アビリンピック過去問題|アビリンピック神奈川「喫茶サービス」(2022年・2023年)


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アビリンピック競技種目として定番の「喫茶サービス」。アビリンピック神奈川でも、コロナ禍で大会中止となった2020年を除いて、毎年実施されてきました。例年、競技内容に大きな変更はなく、選手1人あたり2回の競技を行って技能を競います。
アビリンピック神奈川における「喫茶サービス」競技の課題内容・競技時間・評価基準などをご紹介します。

アビリンピック神奈川「喫茶サービス」の競技概要・基本作業

アビリンピック競技種目「喫茶サービス」は、カフェで来店者を接客する技術を競う種目です。アビリンピック神奈川では、選手1人が1組のお客さまに対して、入店から退店まで接客を行い、退店後のクリーンナップを行います。

本競技の特徴は、選手1人あたり2回の競技を行う点。他の競技種目のように複数の課題が用意されるのではなく、同じような内容で接客サービスを2回実施するということです。ただし、1回目は基本作業のスキルを見るだけであるのに対して、2回目では「突発事態」が発生します。

2回目の競技で発生する突発事態にいかに適切に対応できるかが、「喫茶サービス」競技の大きなポイント。もちろん、接客にふさわしい身だしなみやお客さまへの接し方、適切なセッティング・注文の伝達・その他の行動を取れるか否かも重要です。

「喫茶サービス」の会場設定・選手の服装・メニュー

「喫茶サービス」競技の会場には、競技会スタッフやテーブルなどがカフェのように配置されています。複数いるスタッフがそれぞれどのような役割を担当しているのか、どこでセッティングに必要なものを準備し、誰に注文を伝えるかなどを事前課題で確認しておきましょう。

【会場にいる主なスタッフ】

  • 調理チーフ 1名
  • 洗い場係 1名
  • 案内係 1名
  • 客役 4名
  • 審査員 2名

ここで特に重要なスタッフは、「調理チーフ」です。困った時に相談したり、注文を伝えたり、具体的な行動の支持をもらう相手が、調理チーフだからです。

選手の服装は、接客にふさわしい普段着または普段店舗で使用しているユニフォームで構いません。ただし、必ずエプロンを持参して、競技中に着用しましょう。三角巾やバンダナなど頭部を覆うものについては、着用してもしなくても構わないという規定になっています。

【選手の身だしなみ・服装】

  • エプロンを持参し、着用する
  • 服装は、普段着または普段店舗で使っているユニフォーム
  • 三角巾やバンダナなどの着用は任意

競技当日に準備されるメニューは、下の表の通りです。

【喫茶サービス競技のメニュー】

コーヒー アイスコーヒー
紅茶(レモン/ミルク) アイスティー(レモン/ミルク)
オレンジジュース
クッキーセット
(クッキー+コーヒーまたは紅茶)
クッキーアイスセット
(クッキー+アイスコーヒーまたはアイスティー)

飲み物については、大きく分けてコーヒー・紅茶・ジュースの3種類ですが、コーヒーはホットかアイスかという選択肢があり、紅茶はホットかアイスかに加えてレモンかミルクかも選べるようになっています。ジュースは、オレンジジュースのみです。

また、飲み物とクッキーをセットで提供する「クッキーセット」と「クッキーアイスセット」もあります。

それぞれ、提供する際のセッティングが決められていますので、事前課題と当日の説明をよく確認してください。

「喫茶サービス」競技1回目の内容・競技時間・評価ポイント

1回目の競技では、接客の基本作業を的確に実施する技能を競います。入店・退席時のお客さまへのあいさつや、トレーへのセッティング、テーブルのクリーンナップなどです。お客さまが気持ちよく過ごせるような接客、清潔な身だしなみも評価対象となります。

競技時間は、作業の進め方やお客さまとのやり取りなどを考慮して、5〜7分が目安となっています。

【1回目 競技時間】

競技時間
競技時間 5〜7分

競技で求められる具体的な作業と評価基準は、下表の通りです。

【1回目 作業内容と評価基準】

作業内容
  1. 接客のための準備をする
    (見本通りにおしぼり、お冷、メニュー、伝票を用意する)
  2. 来店者を席に案内する
  3. お客さまから注文をとって伝票に記入する
  4. 注文内容を調理チーフに伝える
  5. 注文された飲食物を的確に提供する
    (飲食物は見本通りにトレーにセッティングし、提供する)
  6. 次の接客サービスに向けて待機をする
  7. お客さまが退席後、食器類を下げて卓上を清掃し、整理する
評価基準
  • 接客にふさわしい身だしなみか
  • 入店時にお客さまにあいさつをしているか
  • 準備は適切か
  • 客席でのサービスや注文の取り方は適切か
  • 伝票の記入方法は適切か
  • 注文を間違いなく調理チーフに伝えているか
  • 飲食物のセッティングは見本通りにできているか
  • 客席でのサービス・配膳は適切か
  • お客さまの退席時にあいさつできているか
  • 退席後の片付けは適切か

セッティングの見本や伝票の様式などは、大会前に公開される課題に写真付きで公開されています。これらを参考に、日頃からセッティングや伝票記入の練習を重ねましょう。また、困ったことがあった場合に、一人で考え込んで立ち止まってしまわないよう、「相談する」という練習も行うとよいでしょう。

「喫茶サービス」競技2回目の内容・競技時間・評価ポイント

「喫茶サービス」競技の2回目では、1回目の内容に加えて、“突発事態”への対応が求められます。内容が増えるため、競技時間もやや長くなります。対応に困る場合は調理チーフに相談することができますので、落ち着いて取り組みましょう。

【2回目 競技時間】

競技時間
競技時間 10〜15分

作業内容と評価基準は、以下の通りです。

【2回目 作業内容と評価基準】

作業内容
  1. 1回目と同様の基本作業
  2. 突発事態への対応
    (基本的には自己判断するが、困った場合は調理チーフに相談する)
    (調理チーフから指示があった場合は、速やかに指示に従う)
評価基準
  • 1回目の評価基準と同様
  • 突発事態に適切に対応できているか

 

突発事態は事前に知らされないため、飲食店でよくある質問やトラブルを想定して、対応を練習しておきましょう。ちなみに、アビリンピック京都では、次のような例が公開されています。

【喫茶サービス競技「突発事態」の例】

  • お客さまからの質問に答える(「○○はありますか?」など)
  • お客さまが食べ物・飲み物をこぼす
  • お客さまが忘れ物をする

もし調理チーフから何らかの指示が出た場合は、その指示に従えるかどうかも評価対象となります。

どのような場合であっても、お客さまが気持ちよくすごせるよう、「何が目的か」「何をすればいいのか」を考えることが大切です。

【参考】
アビリンピック神奈川 公式ページ|JEED 神奈川支部
第21回アビリンピック京都大会の競技課題(参考)のご案内|JEED京都支部

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