福岡県で障害者アートレンタル事業、レンタル料の30%を作者に支払い収入向上へ


障害者によるアートが注目を集めています。それぞれの独特な感性や表現手法が魅力の1つ。障害をもつ人々が文化芸術活動をとおして社会参加できる、作品の利用料などによって収入を得られるといったメリットもあります。

福岡県でも、障害者によるアートのレンタル事業が始まりました。

福岡県からNPO法人に業務委託、5年後に収益のみで継続を目指す

2021年9月17日、福岡県障害者アートレンタル事業の公式サイトがリリースされました。

近年、日本各地で障害をもつ人々によるアート活動が盛んになり、企業の商品や団体のロゴ、広報物などに活用されています。福岡県でもさまざま場所でアートを楽しんでもらうとともに、作品との対話を通じてダイバーシティ&インクルージョンをキーワードとする新たなコミュニケーションを生み出していくことを目的に、本事業を開始。レンタル料の30%が作者に還元されるため、作者の収入アップにもつながる取り組みです。

福岡県から受託したのはNPO法人まる。障害をもつアーティストによる作品の募集・登録、作品のデータ化とレプリカ作成、作品のレンタル関連業務、作者への報酬の支払いなどを行います。2021年9月現在で登録されているのはアーティスト58名、作品80点です。

福岡県障害者アートレンタル事業で作品をレンタルできるのは、企業・店舗・官公庁・公共施設・個人など。福岡県外への貸し出しも可能となっています。

本事業では、アートをとおして障害をもつ人々のさまざまな能力や才能に触れられる場を設け、障害者の文化芸術活動による社会参加を推進。同時に、2021年から5年間で民間団体が本事業の収益のみで事業を継続できるようになることも目指します。

障害者アートレンタル事業の仕組みとレンタルの流れ

福岡県障害者アートレンタル事業の事務局を担うNPO法人まるは、作者からの作品登録を受け付けてデータ化するとともに、レンタルを希望する企業・団体・個人などとの間の手続きや作品の配送等を担当。福岡県内でのレンタルであれば事務局スタッフが直接作品を届け、レンタル期間終了後には作品を受け取りにきてくれます(福岡県外へのレンタルは郵送で対応、送料は申込者負担)。

レンタルされる作品はすべて原画をデータ化した上で高精細インクジェット出力したレプリカですので、原画を傷つける心配がありません。利用者の好きな場所に設置できるので、より気軽に目的に合わせて展示可能です。

レンタルを希望する場合は、公式サイトにある作品カタログから好きな作品と希望サイズ、レンタル期間を選んでください。作品サイズはLとMの2種類で、Lは四つ切り、Mは八つ切りサイズとなっており、白いフレームに入っています。

アートレンタルの料金と申込方法

福岡県障害者アートレンタル事業で作品をレンタルする場合、料金プランは4種類あり、1作品あたりの貸出期間別に設定されています。

レンタルの申し込みは公式ページからのメールまたはFAXで可能。団体名・担当者名・届け先住所・電話番号・希望作品番号と数量・作品サイズ・レンタル期間を入力してお申し込みください。

詳しくは、以下の公式ページで確認できます。

近年、障害者によるアートは「アールブリュット」や「アウトサイダー・アート」の形で展示・利用されることが増えています。福岡県のような自治体による業務委託以外に、民間企業や団体でもこうした取り組みが拡大。下の関連記事では、障害者によるアート「パラリンアート」を商品に活用したダイソーの事例をご紹介しています。

(関連記事)
【障害者による商品】パラリンアート作品が100均グッズ、漆器、カレンダーに!

【参考】
福岡県障がい者アートレンタル事業 公式サイト
「福岡県障がい者アートレンタル事業」を開始します!|福岡県

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