国際手話とは?東京2025デフリンピックを手話で応援!


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2025年11月、東京でデフスポーツ国際大会である「東京2025デフリンピック」が開催されます。耳の聞こえないアスリートたちの勇姿を間近に見られる絶好の機会に、デフリンピック公用語である「国際手話」で応援してみませんか? 国際手話とは何か、国際手話の学び方などをご紹介します。

デフリンピックで使われる国際手話とは?

2025年、東京で「東京2025デフリンピック(第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025)」が開催されます。ろう者であるアスリートが参加する国際的なスポーツ競技大会で、夏季大会と冬季大会が4年ごとに交互に開催されるものです。

耳が聞こえないアスリートのための高いという特徴から、デフリンピック競技ではオリンピックやパラリンピックとは異なる重要な取り組みが見られます。審判の身振りやフラッシュランプ、そして国際手話の活用などです。

ご存じのとおり、手話とは、聴覚障害のある方とコミュニケーションを図る際に使われる「手のことば」。これに口の形や表情、手以外の体の動きも加えることで、より伝わりやすく感情豊かな表現となります。

実は、手話には複数の種類があります。国によって表現方法が違う場合もあれば、同じ国の中でも、単語などが異なる「方言」もあります。こうした地域差をなくし、どの国・地域であってもコミュニケーションをとれるようにした手話が、「国際手話」です。

国際手話は、「世界ろう者会議」やデフリンピックをはじめ、国際会議における手話通訳などで活用されています。

東京2025デフリンピックは、世界のアスリート、そして彼らとしのぎを削る日本のアスリートを間近に見られる絶好のチャンス。あなたも、国際手話で声援を送ってみませんか?

国際手話を本で学ぶ

国際手話を使えるようになるには、国際手話講座の受講、書籍を使った独学、動画を使った独学などの方法があります。手話を学べる書籍の場合、最近では動画教材へのURL(QRコード等)が記載されているケースも多くなりました。

例えば、ろう者の当事者団体として全国47都道府県に参加団体をもつ一般社団法人 全日本ろうあ連盟は、デフリンピックの普及啓発にも取り組み、国際手話を学べる書籍を複数発行しています。

2025年のデフリンピックに活用するなら、
『Let’s Try 国際手話』
『使える! スポーツ手話ハンドブック』
をまずは見るとよいでしょう。

『Let’s Try 国際手話』では、日常表現やスポーツに関する手話が掲載されており、実際に手話の動きを見られる動画のQRコードも付いています。『使える! スポーツ手話ハンドブック』は、障害者スポーツに関する246単語を収録した本です。競技名やルール、テクニックなどの表現を学べます。

同連盟から最近発行された書籍『国名手話 国際手話ハンドブック』もあります。国際手話で国名を表現できますので、「日本、がんばれ」「日本の卓球選手が勝った」などの表現を使えるようになるでしょう。本書にも、動画のQRコードが掲載されています。

全日本ろうあ連盟の書籍は、書店やAmazonなどで購入できるものもあれば、公式ページからのみ購入できるものもあります。2023年11月現在、『使える! スポーツ手話ハンドブック』『Let’s Try 国際手話』『Let’s Try 国際手話2』はAmazon,楽天ブックス、hontoなどで購入可能。『国名手話 国際手話ハンドブック』は、同連盟の公式ページから購入する必要があります。

国際手話を動画で学ぶ

実際の手の動きを何度も確認しながら学びたい場合は、YouTubeや他の動画教材、手話講座の活用がおすすめです。動きのポイントを押さえながら何回も練習することで、よりスムーズにコミュニケーションができるでしょう。

今回は、無料で見られる動画チャンネルを3つご紹介します。

日本ASL協会の動画教材


画像出典:動画で学ぼう!国際手話 presented by 日本ASL協会

NPO法人 日本ASL協会では、アメリカのろう者の文化、歴史、社会的背景などを伝える活動を行っています。交際交流促進の一環として、国際手話の動画も制作・公開してきました。

同協会の動画では、「うまい」「バレーボール選手」「応援」「勝つ」「金メダル」など、スポーツに関する表現だけでなく、基本的な挨拶や自己紹介、交通手段など、日常のコミュニケーションにも役立つ表現が多く紹介されています。

挨拶やスポーツに関する表現を学んだあとも、学校や仕事などさまざまな場面で活用できる手話を広く学べる教材です。

日本ユニバーサルマナー協会のYouTube動画


画像出典:日本ユニバーサルマナー協会 YouTubeチャンネル

日本ユニバーサルマナー協会でも、国際手話を用いた表現の動画教材をYouTubeで公開しています。

同協会は、企業なども受検している「ユニバーサルマナー検定」で認定を行っている一般社団法人。高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な人々の特徴や気持ちを知り、適切なサポート方法を習得できるよう支援しています。

動画で紹介している国際手話は、「交流の時に使う手話」「スポーツ観戦の時に使う手話」など。応援に使える表現では、「頑張れ」「おめでとう」「拍手」という3つの手話を学べます。手話を解説するセクションのあとには、実際にスポーツ観戦をしている状況での使われ方が分かりやすく紹介されていますので、よりイメージを掴みやすいでしょう。

手話言語研究所の「新しい手話の動画サイト」


画像出典:新しい手話の動画サイト|手話言語研究所

近年、新しいサービスや言葉が生まれ、従来の手話だけでは表現しきれない内容も増えています。そこで、新しい表現に対する手話を作成し、普及などに取り組んでいるのが、社会福祉法人全国手話研修センターの手話言語研究所です。

同研究所が運営しているWebサイトには、新型コロナウイルス関連用語、気象関連用語など、ジャンルごとの「特集」ページがあり、あいうえお順や検索からも手話を探せる仕組みとなっています。

「最新の手話」には、「適材適所」「前代未聞」「ドンマイ」「バズる」「TikTok」なども。ニュースやインターネット上で用いられる表現を手話で伝えたい場合に、とても役立つでしょう。

これらの手話は国際手話ではありませんが、コミュニケーションに必要な表現の検索に活用できます。国際的な手話の習得後に、ぜひ覗いてみてください。

覚えた国際手話を使ってみよう!

スポーツ観戦や日常会話で活用できる国際手話を覚えたら、積極的に使ってみましょう。ご家族や友人同士で使うこともできますし、テレビの前でスポーツ観戦をする時に使うこともできます。

聴覚障害のあるアスリートを現地で応援したい場合は、デフスポーツの大会情報をチェックしてみてください。各デフスポーツ団体の公式サイトが、全日本ろうあ連盟スポーツ委員会のWebページにまとめられています。

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