2019/06/06
障害者が就職・転職する方法|転職エージェントのメリット・デメリット
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就職・転職をしたいと求人情報に応募しているけど上手くいかない…。始め方が分からない…など、悩んではいませんか?
障害のある人が、障害をオープンにして障害者雇用枠で就職や転職をすることは、思いの外大変で行き詰まってしまうケースが少なくありません。
転職を希望する求職者が、就きたい職種を選び、自分の納得のいく条件で仕事をするためにはどうすればいいのでしょうか? この記事ではその方法をご紹介します。
仕事や求人情報はどうやって探す?
2018年4月より法定雇用率が2.2%に引き上げられ、企業も障害者の雇用に対して積極的な姿勢を持つ必要が出てきました。そのため障害者向け転職サイトやハローワークを利用すれば求人情報自体はすぐに見つかります。
しかし求職者が希望する職種にマッチするか、雇用条件は…と調べ応募し、書類選考を通過、面接へと駒を進めるのは簡単なことではありません。
書類選考で不採用が続いてしまうと精神的なショックも大きく、就職・転職へのモチベーションを下げることにも繋がるため、自力だけで闇雲に頑張ろうとするのは注意が必要です。
障害のある人自身が納得する職業に就き、その後も能力を発揮して働いていくためには転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、就職先や転職先を探す求職者をサポートし、人材募集を行う企業とのマッチングを行う人材紹介サービスの一つです。
就職・転職活動における「自分にはどのような職種が合っているのか」「自分の技能が発揮できる企業はあるか」「スキルアップしていくためにはどうしたらいいのか」などの悩みに耳を傾け、将来に向けた後悔のない選択の手助けをしてくれます。
転職エージェントの利用は無料で、誰でも手軽に利用をすることが可能です。ただし利用者によって感じるメリット・デメリットはあるため事前に把握しておくといいでしょう。
転職エージェントのメリット・デメリット
転職エージェントのメリットとデメリットには求職者のおかれている状況や環境によって個人差がありますが、一般的には次のようなことが挙げられます。
メリット
- 障害に理解のあるアドバイザーがサポートしてくれる安心感
就職・転職活動は人生における重要なイベントですが、知人や友人に気軽に相談をしたり、アドバイスを求めるのは難しいもので、孤独感を感じたり、不安を抱えてしまうこともあります。
書類の書き方は正しいか、自分のやり方は間違っていないか、どんな企業に応募すればいいのか…など、大きな悩みから小さな悩みまで相談できるのが転職エージェントのアドバイザーです。
就職や転職を支援するためのプロですから、求職者の悩みや不安、不明点に耳を傾け、求職者にとって最適な答えを一緒に考えてくれます。
ひとりでは困難な就職・転職活動も、よきパートナーの存在があれば安心して乗り越えることができるでしょう。
- 経験や希望に沿った求人情報を紹介してくれる
障害者の雇用に積極的な会社でも、すべての障害において受け入れが可能かと言うと大きく差があります。
身体障害者と知的障害者、精神障害者では、施設のバリアフリー化が必要なのか、コミュニケーションに補助が必要なのか、勤務形態や勤務環境に配慮が必要なのかなど、企業に求められる対応が全く異なります。
そのため企業によっては、受け入れ体制を整備することが困難な障害を持つ方は採用しない方針を取るなど、求職者には知る手段のない裏事情があるケースも。
アドバイザーは企業とあなたの間に立ち、双方にとってミスマッチのないよう、求職者の要望をヒアリングし、企業側の障害者受け入れ体制とすり合わせます。
求職者のこれまでの経歴や能力、希望条件を元に求人情報を紹介してくれるため、自力で手当たり次第応募していくよりも、大幅に効率のよい転職活動が叶います。
- 書類や面接の選考通過率が高い
ひとりで就職・転職活動をしていると、難航する原因や理由が分かりにくく突破口が見つからないといった悩みを抱えてしまうこともありますが、転職エージェントを利用すると、求職者ひとりに対して1〜2人のアドバイザーが付き、履歴書や経歴書の添削、面接の準備などもサポートしてくれるため、改善点すべき点が見えてきます。
双方にとって条件が一致している前提があるからこそ、さらに採用までの道のりが近付くでしょう。
デメリット
- アドバイザーとの面談が必要となる
転職エージェントを利用するためには、アドバイザーとの面談が必須となります。これまでの経歴や希望する職種や条件、障害のことなどを伝え、今後のキャリアについても相談ができる機会なので、メリットだとも言えます。
しかし転職エージェントに出向いて面談を行うには、日程の調整や当日の移動など少々手間があるため、デメリットと感じる方がいるのも事実です。
- 地方企業の情報は少なく地方在住者は活用できないことも
多くの転職エージェントは首都圏を中心に展開しているため、地方在住者が面談に出向くには大きな負担が 伴います。また扱われている求人情報も首都圏の企業によるものが多く、地方在住者にとって応募したい情報がない場合もあります。
地方在住者は、全国に拠点を持つ一部の転職エージェントを利用するか、現在地方に住んでいて今後首都圏へ就職や転職のために引っ越すことを検討している場合は、スカイプ(テレビ電話)によって面談が可能な転職エージェントのサポートを受けてみるといいでしょう。
- 転職エージェントやアドバイザーによって差がある
求職者は転職エージェントを無料で利用することが可能ですが、企業は求人情報の掲載時や、採用決定時に転職エージェントへ紹介手数料を支払っています。
転職エージェントもひとつの企業ですから、この紹介手数料を得るためにどうにかして求職者の就職・転職を成功させようと働きかけます。
そのサポートが求職者側、企業側にとって最適であるか真剣に考えてくれている場合はいいのですが、マッチしていない場合でも強引な姿勢で勧める転職エージェントやアドバイザーに当たってしまうと、疲弊してしまったり、将来的に失敗してしまう可能性も出てきます。
面談で相性の悪さを感じたり、サポートについて疑問を感じるようであれば、その転職エージェントは利用を中止するという選択も重要です。そのため転職エージェントは最初から1社に絞らず、複数並行して利用することをおすすめします。
転職エージェントがサポートしてくれること
転職エージェントに登録を行うと次のようなサポートを受けることが可能です。
- キャリアカウンセリング
- 求人紹介や情報提供
- 企業との面接スケジュール調整
- 書類選考、面接対策
- 雇用条件、要望の交渉
- 入社後のフォロー
求職者の経歴や希望条件からキャリアカウンセリングを行い、将来に向けたキャリアビジョンを一緒に考え、転職サイトに掲載されている求人情報から、非公開のものまで紹介してもらえます。
自分で対応するとなると手間のかかる企業との面接スケジュール調整も、求職者に変わって対応。選考書類の書き方や内容について相談をしたり、面接の事前準備を手伝ってもらうことも可能です。
雇用形態や雇用条件など自分の口からは言い出しにくいような内容も、企業との間に入って交渉をしてくれるため安心感があります。入社後に出てきた不安や悩みも積極的に相談し、ひとりで抱え込まないようフォローしてもらえます。