2020/07/21
相模原市にカナダのパラリンピックボートチームがやってくる
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新型コロナ感染症(COVID-19)の行方がまだ不透明ですが、来年に延期となった東京オリンピック・パラリンピックに向けて選手の方々はトレーニングを続け、事前キャンプ地として受け入れる自治体側も準備を行っています。コロナが収まって、パラリピアンと会える日を待ちましょう。
今回は、相模原市を見ていきます。相模原市はカナダのボートチームの受け入れを表明しているので、パラリンピックのボート競技と、カナダが得意としているそのほかの競技を紹介します。
なお、前回のリオパラリンピックでカナダは8個の金を獲得しています。ボート競技では、「混合舵ありフォア」という種目で銅を獲得しています。
前回のリオから距離が2倍に伸びたボート競技
東京パラリンピックのボート競技では大きく変わりました。距離が今まで1,000メートルから2倍の2,000メートルになりました。これはオリンピックのボート競技と同じ距離です。瞬発力だけでなく、駆け引きや持久力なども求められる競技と変わりました。そのため、新たな選手が活躍する可能性がある楽しみな競技です。
ボート競技のルール
ボート競技は障害の重さによって種目が変わります。
1人乗りの「シングルスカル」(男女別)は肢体障害の重度が一番重い種目です。選手は体幹機能が無いまたは最小で、腕および、または肩のみでオールをこぐ選手のクラスです。体幹が使えないため、シートは固定されていて背もたれがあり、ベルトで身体とシートを固定します。オールは左右に1本ずつ持って、両手でこぎます。
2人乗りの「ダブルスカル」は男性と女性の各1名が乗る混合競技になります。肢体障害の重度が、体幹、腕、肩の機能を使ってオールを漕ぐことができるが、下肢の機能または可動性が低いため、ボートを推進させるためのスライディングシートを使うことができない選手のクラスです。シートは固定されていますが、背もたれはなく、腕、肩だけでなく体幹を利用してオールを漕ぐことができます。オールは左右に1本ずつ持って、両手でこぎます。
「混合舵ありフォア」は身体障害者と視覚障害者が同時に乗り込むことができるという点で少し変わっています。
5人乗りですが、4人が漕ぎ手で残り1人が舵を操作しながら、漕ぎ手のタイミングを合わせる合図をしたりします。肢体障害の重度が、下肢、体幹、腕、肩に残存機能があり、スライディングシートを使うことができる選手のクラスです。視覚障がいがある選手は漕手で2名まで入ることができます。また、舵を操作する1名は健常者でも良いです。1人1本のオールを両手で持ち、左右交互に漕ぎます。
そのため、シングルスカルは個人の身体能力によりますが、ダブルスカル、混合舵ありフォアは、漕ぎ手がタイミングなどをそろえることも重要となります。
観戦する際に選手の動きだけでなく、息のあったオール操作もみてください。
リオパラリンピックでカナダが獲得した金メダルは陸上、水泳、ロードレース(自転車)
リオパラリンピックでカナダの選手が、金メダルを獲得したのは下記のスポーツです。それぞれ、過去に紹介しています。
「町田市は2020東京オリンピック・パラリンピック 南アフリカ代表のホストタウン」をご確認ください。
陸上100m男子(クラスT53) ブレント・ラカトシュさん
陸上100m女子(クラスT51/52) ミシェル・スティルウェルさん
陸上400m女子(クラスT51/52) ミシェル・スティルウェルさん
水泳50m自由形女子(クラスS10) オーレリー・リバーさん
水泳100m自由形女子(クラスS10) オーレリー・リバーさん
水泳400m自由形女子(クラスS10) オーレリー・リバーさん
水泳100m平泳ぎ女子(クラスSB8) カタリーナ・ロクソンさん
ロードレース タイムトライアル男子(クラスC2) トリステン・シェルノブさん
なお、ロードレースは歴史的に欧州の国が強く、リオパラリンピックでもイタリアやドイツの選手が金メダルを取っています。その中でも、クラスC2でカナダのシェルノブさんが金メダルを獲得したのは注目です。
まとめ
- パラリンピックのボート競技は東京から距離が2倍に。駆け引きなどのより戦略的な楽しみ方ができます
- 混合舵ありフォアは障害の異なる選手間の連携も観戦のポイント
- カナダを応援するなら、陸上、水泳、ロードレースも注目です