バリアフリーマップとは?アプリ等の地図で皆が使いやすい店舗・施設を検索


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バリアフリー対応の交通機関や店舗、施設を掲載した「バリアフリーマップ」。2023年3月には、神奈川県茅ヶ崎市の障害者支援アプリにもバリアフリーマップ機能が追加されました。今後のさらなる活用が期待されるバリアフリーマップの概要や使い方の例、地域別マップの探し方などをご紹介します。

バリアフリーマップとは?


出典:新宿区バリアフリーマップ

バリアフリーマップとは、障害のある方・高齢者・子育て中の方々などにとって利用しやすい店舗や施設を地図上に示したものです。店舗・施設ごとのバリアフリー対応項目を示したものもあれば、バスや電車、通路といった移動に必要な情報を示したもの、地域ごとに多様な情報をまとめたものもあります。

具体的なバリアフリー項目は、たとえば

  • 車椅子利用者でも利用しやすい出入口や通路
  • だれでもトイレ
  • 段差のない通路やゆるやかな傾斜のスロープ
  • ユニバーサルシート
  • 点字表記
  • 筆談や手話への対応
  • 乳幼児用のチェアやベッド
  • 障害者用の駐車スペース

などです。

どの項目が掲載されているかはマップによって異なります。可能であれば、外出前にバリアフリーマップを入手・確認しておくと安心でしょう。バリアフリーマップの入手方法は、後ほどご紹介します。

バリアフリーマップ事例:茅ヶ崎市「ちがさき障がい者支援アプリ」のバリアフリーマップ機能

2023年3月29日、神奈川県茅ヶ崎市の障害者支援アプリ「ちがさき障がい者支援アプリ」に、バリアフリーマップ機能「やさしいマップちがさき」が追加されました。

アプリ内のバリアフリーマップには、茅ヶ崎市が実施する「みんなにやさしいお店ちがさき事業」に賛同し、茅ヶ崎市が定めた項目について宣誓した店舗等の情報を掲載。機能リリース時点で250を超える店舗や公共施設が登録されており、今後も順次追加される予定です。


出典:ちがさき障がい者支援アプリ内「やさしいマップちがさき」

「やさしいマップちがさき」では、バリアフリー項目別の検索、目的別の検索、キーワード検索ができます。

バリアフリー項目別の検索は、「出入口」「トイレ」「店舗・施設内」「コミュニケーション」など。段差がなく車椅子利用の方も移動しやすい、オストメイト対応トイレがある、筆談に対応できるといった具体的な対応内容は、検索結果の各店舗・施設をタップ(クリック)すると表示されます。

目的別検索には、「食べる」「買う」「楽しむ」「暮らす」「泊まる」「公共施設」があります。障害のある方と外食をする、買い物をするなど、行動の内容や目的から店舗・施設を検索可能です。

マップのトップページと検索結果の店舗・施設の個別ページには、電話番号などの連絡先、営業時間、定休日、所在地が掲載されています。Googleマップもありますので、目的地までの道のりもわかりやすいでしょう。

よく利用する店舗・施設は「お気に入り保存」しておくと便利です。メニューにある「お気に入り保存済み」という項目にチェックを入れて検索すれば、いつでも簡単に呼び出せます。

茅ヶ崎市が利用する障害者支援アプリは、株式会社ミラボによる開発です。2023年1月24日に配信が開始されました。

バリアフリーマップの探し方・入手方法

バリアフリーマップの探し方には、

  • 内閣府によるバリアフリーマップ一覧ページから探す
  • Google等の検索エンジンで「バリアフリーマップ (地域名)」と検索する
  • 各施設の窓口に問い合わせる

などの方法があります。

内閣府のバリアフリーマップ一覧には、全国都道府県のバリアフリーマップ掲載サイトへのリンクがあります。ご自身が暮らす地域だけでなく、外出先のバリアフリーマップを探す際にも役立つでしょう。地域別になっていますので、街なかでの移動、食事、買い物、公共施設の利用などに活用できます。

Google等の検索エンジンを使った検索では、たとえば「バリアフリーマップ 東京都」「バリアフリーマップ 新宿」などで検索します。自治体による公式のバリアフリーマップが検索結果の1ページ目に表示されることが多いため、すぐに目的の地域のマップが見つかるでしょう。

ちなみに、「障がい者としごとマガジン」編集部がある町田市について「バリアフリーマップ 町田市」と検索すると、町田市公式ページ掲載の複数のバリアフリーマップ(PDF)一覧や、その大元になったWebサイト形式のバリアフリーマップがヒットします。


出典:町田市バリアフリーマップ

どのような情報が、どのように掲載されているかは自治体ごとに異なりますので、目的の情報が掲載されているかどうか事前にチェックしておきましょう。

もちろん、「バリアフリーマップ (施設名)」でも検索可能です。大きめの美術館・博物館の場合、施設ごとの独自のバリアフリーマップを備えているところがあります。もしマップが見つからない場合は、問い合わせ窓口に相談してみましょう。

2024年4月から、店舗などの民間事業者でも合理的配慮の提供が義務化されます。障害の有無にかかわらず、多くの方にとって利用しやすい店舗・施設が増えていくでしょう。そうした各事業者の取り組みをマップで確認できれば、より安心・安全な外出につながります。障害のある方もない方も、ぜひバリアフリーマップを日々の暮らしにお役立てください。

【参考】
ミラボ、障害者支援アプリに「バリアフリーマップ」機能を追加し、神奈川県茅ヶ崎市「ちがさき障がい者支援アプリ」内で提供開始|PR TIMES

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