2021/05/04
2015年にグループ37社で法定雇用率達成—全日本空輸株式会社(ANA)の障害者雇用・障害者の社会参加への取り組み
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航空事業と中心とするANAグループは、ダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組んでいます。2015年にはグループ全社で法定雇用率を達成しました。取り組みにあたっては人事部と障害をもつ社員が議論を重ね、「3万6千人のスタート」という行動指針も策定。障害の有無にかかわらず働きやすい職場、利用しやすい施設やサービスを目指しています。
今回は、ANAグループの障害者雇用・障害者の社会参加に関する目標や実績について見ていきましょう。
2015年にグループ37社で法定雇用率達成! 現在の障害者雇用や障害者の社会参加に関する目標
全日本空輸株式会社を中心とするANAグループでの障害者雇用は、2012年から本格的に開始されました。人事部に「グループ障害者雇用推進室」が設置され、毎年実雇用率をアップ。2015年にはグループ全社で法定雇用率を達成しました。
2019年1月の世界経済フォーラム年次総会で発足した「The Valuable 500」にも同年12月に加盟し、引き続き障害者雇用や障害者の社会参加に意欲的に取り組んでいます。
ANAグループの障害者雇用の取り組み
The Valuable 500への加盟とともに公表したANAグループのコミットメントには、お客さまへのサービスや社会貢献とグループにおける障害者雇用の推進に関する目標を表明。障害者雇用では次のような目標を掲げています。
<ANAグループの障害者雇用>
- 障害者雇用に関わる行動規範「3万6千人のスタート」をグループ内に浸透させる
- 障害のある社員の計画的な雇用拡大
- 階層別研修やeラーニングなどを通じて啓発活動を実施
- 障害の有無にかかわらずすべての社員が活躍できる職場づくり
現在、ANAグループでは830名超の障害をもつ社員がさまざまな分野で活躍中です。
たとえば、大阪ドキュメントセンターでは航空機の整備記録などを電子データ化する業務を担い、安全運行に大きく貢献。多数の就業支援施設や特別支援学校の見学等も受け入れてきました。
神奈川県川崎市にある殿町ビジネスセンター内などのセブンイレブンでも障害をもつ社員が活躍しています。2016年11月には「全国初のスーパーバリアフリー店」として羽田空港整備地区に3号店をオープンしました。
他の部署には、ANAマイレージクラブの情報登録業務や国際貨物の輸出入・引き渡しの手続き、関税手続きなどの業務などを担当する方もいます。
【参考】
事業内容 外販事業コンビニオペレーションセンター|ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社
ANAグループの「3万6千人のスタート」と「スマートチャレンジ」
障害者雇用の取り組みに登場した「3万6千人のスタート」は、ANAグループ各社の人事担当者と障害のある社員が何度も議論を重ねて創出したANAグループ障害者雇用の行動規範です。グループの全社員が障害者雇用について正しく理解し、共感し、障害の有無にかかわらず全ての社員が活躍できることを目指して策定されました。
「3万6千人のスタート」には、障害があっても働きやすいよう努力すること、お互いを尊重し、障害の有無にかかわらず全ての社員に活躍の機会を与えることなどが盛り込まれています。
- 障害や病気などを持つ方々の積極的社会参加と、自己実現への大きな一歩を踏み出していただくために、また、同時にタックスペイヤーへの変換という社会貢献のために、この運動の輪をさらに広げていきたいと考えております。
- 私たちは互いに向き合い、個を尊重します。障がいをもつ社員は、自分の障がいにとって必要なサポートを周囲に伝え、理解を得られるよう働きかけます。
- 私たちは「出来ないことではなく、出来ること」に着目し、無限の可能性を追求します。
- ANAグループは、障がいのあるなしに関わらず事業の発展に必要な戦力として、すべての社員に活躍の機会を提供します。
また、グループ内転籍制度「スマートチャレンジ」も導入。これは、職場環境の変化や障害の状態の変化があっても強みを活かしながら働ける制度です。グループ内で会社の枠を超えて新しい業務に挑戦できるようにしました。
採用活動では、障害者を対象としたグループ会社の合同面接会も開催しています。
障害者のサービス利用、社会参加への取り組み
ANAグループでは、障害をもつお客さまへのサービスや施設・設備の整備に関して次の目標を設定しました。
<施設・設備面>
- 使いやすい空港施設への改修
- 金属探知機に反応しない樹脂製車いすの活用
- コミュニケーションをサポートするデジタルツールの活用
- 車いすで利用可能な化粧室を小型機の一部にも設置
また、社員一人ひとりが「心のバリアフリー」を発揮して世界トップレベルのユニバーサルなサービスを提供できるよう、以下の活動も推進しています。
<ソフト面>
- 全役職員を対象に、ユニバーサルサービス研修を展開
- 搭乗前に予習ができる独自パンフレット、動画の作成
- 特別支援学校の生徒が修学旅行等の搭乗前に不安を払拭できる「体験型教室」の展開
- 高齢者施設、障害者施設での体験型セミナーの実施
- 使いやすいウェブサイトへの改修
- 機内誌コンテンツの音声・点字情報での提供
働く立場でもサービスを利用する立場でも、障害の有無に関係なく「働きやすい」「利用しやすい」ことを重視しています。
【参考】
障がい者の社会参加を推進する国際活動「The Valuable 500」に加盟|ANA
ANA | The Valuable 500
ANAグループの経営理念や“ANA’s Way”、主な事業
エアライン事業を中心とするANAグループの根幹にあるのは「安心と信頼」。時代の変化とともに挑戦し、生まれ変わり、お客さまに寄り添う気持ちを大切にしています。
経営理念・ビジョン・行動指針
ANAグループ全体の経営理念は
「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」
というもの。この理念には、以下の思いが込められています。
「安心と信頼」はANA グループとお客様との約束であり、経営の根幹に位置づけられる私たちの責務です。
エアライン事業を中核とするANAグループは、「挑戦し続ける」「強く生まれ変わる」「いつもお客様に寄り添う」気持ち、 「心の翼」をもって、永続的にこれからの社会の発展に貢献し、「夢あふれる未来」創りの一翼を担っていきます。
引用元:引用元:ANAグループ経営理念・ビジョン・行動指針|ANA
経営理念のもとに掲げられているのは、
「ANAグループは、お客様満足と価値創造で世界のリーディングエアライングループを目指します」
というビジョン。一人ひとりが力を合わせ、グループ全ての事業活動でより高い品質を追求し続けることで、目標達成を目指します。
ANAグループの具体的な行動指針は5つです。
<グループ行動指針 “ANA’s Way”>
私たちは「あんしん、あったか、あかるく元気!」に次のように行動します。
- 安全(Safety)
- お客さま視点(Customer Orientation)
- 社会への責任(Social Responsibility)
- チームスピリット(Team Spirit)
- 努力と挑戦(Endeavor)
ANA’s Wayに基づき、ANAグループでは職域・職責を超えた安全確認・指摘や安全教育、情報共有によるサービス品質の向上、CO2排出量削減、会社の枠を超えた議論、国際レベルでの文化や環境の異なる人材の育成など、さまざまな取り組みを行っています。
【参考】
ANAグループ経営理念・ビジョン・行動指針|ANA
ANAグループの主な事業
ANAグループの中核は航空事業です。同時に、そのネットワークや顧客基盤を活かしながらさまざまな事業を展開しています。
<ANAグループの事業例>
- 航空事業
- 航空関連事業
- 旅行事業
- 商社事業
ANAグループの公式サイトに掲載されている以下の図が分かりやすいでしょう。
障害をもつ方で「飛行機が好き」「航空事業に関わる仕事をしたい」という方は、ANAグループの施設見学やセミナー、合同面接会などに参加してみると就職活動や職域などの参考になるかもしれません。
