日本総合研究所 |
| 概要 | 多様な人材が能力を発揮できる社会の実現に向けた、職場における実践事例や最新知見の共有 |
自分と同じような人・違う人が一緒に参加できる社会づくりに向けた要望・提案など、他の人の「こうしたらいいのでは?」もぜひ探してみてください。
ニューロダイバーシティの理解促進と社会づくり

「みんなの脳世界」の大きなテーマとなっているニューロダイバーシティとは、日本語で「神経多様性」とも呼ばれます。1990年代に、発達障害のひとつであるASDの当事者によって生み出された言葉です。世界の見え方・感じ方や得意・不得意は、脳や神経の個人差によって生じるものであり、それには多様性があるという考え方です。
ニューロダイバーシティの視点からは、例えば、発達障害の特性は「能力の欠如」や「異常な状態」ではなく、「多くの人と異なる特徴」として理解されます。そうした多様な人々が、お互いに尊重し合い、共に社会に参加するために環境を調整していこうというのが、ニューロダイバーシティ社会です。
イベント「みんなの脳世界」を体験することで、「あの人の言うこと・やることは意味がわからない」と感じられていたことが、「少しだけわかる」に変わるかもしれません。
【画像素材提供・協力】
一般社団法人 超多様
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