「ミライロID」で障害者割引チケット販売開始! ミライロIDの利用方法は?


障害者手帳をデジタル化するアプリ「ミライロID」。アプリ内に障害者手帳の情報を登録して本人確認に使うだけでなく、クーポン利用やオンラインチケットの購入などもできるようになりました。

使い方や登録方法から使える場所まで、ミライロIDの基本を一気にご紹介します。

ミライロIDとは? 基本的な使い方

ミライロIDとは、障害者手帳をデジタル化するアプリです。ミライロIDを本人確認書類として認めている協力企業や自治体で、障害者手帳の代わりに提示すれば手続きをしたりサービスなどを受けたりできるのが特徴です。

手帳本体をなくしやすい方や障害者手帳を提示することに抵抗がある方でも、アプリなら使いやすい、かさばらず持ち運びやすいなどの利点があり、利用者数は数万人規模にまで拡大。

ミライロIDで登録できる障害者手帳は、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の3種類です。

基本的な使い方は、ミライロIDの画面を協力企業の窓口で見せるだけ。アカウント作成・手帳の登録から審査に3日ほどかかるが、審査に通過すればさまざまな場所でミライロIDを本人確認書類として使えるようになります。

利用者にとってのミライロIDのメリット3選

ミライロIDのメリットは、障害者手帳をスマホで手軽に管理できるとともに提示の心理的抵抗を減らし、施設によっては障害者割引を受けられること。障害特性や求めるサポート、車椅子のサイズなどの登録も可能で、窓口でスムーズに支援や理解を求めることができます。

【メリット1】パーソナル情報を登録して提示できる

ミライロIDのメリットの1つめは、障害のために使用している機器や障害特性などを「パーソナル情報」として登録することができることです。

障害特性によっては、障害者本人が特性や求めるサポートをうまく説明できないことがあるでしょう。そうしたときに、自分の口で説明しなくてもきちんと情報を伝えられる手段をもっておくのは、とても重要。登録しておけばスムーズかつ正確に情報を伝えられます。

また、障害者手帳を人前で見せることに心理的抵抗がある方もいます。スマホのアプリであれば、画面に何が表示されているかは本人とお店の人しか分かりません。機能自体の利便性だけでなく、こうした心理的な部分でもミライロIDは評価されています。

障害特性が変化したり登録した特性の中で伝えたくない特性が出てきたりした場合は、情報を更新または削除することも可能です。

【メリット2】電子クーポンで施設や店舗をお得に利用できる

ミライロIDでは、飲食店や遊興施設、Yahoo!ショッピングなどで使えるクーポンを配信しています。飲食店では「ロイヤルホスト」や「てんや」、コンビニでは「ローソン」「ファミリーマート」、カラオケ施設では「ビッグエコー」などです。

ミライロIDを用いたクーポン配信が行われることで、これまで障害者割引の導入が少なかった飲食店やコンビニでも障害をもつ方が便利に利用できるようになるでしょう。

【メリット3】オンラインで障害者割引価格のチケットを購入できる

2021年7月から、ミライロIDで「ミライロチケット」の提供が開始されました。これまで窓口でのみ提供されてきた障害者割引価格のチケットをオンラインで購入できるサービスです。

ミライロチケットの第一号は、ガンバ大阪。次に発売となったのが、「Warai Mirai Fes 2021」(チーム関西)の入場チケットです。

実は「障がい者としごとマガジン」編集部がある就労移行支援事業所「ルミノーゾ」では、利用者の方々と美術館や博物館へ行くことがあります。こうした施設ではまだ障害者割引のオンラインチケット販売がなく、当日、皆さまの手帳をお預かりして窓口でまとめてチケットを購入しなければなりません。

障害をもつ方自身が美術館や博物館の障害者割引価格のチケットをオンライン購入できるようになれば、支援施設で訪れる際も大切な手帳をお預かりすることなく、スムーズに本人確認・入場ができるでしょう。

政府の取り組みでも「デジタル社会の実現に向けた重点計画」でオンラインによる障害者割引チケットの提供を推奨しています。より多くの施設がミライロチケットなどを活用した障害者価格チケットのオンライン販売が行われれば、障害のある方もより社会参加がしやすくなるでしょう。

【参考】
デジタル障害者手帳「ミライロID」に新機能が登場!オンラインで本人確認を行い、障害者割引のチケットが購入できるようになりました|PR TIMES

ミライロIDの登録方法とマイナポータルとの連携、機種変更時の引き継ぎ方法

スマホでさまざまな機能を使えるようになるミライロIDですが、利用を開始するにはどのような手続きが必要なのでしょうか。

アカウント作成から障害者手帳の登録、機種変更時の引き継ぎ方法まで、大まかな流れを見ていきましょう。

アカウント作成とユーザー登録・ユーザー名の変更

ミライロIDを利用するには、まずスマホにアプリをダウンロードした上でアカウントを作成しましょう。

アプリは、iPhoneならApp Storeから、AndroidならGoogle Playから入手できます。目印はオレンジ色のキリンのロゴと「Mirairo Inc.」です。

アプリをダウンロードして開くと、画面に「新規登録」と「ログイン」という項目が表示されます。この画面で、「新規登録」をタップしてください。

利用規約とプライバシーポリシーに同意できたら、電話番号を入力して認証番号を受け取ります。その後、アプリの指定の画面で認証番号を入力して認証が完了すれば、ユーザー名やパスワードの設定へ進んでユーザー登録完了です。ユーザー名は本名でなくても構いません。

なお、ユーザー名はあとから変更することができます。変更方法は、サイドメニューの「各種設定」をタップし、表示されるアカウント情報から「ユーザー名」をタップ。「ユーザー名の変更」という画面で、新しいユーザー名を入力し「完了」をタップしましょう。

障害者手帳の登録、写真を撮るときのポイント

ミライロIDを本人確認書類として使うために障害者手帳を登録する必要があります。登録は、スマホのカメラで手帳を撮影し、その画像をミライロIDで審査して進めるという仕組みです。

ミライロIDに障害者手帳を登録するには、ユーザー登録後にミライロIDのホーム画面に搭乗する「使ってみる」か、サイドメニューにある「手帳」という項目から「手帳情報」をタップしましょう。

登録画面に進むと、登録する手帳の種類の選択、確認事項の確認、撮影上の注意事項の確認があります。それらの事項を確認できたら、撮影に進みます。

手帳を撮影する際の注意点は、登録に必要な項目をきちんと撮ること。撮影が必要な障害者手帳の項目は、住所・氏名なども含まれます。手帳の種類によって項目が異なるのでご注意ください。


出典:撮影が必要な障害者手帳の項目|ミライロID

きれいに撮影するには

  • 明るい場所で
  • 手帳をケースから出した状態で
  • 1ページずつ

撮影するのがポイントです。

また、横長の手帳の場合はスマホも横向きに持って撮影。縦長の手帳はスマホを縦に持って撮影すると、きれいに撮れます。折りたたみ型の手帳の場合は、広げずに撮影すると撮りやすくなります。

撮影できていない、判読できないといった写真だと、その後の審査で落とされてしまいます。必ず必須項目と撮影ポイントをチェックしてから撮影を始めましょう。

マイナポータルとの連携方法

ミライロIDはマイナンバーカードと連携することも可能です。連携は必須ではありませんので、利用したい施設でマイナポータルとの連携が必要かどうかなどを確認して決めるとよいでしょう。

連携するには、あらかじめマイナポータルに障害者手帳情報を登録しておきます。次に、ミライロIDのホーム画面で「マイナポータル」のアイコンをタップ。連携を確認する画面で「はい」をタップすると、マイナポータルのサイトに飛びますので、あとはマイナポータルのサイトの指示に従って操作してください。

ただし、療育手帳とマイナポータルの連携は2022年6月実装予定で2021年8月現在では連携できないこと、マイナポータル連携に関してまだ不具合がいくつかあることなどが確認されています。

利用する端末やOSによっては連携がうまくいかないこともありますので、最新の動作環境や対応可能端末は公式ページでご確認ください。

機種変更をしたときの引き継ぎ方法

それまで使っていたミライロIDのアカウントは、機種変更した場合でも新しい機種に引き継ぐことができます。

引き継ぎ手順は、まず新しいスマホにミライロIDをダウンロードして開き、「ログイン」をタップ。ログイン画面に進むと、「ログイン」ボタンの下に「機種変更をした方はこちら」というテキストがあるので、そのテキストをタップします。

「アカウントの引き継ぎ」という画面が現れたら、これまで登録していた電話番号とパスワードを入力しましょう。SMSで認証番号が届くので、その番号をミライロIDの画面に入力。きちんと認証できれば、アカウントの引き継ぎが完了します。

ミライロIDはどこで使える? 協力企業は?

ミライロIDが使える協力企業は、2021年7月末時点で2750社あります。6月末時点から180社ほど増加し、今後も増えることが期待されています。

ミライロIDステッカーが目印!

ミライロIDを使える主な場所は、飛行機、電車、バスといった交通機関や高速道路などの有料往路、映画館、美術館、コンビニ、飲食チェーン点、携帯会社、自治体、球場など。タクシー会社も45社で利用可能です。

ミライロIDが使えるかどうかの1つの目印は、以下のステッカーやポップアップです。電車やバス、各施設などを利用する際は、窓口や出入り口にこのステッカーがないか探してみてください。


出典:ミライロID「障害を価値に変える株式会社ミライロが、スマートフォン向け障害者手帳アプリ「ミライロID」をリリース〜障害のある人の移動や生活をもっと便利に、もっと自由に〜|value press

また、アプリ内の「使える場所」からも協力企業や自治体の一覧を見られます。

ミライロIDの協力企業は? バス・鉄道・タクシー・映画館など

東京都と神奈川県でミライロIDを使える場所としては、たとえば以下の企業があります(2021年8月現在)。

協力企業の一覧全体はアプリ内の「使える場所」の他、以下の公式ページで公表されているものも便利です。地域とジャンルで絞り込めますので、事前に対象者や優待内容、注意事項を確認しておくとよいでしょう。

【参考】
ミライロID公式サイト

障がい者雇用に関する最新ニュース しごとマガジンのダイジェスト 障がいと仕事に関する最新ニュースを読もう! メルマガに登録する
就職、職場定着に真に役立つ情報をわかりやすく解説。
あなたの就労に活用ください。
TOP