【デフリンピック】デフサッカーの特徴と日本代表チームの成績、2025年日本代表に松元選手・岡田選手の名前も


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2025年11月から、東京を中心として夏季デフリンピック競技大会が開催されます。サッカー競技の会場は福島県のJヴィレッジ。今回の東京2025デフリンピックでは、男女ともにメダル獲得の期待が高まっています。サッカー競技の特徴や基本ルール、日本代表メンバーをご紹介します。

聞こえないアスリートのための国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」の競技紹介【サッカー競技】 デフリンピック開催期間は、2025年11月15日から26日
画像素材:MakiEni / PIXTA(ピクスタ)

デフサッカーとは?特徴と基本ルール

デフサッカーについてのまとめの図。詳しくは、以下本文。

デフリンピックとは、聴覚障害のある選手が出場する国際的なスポーツ競技大会。サッカー競技は夏季大会で実施されます。今回の「東京2025デフリンピック」は日本で11月15日からの開催です。

一般に、聴覚障害のある選手がプレーするサッカーは「デフサッカー」と呼ばれます。「デフ(deaf)」は「聞こえない人・聞こえにくい人」を意味する言葉。選手たちは競技中の補聴器の使用を認められないため、指示・コミュニケーションは声や音ではなく、アイコンタクトと手話を中心に行います。一般社団法人日本ろう者サッカー協会によれば、デフサッカーは世界100か国でプレーされており、その競技人口は100万人以上とのこと。「音のないサッカー」という愛称でも親しまれています。

デフサッカーの基本ルールは、他の国際大会のサッカー競技と変わりません。1チームあたり11人でプレーし、そのうち1人はゴールキーパー(GK)です。GK以外のフィールドプレーヤーは、手を使わずに1つのボールを奪い合いながら相手チームのゴールへボールを入れます。より多くボールを入れたチームが勝者となります。

試合時間は、前半45分・後半45分・ハーフタイム15分。ほかに、ボールがフィールド外に出たりファウルや選手交代などで試合が止まったりした時間が、45分間の試合のあとにプレー時間として追加される「アディショナルタイム」があります。アディショナルタイムは主審が計測しており、多くの場合は5分以内です。

なお、国際試合における審判の人数は、5名となります。主審・副審のほかに両チームのゴール裏に1人ずつ配置されます。笛とフラッグを使って確実に選手に判断や指示を伝える仕組みです。

ファウルプレーなど、試合において好ましくない振る舞いが見られた場合は、レッドカードやイエローカードが出される点も、通常のサッカー競技と変わりません。レッドカードは1枚で退場処分、イエローカードは2枚で退場処分です。

国際大会でのデフサッカー日本代表チームの成績

デフサッカー日本代表チームの成績は、近年上昇してきました。

夏季デフリンピックでの成績だけで見ると、2022年に行われたカシアス・ド・スル大会で女子日本代表が4位と好成績を残したものの、惜しくもメダルには届きませんでした。男子については、予選敗退の状況が続きました。

しかし、2023年に開催された第4回ろう者サッカー世界選手権大会では、男子日本代表が準優勝に。さらに、同大会の「優秀ゴールキーパー賞」に日本代表の松元卓巳選手が、MVPに岡田拓也選手が選ばれています。

大きな躍進を見せる男子日本代表、夏季デフリンピック前大会で好成績を収めた女子日本代表ともに、メダル獲得への期待が高まっています。

東京2025デフリンピック日本代表メンバーとサッカー競技会場

2025年7月29日、東京2025デフリンピックに出場する日本代表最終メンバーが発表されました。男女ともに、約半数がデフリンピック過去大会への出場経験ありという構成。男子日本代表には、松元選手や岡田選手の名前も見られます。

以下が、デフサッカー日本代表の最終メンバー一覧です。

【デフサッカー男子 日本代表】(敬称略)

監督:齋藤 登

男子

ポジション 選手名
GK 松元 卓巳、則末 遼斗、竹下 勇希
FP 奥元 伶哉、仲井 健人、湯野 琉世、堀井 聡太、西 大輔、

星河 真一郎、岡田 拓也、古島 啓太、瀧澤 諒斗、林 滉大、

杉本 大地、齋藤 心温、桐生 聖明、江島 由高、名村 昌矩、

岡田 侑也、原口 凌輔、中尾 悠人、森重 英威豪、岡井 舜

※出典:デフサッカー男子日本代表 デフリンピック 最終メンバー発表|JDFA
【デフサッカー女子日本代表】(敬称略)

監督:山本 典城

女子
ポジション

選手名

GK 伊東 美和、國島 佳純
FP 宮城 実来、杉本 七海、髙橋 遥佳、石岡 洸菜、西田 波琉、

増田 香音、酒井 藍莉、阿部 菜摘、髙木 桜花、宮田 夏実、

岩渕 亜依、小森 彩耶、榊原 莉桜香、東海林 香那

※出典:デフサッカー女子日本代表 デフリンピック 最終メンバー発表|JDFA

競技会場は、福島県の「Jヴィレッジ」。スタンドには5,000人の観客を収容可能で、夜間照明も備える福島復興のシンボル的なスポーツ施設です。ホテルやレストラン、トレーニングセンターがあり、代表チームのトレーニングにも使えます。

Jヴィレッジへのアクセスは、最寄り駅「Jビレッジ駅」から徒歩5分、または高速バスで「Jヴィレッジ」下車となります。

【サッカー競技会場「Jヴィレッジ」の情報】

名称 Jヴィレッジ
所在地 福島県双葉郡楢葉町山田岡美シ森8
アクセス 【電車】JR常盤線「Jヴィレッジ駅」下車 徒歩5分

【高速バス】「東京駅八重洲南口」より新常盤交通(富岡営業所行き)などで「Jヴィレッジ」下車

公式サイト https://j-village.jp

夏季デフリンピックでは、サッカーも含めて人気の競技が多数開催されます。いずれも基本的なルールは国際試合と同様でありつつ、視覚情報による伝達などの工夫を行っている点が特徴。国際手話を使った応援方法もありますので、ぜひお近くの会場や中継で選手たちへの“声援”をお願いします。

(関連コラム)

  • 国際手話とは?東京2025デフリンピックを手話で応援!
  • 【デフリンピック】陸上競技の種目とルールは?日本の注目選手

【参考】

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