2026/08/05
障害者マークを知っていますか?種類・名前・意味の一覧
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駅やトイレ、自治体の公共施設など、さまざまな場所で見かける障害者関連マーク。それぞれのマークにどのような意味があるか、ご存知ですか? 「車いすマーク」や「ヘルプマーク」が代表例ですが、それ以外にも様々なシンボルマークがあります。
今回は、障害者に関する代表的なシンボルマークの名前や意味、入手方法などをご紹介します。

もくじ
障害者に関するマークの種類と名前・意味
障害のある人に関するシンボルマークは多くあります。広く知られているものでは、「車いすマーク」や「ヘルプマーク」があるでしょう。一方で、一部の人にはよく知られていても、ほかの人にとってなじみのないマークもあるかもしれません。
まずは、どのようなマークがあるのかをご覧ください。今回ご紹介するマークを下図にまとめました。

では、次項から順番にご紹介します。
自動車の運転・駐車場に関する障害者マーク
まずは、安全性に関わる自動車の運転・駐車場に関するマークです。「身体障害者標識」「聴覚障害者標識」「国際シンボルマーク」を見ていきましょう。
道路交通法に基づく「身体障害者標識(クローバーマーク)」「聴覚障害者標識(蝶マーク)

「身体障害者標識」および「聴覚障害者標識」は、道路交通法によって定められている障害者マークです。いずれも、当事者が運転する自動車の前面と後面に貼り付けて表示します。
身体障害者標識は、「身体障害者マーク」「四つ葉マーク」「クローバーマーク」といった呼ばれ方で聞くことが多いでしょう。肢体不自由であることを理由に運転免許に条件を付されたドライバーが運転する自動車に表示されています。表示は、努力義務となっているため、表示しない場合でも罰則はありません。
一方、聴覚障害者標識は、「聴覚障害者マーク」「蝶マーク」とも呼ばれるシンボルマーク。一定以上の聴覚障害があることを理由として、運転免許に条件を付されたドライバーが運転する自動車に表示します。表示していないと、道路交通法違反となり、罰則が適用されます。
クローバーマークや蝶マークの貼り付け位置は、「地上0.4m〜1.2mの範囲の見えやすい位置」と定められています。車体の前面と後面の両方に表示する必要があります。前面にはボンネットに貼り付け、後面にはトランクに貼り付けるといった形が一般的です。
クローバーマークや蝶マークを付けた自動車に対しては、ほかのドライバーは幅寄せや割り込み、無理な追い越しを行ってはいけないと定められています。これを行った場合は罰則の対象となります。ただし、「やむを得ない場合を除き」という文言もあるため、「常に追い越し禁止」というわけではありません。
とはいえ、クローバーマークや蝶マークをつけた自動車が危険な状況に陥らないよう、周囲のドライバーは安全に配慮し、ルールに従った方法をとることが大切です。例えば、
- クラクションを鳴らしても十分に聞こえない可能性がある
- 即座の対応が難しく、一般的なタイミングよりもやや遅れる可能性がある
といった点を考慮し、必要に応じて減速したり車間距離を広げたりしてください。
クローバーマークや蝶マークの入手方法は、売店・カー用品店などでの購入です。
【入手方法】
- 運転免許試験場・免許センターの売店での購入
- カー用品店、ホームセンターでの購入
- オンラインストアでの購入
これらのマークについて確認したいことがある場合は、以下の窓口にお問い合わせください。
【問い合わせ先】
警視庁交通局、またはお近くの警察署
駐車場などで見る「国際シンボルマーク(車いすマーク)」

駐車場などでよく見られるのが「国際シンボルマーク」、通称「車いすマーク」です。クローバーマークや蝶マークとは異なり、道路交通法で定められたものではありません。障害のある人が利用できる建物・施設であることを示す世界共通のシンボルマークです。1969年に国際リハビリテーション協会の総会で採択されました。
車いすマークのデザインは車いす利用者の姿ですが、対象者は車いす利用者を含む全ての障害者です。
日本では、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が、車いすマークの使用管理を担っています。マークは商標登録(第1562455)がされているため、無断で複製・販売することはできず、色・デザインの変更もできません。建物に車いすマークを表示する場合は、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)などに定められたルールに従う必要もあります。
一方で、自動車に車いすマークを表示している場合は、主に「ドライバーが障害者である」「障害者が同乗している」などを示しているようです。自動車への表示について、日本障害者リハビリテーション協会は、「国際シンボルマーク本来の主旨とは異なります」としつつ、その使い方自体は否定していません。ただし、車いすマークは法律に基づくマークではありませんので、「追い越し禁止」や「駐車禁止区域での駐車OK」などが適用されるわけではないことにはご注意ください。※
車いすマークの入手方法は、日本障害者リハビリテーション協会での購入です。
【入手方法】
日本障害者リハビリテーション協会宛に、郵便局に備え付けの払込取扱票に必要事項を記入し、郵便振替で送金する
詳しくは、以下の公式ページをご確認ください。
【入手・問い合わせ先】
国際シンボルマーク(車いすマーク)の普及・使用の管理|公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会(JSRPD)
※ 出典:1.国際シンボルマーク(車いすマーク)について|日本障害者リハビリテーション協会
身体障害のある人に関するマーク
身体障害のある人に関するマークには、クローバーマークや蝶マーク以外にも、
- ほじょ犬マーク
- オストメイトマーク
- ハート・プラス マーク
- 盲人のための国際シンボルマーク
- 「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク
- 耳マーク
- 手話マーク
- 筆談マーク
といったものがあります。
補助犬に関する「ほじょ犬マーク」

「ほじょ犬マーク」は、身体障害者補助犬法の啓発のためのマークです。補助犬とは、盲導犬・介助犬・聴導犬を指します。
補助犬を同伴していることのみを理由にサービスの提供を拒否すると、障害者差別に当たります。この差別を解消するため、補助犬が、公共施設・交通機関・デパート・スーパー・ホテル・レストランといった施設で身体障害のある人と一緒に出入りできるよう促すことを目的に、マークが考案されました。
日常生活の面では、施設等に表示された「ほじょ犬マーク」を見ることがあるでしょう。
補助犬に関して周囲の人が気をつけたいのは、「補助犬はペットではない」ということです。
- 社会のマナーを守るよう訓練され、施設内で暴れたり吠えたりすることはない
- 排泄は、指示された時間と場所で実施するよう訓練されている
- 日々、衛生面もしっかり管理されている
こうした専用の訓練を受けて働いている、使用者にとって必要不可欠な職業犬なのです。
施設や交通機関などで補助犬を同伴している人を見かけたら、ぜひ以下の点を意識してください。
【補助犬に対して意識したいこと】
- 補助犬は「仕事中」である
- 仕事中の補助犬に話しかけたり、じっと見つめたり、勝手に触ったりするのは禁止
- 使用者以外の人が勝手に食べ物・水を与えることは絶対にダメ
【補助犬使用者に対して意識したいこと】
- 補助犬が同伴していても、ほかの人のサポートが必要な場合がある
- 困っていそうなら、「何かお手伝いしましょうか?」などと声をかけてみる(必要に応じて筆談する)
施設等に表示されている「ほじょ犬マーク」は、主に「ほじょ犬ステッカー」として厚生労働省が作成しています。これを利用する限り、厚生労働省への報告は不要です。
そうでない場合は、厚生労働省の公式ページから画像をダウンロードして使いましょう。利用の実績報告も必要です。詳しくは、以下の公式ページをご覧ください。
【入手・報告に関する情報】
「ほじょ犬マーク」とは|厚生労働省
内部障害に関する「オストメイトマーク」「ハート・プラス マーク」

「オストメイトマーク」と「ハート・プラス マーク」は、外見からはわかりにくい「内部障害」に関するマークです。
トイレなどで見かける「オストメイトマーク」
「オストメイトマーク」(JIS Z8210)は、オストメイト対応の設備があることや、本人がオストメイトであることを示すマークです。
オストメイトとは、病気などで人工肛門・人工膀胱(ストーマ)を使用している人のこと。マークのデザインは、人物の腹部の下の方に「+」が描かれたものです。日常の場面では、「だれでもトイレ」「多機能トイレ」などの入口で多く見かけるでしょう。
オストメイト対応トイレには、大きな流し台のような設備があり、排泄物を処理したり装具や腹部を洗浄したりしやすい構造になっています。使用済みの装具などを廃棄できる設備もあります。
オストメイトマークを本人が身につけている場合は、「私はオストメイトです」という意味です。オストメイトへの配慮として周囲ができることには、次のようなことがあります。
- アパレルショップや着付けなどの場面では、腹部を圧迫しないようにする
- 一緒に外出する際は、利用する交通機関・施設のどこにオストメイト対応トイレが設置されているかを事前に確認しておく
- スポーツなどは、本人の体力に合わせて楽しむ
- 体がぶつかり合ったり過度な重量がかかったりするタイプのスポーツは、ストーマへの負担が大きいため注意する
いずれのケースでも、必ずオストメイト本人の意向を確認するようにしましょう。
オストメイトマークの入手方法は、どのように使用するかで異なります。個人で身につけて使用する場合は、障害者団体やオンラインショップで購入しましょう。看板や標識に用いる電子データを入手したい場合は、一般社団法人日本規格協会からデータを購入します。
詳しくは、以下の国土交通省のページをご確認ください。
【入手方法と許諾に関する情報】
バリアフリー 案内用図記号(JIS Z8210)|国土交通省
なお、オストメイトのための障害者団体として、公益財団法人日本オストミー協会があります。公式サイトには、生活の仕方や家計の助けになる情報が多く掲載されています。
【オストメイトのための障害者団体】
公益社団法人日本オストミー協会
本人が身につける「ハート・プラス マーク」
「ハート・プラス マーク」は、身体内部に障害がある人を表すマークです。具体的には、心臓・呼吸器・腎臓・膀胱・直腸・小腸・肝臓・免疫機能の障害がこれに当たります。マークは特定非営利活動法人 ハート・プラスの会が取り扱っています。
マークが作成された背景には、内部障害・内臓疾患は外見から分かりにくく、「健康なのに優先席に座るな」などの誤解を受けるといった状況がありました。これを解消・軽減するため、内部障害をもつご本人が身につけられるようにハート・プラスマークを考案。身体内部を意味する「ハート」マークに思いやりの心を「プラス」するというデザインで、「思いやりの心を増やしていきたい」という願いが込められています。
表示方法としては、内部障害のあるご本人が身につけていることが多いでしょう。見かけたら、
- 一見障害のない方に見えても身体内部に障害があること
- ひどく疲れていたり、他の方と同じように行動することが困難だったりする可能性があること
を考慮しましょう。
他方、公共施設や駐車場などに表示し、「内部障害のある方が利用できる」ということを示すケースもあります。こうした施設では、外見上は分かりにくい障害がある方が利用しているかもしれないことに留意しなければなりません。
「ハート・プラス マーク」は、一般には販売が許可されていません。カードやキーホルダーの形で身につけたい場合は、公式サイトからデータをダウンロードして自作しましょう。自作が難しい人は、ハート・プラスの会に作成を依頼することも可能です(名刺サイズまたはB6サイズのカード)。
データのダウンロードや作成依頼については、以下の公式ページをご覧ください。
【ダウンロード・問い合わせ先】
特定非営利活動法人 ハート・プラスの会
視覚障害に関する「盲人のための国際シンボルマーク」と「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク

視覚障害に関するマークでは、「盲人のための国際シンボルマーク」や「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマークがあります。
横断歩道などで見かける「盲人のための国際シンボルマーク」
「盲人のための国際シンボルマーク」は、白杖を使う人の姿がデザインされた世界共有のシンボルマーク。視覚障害者の安全やバリアフリーを考慮した建物・設備・機器などに付けられており、1984年に世界盲人会連合で制定されました。日本では社会福祉法人日本盲人福祉委員会が管理しています。
日常生活では、信号機や音声案内装置、国際点字郵便物、書籍、その他印刷物などで用いられています。このマークがある横断歩道で視覚障害の人が渡ろうとしているときは、視覚障害のある方の代わりに歩行者用ボタンを押して安全に渡れるようにするといったサポートを行うとよいでしょう。
「盲人のための国際シンボルマーク」を使用したい法人・団体は、日本盲人福祉委員会に使用申請書を提出する必要があります。詳しくは、以下の公式ページをご確認ください。
【入手・問い合わせ先】
社会福祉法人 日本盲人福祉委員会
白杖の使い方を知る「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク
施設や視覚障害者本人による活用とは別に、普及啓発を目的に考案されたシンボルマークもあります。それが、「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマークです。視覚障害のある人が周囲に支援を求める合図「白杖SOSシグナル」を普及させるために、岐阜市で考案されました。
「白杖を頭上50cm程度に掲げる」ことが、視覚障害者のSOSとなっています。
シンボルマーク考案の背景には、視覚障害のある人が直面する社会的バリアがあります。例えば、東日本大震災や豪雨災害において、ほかの人のように避難できなかった例がありました。日常生活でも、駅のホームから転落する事故が起きたり、点字ブロック上の障害物との接触事故が起きていたりして、安全・安心な暮らしに支障のある場合が少なくありません。
そこで、社会福祉法人福岡県盲人協会が“視覚障害者が白杖を使って周囲に助けを求めるシグナル”を提唱。一般社団法人岐阜県視覚障害者福祉協会や岐阜市視覚障害者福祉協会等とともに、「白杖SOSシグナル」の普及啓発を行っています。
もし視覚障害のある人が「白杖SOSシグナル」を出していたら、正面から「どうしましたか」「お手伝いしましょうか」など、声をかけてみてください。移動にあたって誘導を行う際は、肩や肘に手をかけてもらい、ゆっくり誘導しましょう。そのとき、白杖を持つ手には触れてはいけません。
「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマークの著作権は、岐阜市にあります。マークの入手・利用は、公式ページの専用フォームから申請しましょう。
【入手・問い合わせ先】
白杖SOSシグナルの普及啓発|岐阜市
聴覚障害に関する「耳マーク」「手話マーク」「筆談マーク」

聴覚障害に関するマークには、「耳マーク」「手話マーク」「筆談マーク」があります。
聴覚障害者であることを示す「耳マーク」
「耳マーク」は、聴覚障害があることを示し、聞こえない人や聞こえにくい人への配慮を表すマークです。耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿を象徴しています。
日常生活では、聴覚障害のある方のバッグやマスク、カードなどで「耳マーク」が表示されているのを見かけることがあるかもしれません。施設などでも「耳マーク」を表示して「手話/筆談に対応します」としている窓口があります。
「耳マーク」は、前述の「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマークと同様の「理解されにくさ」を背景に考案されました。聴覚障害の有無は外見からはわかりにくいため、周囲から誤解されたり、本人が危険な状況に気づけなかったりするといった社会的バリアがあるのです。公共施設や民間施設の窓口、病院でも、うまくコミュニケーションをとれず後回しにされるような扱いを受けることがあります。
これを軽減するため、聴覚障害があることが見ただけで分かるように作られたのが「耳マーク」です。マークを身につけている人とコミュニケーションをとる際は、「書いて伝える」「写真や絵で示す」「手話で話す」など、音声以外の手段を試みましょう。
「耳マーク」の著作権は、社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会が持っています。マークを使用したグッズを同連合会が販売しており、これを利用する場合、利用申請は不要です。それ以外の入手・利用方法については、規定に従って利用申請等を行ってください。以下の公式ページで、販売や利用に関する詳細をご覧いただけます。
【入手・問い合わせ先】
耳マークについて|一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
コミュニケーション手段を表す「手話マーク」「筆談マーク」
聴覚障害のある人とのコミュニケーションについて、具体的な手段を表示するマークが、「手話マーク」と「筆談マーク」です。いずれも全国生活協同組合連合会・社会福祉活動助成事業で検討・策定されました。
「手話マーク」は、聴覚に障害のある方が手話によるコミュニケーションの配慮を求めるときに提示するマーク。「筆談マーク」は、聴覚障害の人などが筆談によるコミュニケーションの配慮を求めるときに提示するマークです。施設の窓口やイベント・災害時などに支援者が身につけている場合は、その窓口・支援者が“手話や筆談で対応できる”ことを意味します。
「手話マーク」「筆談マーク」の入手方法は、一般社団法人全日本ろうあ連盟の公式サイトからのダウンロードです。同連盟では、両マークのチャームも販売しています。入手・利用についての詳細は、以下の公式ページからご確認いただけます。
【入手・問い合わせ先】
手話マーク・筆談マークについて|一般財団法人全日本ろうあ連盟
「筆談マーク」は知的障害・音声言語障害・精神障害・発達障害の人も対象

前述の「筆談マーク」は、聴覚障害のある人だけでなく、音声言語でのコミュニケーションに困難がある人も利用できます。例えば、次のような人にとって役立つでしょう。
【筆談マークの対象者の例】
- 知的障害のある人
- 音声言語障害のある人
- 精神障害により会話でのコミュニケーションが難しい人
- 発達障害などで「聞く」ことや、1つの情報に集中することが難しい人 など
障害がない人についても、外国人などのように「筆談のほうがコミュニケーションを取りやすい」といったケースが適用範囲として想定されています。
「筆談マーク」の画像データやチャームは、全日本ろうあ連盟の公式サイトで入手できます。
ハートがついた赤い「ヘルプマーク」

最後にご紹介するのは、近年特に普及してきた「ヘルプマーク」です。赤地に白いハートと「+」がデザインされており、電車やバスといった交通機関で見かけたことがある人も多いでしょう。全国共通のマークです。基本的には、外見からわからなくても、何らかの援助や配慮を必要としている人が身につけています。
マークの裏側には、「どのような場合に、どういった支援を受けたいか」や、いざというときの連絡先など、使用者が周囲の人に伝えたいことが記載されています。本人が話せない状況であっても、スムーズに必要な情報を伝えるためです。
ヘルプマークをカバンなどに付けて表示する当事者としては、主に
- 義足や人工関節を使用している人
- 内部障害や難病のある人
- 妊娠している人
などが想定されています。
ほかにも、知的障害のある人や、交通機関などでパニックになる恐れがある人、具体的な支援が必要な状況がある人なども身につけているようです。
ヘルプマークの使い方としては、常にカバンなどの外に出して見えるようにしている人もいれば、普段はカバンの内側に入れておき、何らかのサポートを求めるときに取り出すという人もいます。
ヘルプマークを表示している人を見かけた際は、次のようなサポートを意識するとよいでしょう。
【ヘルプマークを付けている人を見かけたときは……】
- 困っていそうなときは、本人に声をかける
- 危険な状況にあると判断される場合、本人に声をかけたり、移動をサポートしたりする
- 災害時は、安全に避難するためのサポートをする
【ヘルプマークの裏側の情報を提示されたときは……】
- 記載内容を確認し、記載されているサポートを行う
- 自分で対応することが難しい場合は、交通機関・施設のスタッフに支援を求める
なお、普及に伴い、ヘルプマークの使用について適切とは言い難いケースも出てきたようです。具体的な困りごとや他者の支援を求める状況がないにもかかわらず、「ファッション感覚」で付けているケースです。
本来の趣旨とは大きく異なる使われ方が増えると、マークの意味や効果が薄れてしまいます。本当に困りごとがあったりサポートが必要だったりする人々が表示していても、「どうせファッションなんだろう」と気に留めてもらえなくなってしまうからです。また、「ファッションアイテム」として利益目的の販売が行われる恐れもあります。
これらの懸念から、東京都では以下の注意喚起を行っています。
【東京都からの注意喚起】※
- ヘルプマーク本体をフリマサイト等で売買することは、御遠慮ください。
- ヘルプマークに関する寄付活動等には、一切関与しておりません。
- ヘルプマークの趣旨に沿った、適正な利用をお願いします。
本来の趣旨を無視した商用利用・詐欺・不適切な利用などにご注意ください。
ヘルプマークの入手先は、自治体や交通機関、病院の窓口などです。東京都の場合は、都営地下鉄や都営バス、都立病院などで無料で1人1点まで受け取れます。直接の受け取りが難しい場合は郵送でも受け付けていますので、必要な人は問い合わせてみましょう。詳しい配布先・問い合わせ先は、以下の公式ページに記載されています。
【東京都でのヘルプマーク入手先】
ヘルプマーク|東京都福祉保健局
ほかの道府県についても、インターネットで「〇〇県 ヘルプマーク」などと検索すると自治体の公式ページを見つけやすいでしょう。
※出典: ヘルプマーク|東京都福祉局
障害者マークは適切な理解と利用が大切

障害者の社会参加や障害者雇用の拡大が注目されている現在、私たちの日常生活にも、障害をもつ人への配慮を示したり、配慮を求めたりするマークが多く見られるようになりました。これらのマークは、その意味や使い方を理解し、趣旨に沿った活用をすることで、本来の効果を発揮します。
マークの意味を知るとともに、そうしたマークを見かけたらどのように配慮するとよいのかを改めて確認してみましょう。障害の有無にかかわらず皆が協力し合って参加しやすい社会となるよう、「知らないこと」を「理解していること」「行動できること」へ、少しずつつなげていくことが大切です。
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