資格と就職 資格を取れば就職できる?


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みなさん、こんにちは。

世の中にはいわゆる資格信仰というものがあります。

要は「資格を取れば就職できる」って言うたぐいの話です。

今回は、この資格信仰について考察してみましょう。

資格を取れば就職できる?

世には様々な資格があります。

  • 弁護士や司法書士、行政書士といった法律系の資格
  • 公認会計士や税理士、簿記検定といった会計系の資格
  • MOSやP検といったパソコン系の資格
  • 自動車免許、フォークリフト運転技能講習や危険物取扱者などの一定の機械、設備を取り扱うために必要な資格
  • 医師免許や調理師免許などの特定の職業に必要な資格

弁護士の資格を取得すれば、弁護士になれます。

また、簿記検定に合格すれば、経理系の仕事に就職するのに有利に働きます。

一方、弁護士の資格や医師免許を取得しても、一般事務の就職にはあまり役に立ちません。

何が言いたいかというと、資格にも適材適所があり、目指す仕事内容に応じた資格を取得しなければ意味がないということです。

したがって、「資格を取れば就職できる」という話は一面において正しく、一面において正しくないと言えるでしょう。

どんな資格を取ればいいの?

それでは、就職をするためにどのような資格を取得すればよいのでしょうか?

就職を目指す業界、職種から逆算するのが正しいということになります。

たとえば、不動産業界に就職したいのであれば、宅建士(宅地建物取引士)の資格は大きな武器になるでしょう。なぜならば、不動産屋さんは従業員のうち5名に1名を宅建士にしなければならないからです。

また、デザイン系の仕事をしたいのであれば、イラストレーターやフォトショップの資格は有利に働くでしょう。業務で使う可能性が極めて高いからです。

それでは、事務系の仕事につきたいのであればどうでしょうか?

最近の事務仕事にはパソコンの使用が切っても切れません。パソコンができることをアピールできる資格は有利に使うことができるでしょう。

その意味で、MOSP検はおすすめ資格と言えます。

また、事務系のお仕事は数字を扱う機械も多いでしょう。したがって、簿記検定(日商簿記)の取得も就職に有利に働くと言えるでしょう。

資格学習をしたこと自体が貴重な経験

色々と資格についてお話してきましたが、事務系のお仕事につくにあたって、パソコン系の資格も簿記検定も取得せずに就職している方もいらっしゃいます。

就職に資格はマストではないわけです。

しかし、それでも資格の取得をおすすめしたい理由があります。

それは、資格取得を目指して学習をすること自体が貴重な体験になるということです。

試験に合格しようと思えば、その試験について情報を収集し、学習方法を考え計画を立て、場合によっては必要な教材を購入する必要があります。そして、自らが立てた計画に沿って学習をします。計画通りいかない場合には、計画を修正する必要もあります。

このような、情報収集・計画の策定・実行・修正といったプロセスはまさに仕事と同じプロセスなわけです。仕事の段取りと言ってもいいでしょう。

したがって、就職の面接でも「〇〇という資格取得のための学習をしました。その過程で、情報収集・計画の策定・実行・修正といった仕事の段取りを学びました」と胸を張って言いましょう。

きっと採用担当の方も大きくうなずいてくれるのではないでしょうか。

資格取得は自信につながる

そして、もう一つ資格取得の大きなメリットとしてご自身の自信につながる点も挙げられます。

大人になると人から評価されることが減ります。自分の立ち位置がよくわからないということもママあります。

その点、資格合格というのは非常にわかりやすい評価です。

ぜひ「資格が取れた」「試験に受かった」という自信をつけて就職活動に臨んでください。

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資格試験予備校での講師・教材制作、IT企業での管理部門を経て、就労移行支援事業所「ルミノーゾ町田」施設長。採用を経験していることから、採用者に刺さる履歴書や面接の指導を得意とする。また、集合研修の講師等を現在も行っており、分かりやすい・実戦的な指導を得意とする。

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