【障害者雇用で採用されたら】内定から入社の流れ。入社準備に必要なこと。


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内定とは「あなたを採用したいと思います。入社意思をお知らせ下さい」という企業からのオファーです。
障害者雇用での内定から入社までの流れを解説。準備に必要な書類や、用意しておくべきことをまとめます。

また、就職活動前段階の方は、入社に必要なことがイメージできると、現在取り組むべき内容も見えてくるでしょう。今後のキャリアの参考になさって下さい。

内定から入社までの流れ

1.内定の連絡

採用選考に合格すると、内定の連絡がきます。まずは電話やメールで連絡があり、その後「内定通知書」が送られてくることもあります。
エージェントや就労移行支援事業所、就労継続支援を使っている場合は、エージェントや支援員に通知が来ます。

内定通知書の内容

  • 企業名・代表者名
  • 入社予定日(決まっていれば)
  • 勤務地・勤務先
  • 雇用条件
  • 内定取り消し、内定辞退に関する内容
  • 同封する書類の案内
  • 返信期限
  • 問い合わせ先

※一例です。企業によって変わることもあります。

2.労働条件の確認

入社前に労働条件通知書が手渡しや郵送で交付されます。
労働条件通知書とは、業務内容や就業する場所、休日、給与などの労働条件を記載した書類のことです。これは労働基準法の定めにより、企業は労働者へ発行することが義務付けられています。

採用面接で配慮事項として、労働時間等の希望を出した場合、内容が反映されているか確認しましょう。
希望とかけ離れていたり、不明なことがあれば人事に確認します。

3.内定承諾の連絡

労働条件に問題がなく、入社すると決めたら、入社意思を企業に連絡します。

  • 他の選考と並行しており返答を待って欲しい場合
  • 内定を辞退する場合

こうした場合も必ず連絡をします。
企業側の提示した入社時期が近づいてからの連絡は、相手に迷惑をかけるので避けましょう。内定通知が届いてから2〜3日の内には何らかの返答をします。なお、エージェントや支援員を通して連絡が来ている場合、彼らを通して返答することがマナーです。

4.雇用契約の締結

契約内容を確認した上で、署名をし、新しい勤務先と雇用契約を交わします。

5.初出勤

初出勤では、入社手続きを行うことが多いです。
必要書類や印鑑など忘れ物がないよう注意しましょう。

入社準備に必要なこと

内定通知とともに、入社に必要な書類なども同送されます。期限内に準備し、始業日に備えます。
企業によっては初出社まであまり時間のないこともあります。何が必要なのか、まず全体を把握し、行動計画を作成し、漏れなく進めて行く必要があります。

労働条件の確認

労働条件通知書の作成は労働基準法第15条で義務付けられており、労働条件に関わる事項を社員に必ず通知する必要があります。正社員以外の、契約社員、パート、アルバイトでも発行されます。
働く上で重要な項目が記載されています。必ず事前に確認し、面接時と相違があったり自分が伝えた希望とかけ離れていたら、交渉が必要です。

労働条件通知書の内容

  • 労働契約の期間
  • 就業場所
  • 業務内容
  • 始業/終業時刻
  • 休憩時間
  • 休日/休暇
  • 賃金の計算方法/締日支払日
  • 解雇を含む退職に関する事項

など

入社までに用意しておきたいもの

会社から提出を求められた書類

  • 多くの企業で提出が必要な書類
    • 雇用保険被保険者証
    • 基礎年金番号通知書(旧 年金手帳)
    • 源泉徴収票
    • 扶養控除等申告書
    • 給与振込届出書
    • マイナンバー確認書類
  • 企業によって提出が必要な書類
    • 入社誓約書
    • 健康診断書
    • 身元保証書
    • 退職証明書
    • 住民票記載事項証明書
    • 免許・資格取得証明書

提出書類は企業によって異なります。必要書類、提出方法、提出期限など人事にしっかり確認しましょう。特に、健康診断は病院への予約も必要です。早めに実施しておきましょう。

その他に必要なもの

  • 印鑑
  • メモ帳
  • 筆記用具

メモ帳や筆記用具は会社からの連絡や業務指示を書き留めます。初日から必要になりますので、忘れず用意しておきたいものです。

業務内容の予備知識を身につける

業務に関する予備知識を身に着けておくと、入社後の業務効率も上がります。経験者の場合でも、取引先の知識など情報を更新しておくとスムーズです。
試用期間に業務を把握し、いち早く能力を発揮するためにも準備しておきたいところです。

通勤ルートと時間の確認

就業初日から慌てないためにも、通勤ルートと時間の確認を行います。
実際の通勤時間帯に職場まで行ってみて、通勤練習をするのもオススメです。

人混みが苦手なら、混まない時間帯に職場の近くまで着いておき、カフェや公園などでゆっくり過ごし、心身を整えて職場に向かうのも良いでしょう。
ご自身の体調や特性に合わせて、遅刻しない通勤ルートや時間を決めておきましょう。

安定して働くために必要なこと

入社したばかりは新しい環境、新しい仕事、新しい人間関係で疲労やストレスが溜まりがちです。

一度にすべての業務ができるようになることは、職場も求めていません。
1つずつクリアしていく意識で、諦めず冷静に取り組んで行きましょう。

安定して出勤を続けるためのポイントは4つ。

  • 職場での支援担当者や相談相手と挨拶をしておく
  • 同僚と挨拶を交わす
  • 就労定着支援を活用する
  • セルフケアで1日の疲れをなるべくその日のうちに解消する

重要なのは疲労やストレスを「溜め込まない」ことです。
企業はあなたの特性を理解し活躍してもらうために、合理的配慮を提供しています。
この制度を活用し、職場や業務に慣れ、会社の戦力として成長していってください。

また、入社までの過程でわからないことがあったら、企業や支援員に質問しましょう。わからないままにしておくよりも、関係性が構築できスムーズな入社につながります。

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