2023/12/04
【障害者雇用で採用されたら】内定から入社の流れ。入社準備に必要なこと。
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内定とは「あなたを採用したいと思います。入社意思をお知らせ下さい」という企業からのオファーです。
障害者雇用での内定から入社までの流れを解説。準備に必要な書類や、用意しておくべきことをまとめます。
また、就職活動前段階の方は、入社に必要なことがイメージできると、現在取り組むべき内容も見えてくるでしょう。今後のキャリアの参考になさって下さい。
内定から入社までの流れ
1.内定の連絡
採用選考に合格すると、内定の連絡がきます。まずは電話やメールで連絡があり、その後「内定通知書」が送られてくることもあります。
エージェントや就労移行支援事業所、就労継続支援を使っている場合は、エージェントや支援員に通知が来ます。
- 企業名・代表者名
- 入社予定日(決まっていれば)
- 勤務地・勤務先
- 雇用条件
- 内定取り消し、内定辞退に関する内容
- 同封する書類の案内
- 返信期限
- 問い合わせ先
※一例です。企業によって変わることもあります。
2.労働条件の確認
入社前に労働条件通知書が手渡しや郵送で交付されます。
労働条件通知書とは、業務内容や就業する場所、休日、給与などの労働条件を記載した書類のことです。これは労働基準法の定めにより、企業は労働者へ発行することが義務付けられています。
採用面接で配慮事項として、労働時間等の希望を出した場合、内容が反映されているか確認しましょう。
希望とかけ離れていたり、不明なことがあれば人事に確認します。
3.内定承諾の連絡
労働条件に問題がなく、入社すると決めたら、入社意思を企業に連絡します。
- 他の選考と並行しており返答を待って欲しい場合
- 内定を辞退する場合
こうした場合も必ず連絡をします。
企業側の提示した入社時期が近づいてからの連絡は、相手に迷惑をかけるので避けましょう。内定通知が届いてから2〜3日の内には何らかの返答をします。なお、エージェントや支援員を通して連絡が来ている場合、彼らを通して返答することがマナーです。
4.雇用契約の締結
契約内容を確認した上で、署名をし、新しい勤務先と雇用契約を交わします。
5.初出勤
初出勤では、入社手続きを行うことが多いです。
必要書類や印鑑など忘れ物がないよう注意しましょう。
入社準備に必要なこと
内定通知とともに、入社に必要な書類なども同送されます。期限内に準備し、始業日に備えます。
企業によっては初出社まであまり時間のないこともあります。何が必要なのか、まず全体を把握し、行動計画を作成し、漏れなく進めて行く必要があります。
労働条件の確認
労働条件通知書の作成は労働基準法第15条で義務付けられており、労働条件に関わる事項を社員に必ず通知する必要があります。正社員以外の、契約社員、パート、アルバイトでも発行されます。
働く上で重要な項目が記載されています。必ず事前に確認し、面接時と相違があったり自分が伝えた希望とかけ離れていたら、交渉が必要です。
- 労働契約の期間
- 就業場所
- 業務内容
- 始業/終業時刻
- 休憩時間
- 休日/休暇
- 賃金の計算方法/締日支払日
- 解雇を含む退職に関する事項
など
入社までに用意しておきたいもの
会社から提出を求められた書類
- 多くの企業で提出が必要な書類
- 雇用保険被保険者証
- 基礎年金番号通知書(旧 年金手帳)
- 源泉徴収票
- 扶養控除等申告書
- 給与振込届出書
- マイナンバー確認書類
- 企業によって提出が必要な書類
- 入社誓約書
- 健康診断書
- 身元保証書
- 退職証明書
- 住民票記載事項証明書
- 免許・資格取得証明書
提出書類は企業によって異なります。必要書類、提出方法、提出期限など人事にしっかり確認しましょう。特に、健康診断は病院への予約も必要です。早めに実施しておきましょう。
その他に必要なもの
- 印鑑
- メモ帳
- 筆記用具
メモ帳や筆記用具は会社からの連絡や業務指示を書き留めます。初日から必要になりますので、忘れず用意しておきたいものです。
業務内容の予備知識を身につける
業務に関する予備知識を身に着けておくと、入社後の業務効率も上がります。経験者の場合でも、取引先の知識など情報を更新しておくとスムーズです。
試用期間に業務を把握し、いち早く能力を発揮するためにも準備しておきたいところです。
通勤ルートと時間の確認
就業初日から慌てないためにも、通勤ルートと時間の確認を行います。
実際の通勤時間帯に職場まで行ってみて、通勤練習をするのもオススメです。
人混みが苦手なら、混まない時間帯に職場の近くまで着いておき、カフェや公園などでゆっくり過ごし、心身を整えて職場に向かうのも良いでしょう。
ご自身の体調や特性に合わせて、遅刻しない通勤ルートや時間を決めておきましょう。
安定して働くために必要なこと
入社したばかりは新しい環境、新しい仕事、新しい人間関係で疲労やストレスが溜まりがちです。
一度にすべての業務ができるようになることは、職場も求めていません。
1つずつクリアしていく意識で、諦めず冷静に取り組んで行きましょう。
安定して出勤を続けるためのポイントは4つ。
- 職場での支援担当者や相談相手と挨拶をしておく
- 同僚と挨拶を交わす
- 就労定着支援を活用する
- セルフケアで1日の疲れをなるべくその日のうちに解消する
重要なのは疲労やストレスを「溜め込まない」ことです。
企業はあなたの特性を理解し活躍してもらうために、合理的配慮を提供しています。
この制度を活用し、職場や業務に慣れ、会社の戦力として成長していってください。
また、入社までの過程でわからないことがあったら、企業や支援員に質問しましょう。わからないままにしておくよりも、関係性が構築できスムーズな入社につながります。