2025/04/17
【デフリンピック】ゴルフ競技のルール・会場は?強豪国と日本の強化選手
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2025年11月、東京で夏季デフリンピックが開催されます。デフリンピックは、パラリンピックに出場できない聴覚障害のあるアスリートたちが競い合う国際スポーツ競技大会。東京2025デフリンピックで開催されるゴルフ競技のルール・会場や強豪国、日本の強化選手をご紹介します。
デフリンピック「ゴルフ競技」、会場は若洲ゴルフリンクス
聴覚障害のアスリートが出場する国際スポーツ競技大会「デフリンピック」のゴルフ競技は、他のゴルフ競技と同様、ボールを打ってホールに入れるまでの打数の少なさを競う競技です。聴覚障害のあるアスリートによるゴルフ競技は、「デフゴルフ」と呼ばれます。
デフリンピックでは、1ラウンド18ホールで、それぞれの選手が計4ラウンドをプレー。個人戦のみが行われています。
【デフリンピックのゴルフ競技・種目】
競技 | 種目 | 概要 |
ゴルフ |
個人戦(男子) | 1ラウンド18ホールを4ラウンドプレーし、打数の少なさを競う |
個人戦(女子) |
デフリンピック・ゴルフ競技の強豪国は、ドイツです。2017年サムスン大会、2022年カシアスドスル大会の両大会において、ジョン・アレン選手が個人戦男子で金メダルを獲得しました。他のメダル獲得国には、男子ではイギリス・カナダ・ケニア、女子ではインド・アメリカ・フランスもあります。日本はまだデフリンピック・ゴルフ競技への出場経験はありません。
競技ルールは、全米ゴルフ協会(USGA)が定めたルールに従っています。オリンピックなどと異なるのは、情報伝達の手段。落雷の危険性などによるプレー中断・再開の合図は、警笛ではなく旗を使って視覚的に伝えられる点が特徴です。
東京2025デフリンピックにおけるゴルフ競技の会場は、都心ベイエリアにあるゴルフコース「若洲ゴルフリンクス」です。三方を海に囲まれたロケーションにありながら都内屈指の本格的なゴルフコースを誇り、2020年から実施してきた改修工事も2023年に完了しました。
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デフゴルフにおける日本人選手の成績と強化選手
日本人選手によるデフリンピック・ゴルフ競技の成績はまだありませんが、他の国際大会では上位の成績を残しています。
例えば、コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となった第14回世界デフゴルフ選手権(2022年)では、個人戦(一般男子)で袖山哲朗選手が10位、前島博之選手が15位となり、8年ぶりに出場した一般男子団体戦でも5位入賞を果たしました。
現在は、デフリンピック出場、メダル獲得に向けて選手たちの強化を行っています。強化選手は、以下のアスリートの方々です。
【デフリンピック・ゴルフ競技の強化選手と主な成績】
選手名 | 主な成績 | |
ベストスコア | 大会出場・成績 | |
岩崎善徳 選手 | 65 | 2021年日本デフゴルフ選手権優勝 2022年世界デフゴルフ選手権18位 |
袖山哲朗 選手 | 67 | 2022年世界デフゴルフ選手権10位 2022年茨城ゴルフ倶楽部選手権優勝 2023年報知アマゴルフ選手権33位 |
辻結名 選手 | 70 | 2022 第77回国民体育大会いちご一会栃木国体出場 2023 全国高等学校ゴルフ選手権春季大会出場 |
渕暢之 選手 | 69 | 2019年JOYXゴルフ倶楽部(上月C)選手権優勝クラブチャンピオン 2022年理事長杯・スクラッチ選手権制覇 |
前島博之 選手 | 63 | 2022年日本デフゴルフ選手権大会優勝 2022年世界デフゴルフ選手権大会15位 JOYX OPEN 2023出場 2023年日本デフゴルフ選手権大会準優勝 |
東京2025デフリンピックまでに、国内・国外で複数のデフゴルフ競技大会が開催されます。
陸上や水泳など、すでに日本の選手たちが活躍している競技とは異なり、ゴルフ競技は今後の伸び代が大きい競技。デフゴルフの選手たちに、ぜひご声援をお願いします。
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【参考】
東京2025デフリンピック 大会情報サイト
Deaflympics 公式サイト
NPO法人日本デフゴルフ協会
