2024/11/26
アビリンピック過去問題|アビリンピック神奈川「ホームページ」(2022年・2023年)
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毎年秋に開催される神奈川県の地方アビリンピックである「アビリンピック神奈川」。競技種目「ホームページ」では、事前課題に取り組んだうえで競技会当日に60分間でサンプルページの改善や追加作業を行います。競技ルールや採点基準はこの3年間変わっておらず、作成するページの内容のみが毎年変更されている状況です。2022年、2023年の課題内容を中心にご紹介します。
競技種目「ホームページ」の課題概要とOS・ソフトウェア
アビリンピック神奈川の競技種目「ホームページ」では、大会当日までに事前課題であるサンプルページの制作をこなし、当日は新たに指示される内容に従ってサンプルページの改善や追加を行います。
競技時間は60分間。事前課題・当日課題などの概要は、下の表の通りです。
【アビリンピック神奈川「ホームページ」の競技時間・課題概要】
当日の競技時間 |
60分間 |
課題 | 趣旨 |
事前課題 サンプルページの作成 |
指示に従って最低3つのサンプルページを作成する |
当日課題 ページの改善・追加 |
指示に従ってサンプルページの改善や追加を行う |
課題で使用するOSやソフトウェアは、
- OS:Windows 10 Home
- ブラウザ:Google Chrome
- テキストエディタ:TeraPad Ver 1.09
- 画像閲覧ソフト:PictBear Ver 2.04
となっています。
基本的には毎年同じルールやOS、ソフトウェアで出題されています。近年変更があったのは、2022年のテキストエディタ。2021年大会で使用が認められていたSublime Textが、2022年大会以降は除外されました。
「ホームページ」の競技ルール・評価基準
アビリンピック神奈川における競技種目「ホームページ」のルールや評価基準は、毎年同じものが適用されています。
主な競技ルールは、次のものです。
- ホームページは、競技者自身が今回のために新たに作成する
- 高価な素材の使用は認められない
- 他人の知的財産権を侵害しない
- ソースコードは見やすく、分かりやすく記述する
- JavaScriptの使用をしてもよい
- 文字コードはUTF-8とする
- 高齢者や障害のある人に配慮したホームページを作成する
- 可能であればスマートフォン対応のレスポンシブデザインにする
- 事前課題で作成された部分は採点の対象外とする
大会当日に会場に持ち込めるものにも制限があります。
【当日 持ち込めるもの】
- 市販参考図書(1冊だけ)
- 制作で使用する素材を保存したCD/DVD(1枚のみ)
【当日 持ち込み禁止のもの】
- ノート・メモ紙・印刷物など紙媒体
※競技中はインターネット接続によるWebページ閲覧も不可
持ち込み禁止のものを持ち込んだ場合、競技に参加できなくなる可能性があります。事前課題に取り組むなかで、当日課題で出題されると予想される内容を自分の力で制作できるよう、繰り返し練習しておきましょう。
なお、事前課題で制作された部分は競技の評価対象外です。当日の課題で制作された部分のみが評価対象となることにご注意ください。
主な評価基準は、次の6つとなっています。
【ホームページの評価基準】
項目 | 評価内容 |
基礎力 |
|
技術力 |
|
訴求力 |
|
独創性 |
|
芸術性 |
|
アクセシビリティ |
|
これらの項目を参考に、指示の読み間違いや見落としがないかを練習のたびに確認しましょう。
訴求力・独自性・芸術性については「これが正解」というものが常にあるわけではありません。他の人にもアドバイスを求め、より魅力的なウェブサイトを作れるよう、日頃からスキルアップしていくことが大切です。
「ホームページ」2022年の出題内容
アビリンピック神奈川の2022年大会では、神奈川県内の観光名所を紹介するホームページの作成が出題されました。
最低限作成する3つのページと内容は、次の通りです。
【2022年の出題内容(事前課題)】
テーマ |
神奈川県内の観光名所とイベント情報を紹介する |
サンプルページ名 | 内容 |
観光名所トップページ | ● 直近で開催されるイベントがある観光名所の情報を表示する
● その情報から、名所の詳細ページに遷移できるようにする |
観光名所一覧ページ | ● 5カ所〜10カ所の観光名所を紹介する |
観光名所詳細ページ | ● 各観光名所の情報を掲載する
● イベント開催予定がある観光名所については、そのイベント情報を掲載する |
この事前課題で作成したものを、大会当日に会場に持ち込んで改修します。
大会当日の具体的な課題内容は公式ページで公開されていませんが、出題例として以下のものが提示されました。
【2022年の出題例(当日課題)】
出題例 |
エリアごとに、どのような観光名所があるか分かるようにする |
「観光名所へ行かれた方のコメント」ページを追加する |
当日課題は、毎年2〜3題が出題されます。出題例を参考にしながら、当日の作業内容を考えて練習を重ねましょう。
「ホームページ」2023年の出題内容
2023年のアビリンピック神奈川で課されたのは、神奈川県内の温泉地を紹介するホームページの作成です。2022年に続いて、観光に関わる内容となっています。
2022年の課題と異なるのは、場所の紹介だけでなく「温泉地のバリアフリー対応とは何か」という説明も出題された点です。
最低限作成する3つのページは、下表のようになっています。
【2023年の出題内容(事前課題)】
テーマ |
神奈川県内の温泉地の情報とバリアフリー対応状況を紹介する |
サンプルページ名 | 内容 |
温泉地の概要紹介コンテンツ | ● 温泉地の概要、バリアフリー対応状況を紹介する
● 人気ランキングを表示する ● 各所から詳細ページに遷移できるようにする |
温泉地のバリアフリー対応とは何かを説明するコンテンツ | ● 温泉地のバリアフリー対応とは何かを説明する
● 説明は、テキストだけでなく他の要素(画像など)も使用する |
温泉地各所の詳細コンテンツ | ● 各所の情報とバリアフリー対応状況を紹介する
● 可能であれば、その温泉地の歴史がわかる情報も紹介する |
大会当日の出題例では、次のものが提示されました。
【2023年の出題例(当日課題)】
出題例 |
プレゼント企画があるキャンペーン期間を設定し、その告知ページを追加する |
キャンペーン応募のためのエントリーフォームを追加する |
この当日課題に向けた練習では、「プレゼントがある」という情報とキャンペーン期間の日付などがひと目で分かるデザインが求められるでしょう。また、エントリーフォームで必要な項目を考え、その作成・設置方法も練習しておく必要があります。
【参考】
アビリンピック神奈川 公式ページ|JEED 神奈川支部